本当は言いたくないのに、「片づけなさい!」とつい毎日ガミガミ言ってしまう…。そんなとき、つい「子どもがちゃんとしまってくれなくて…」と”人”を責めがちですが、まずは”仕組み”を見直してみましょう。
大人にはなんてことない仕組みでも、子どもには使いにくいということもあります。今回は、”子どもが自分で片づけられる仕組み”を作るためのポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
”子どもが自分で片づけられる仕組み”を作るための3つのポイント
きれいな見た目の収納が人気ですが…
”インスタ映え”などきれいな見た目の収納が人気ですが、子どもが自分で片づけられるためには、”見た目”よりも”仕組み”が重要です!
1.動作グループごとに定位置を決める
教科書など学校に必要なモノはひとまとめ
朝から「1階に降りてきたのに、また2階に行って」など、あちこち移動しないと準備が完結しないような配置では、時間も掛かるし子どもの集中力も持ちません。
途中に、TVやおもちゃが目に入るだけでそっちに釘付け…はよくある光景です。
ハンカチ・ティッシュは兄弟共有
なので、ランドセルコーナーには教科書とランドセルだけでなく、ティッシュやハンカチ、文房具のストックなど、学校の準備に必要なモノをひとまとめに。
一つの動作が終わる間の移動範囲は最小限になるように定位置を決めます。
2.簡単収納でアクション数を減らす
定位置の決まったモノの収納は、とにかく”簡単に”出し入れできるかがポイント!
幼稚園グッズはボックスのフタを取って、引き出し風に!
フタ付きのボックスなら、初めからフタを取って使ってみましょう。
「ボックスを出す→フタを開ける→モノを取る→フタを閉める→ボックスをしまう」の行程が、「手を伸ばしてモノを取る」の1アクションに。
クローゼットは扉そのものを取ってオープン収納に
クローゼットでは扉自体を取ってしまうことで、子どもたちが洋服を選んでも服が乱れたり扉が開けっ放しということがなくなります。
毎日着るようなジャンパーはフックに掛けるだけ
よく着るジャンパーもハンガーに掛けるのではなく、フックに引っ掛けるだけでOKです!
3.使いにくい収納グッズではないか”子ども目線”でチェックする
手袋を2枚はめたと想像してみよう
「子どもの手は、大人の手に手袋を2枚はめたくらい不器用」だと言われています。
子どもが遊んでいるときに「ママ、開けて」や「取って」とよく言ってくるおもちゃがあれば、子どもに合わない収納グッズを使っている可能性があります。
例えば、フタがとても固いボックス(子どもコーナーに置いてあるボックスでも開けにくいボックスはたくさんあります)だったり、チャックの引き手が小さくツルツルしてたりと掴みにくかったり。
大人は何とも思わなくても、手袋を2枚はめたと考えると使いづらい仕組みが思い浮かぶかもしれませんね。
チャックの端にリボンを付けるだけで使いやすさUP!
知っていれば、購入するときに気を付けたり、チャックに家にあるリボンやキーホルダーを付けるだけで使いやすくなりますよ。
まとめ
ついついガミガミ言ってしまうのですが、その前に「そもそも使いにくい仕組みになっているかもしれない」と仕組みに目を向け、3つのポイントを確認してみてください。
「ガミガミ言わなくてよかった!」というモノが見つかるはず。子どもの”できる”仕組みが一つ増えると、「あっちもやってみよう!」と”できる”はどんどん広がりますよ!
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