雑誌やインスタグラマーさんの投稿でよく見かける、おしゃれな壁の色。「うちも挑戦してみたいけど、イメージ通りになるかどうか不安」と、つい足踏みをしてしまいがちです。誰もがカンタンにセンスアップできる壁紙コーデ、アクセントクロスをご紹介します。
これなら取り入れやすい♪アクセントクロスにチャレンジしよう
おしゃれに「自分らしさ」を表現できる壁紙カスタマイズ、アクセントクロス。
これから家を建てる人も、リノベーションを考えている人にもおすすめのインテリアメソッドです。おしゃれなインテリアづくりを目指すなら必見ですよ!
アクセントクロスって?
アクセントクロスとは、部屋を構成する壁の一面または一部分を違う柄のクロスを貼ることを指します。
場所をとらずに部屋のアクセントになるので、コンパクトな部屋にも有効なカスタマイズです。
たとえ好きな色であっても、全面をカラークロスで埋め尽くしてしまうのは勇気が要りますよね。
アクセントクロスなら「カラークロスの施工は1面だけ」と色の分量を絞ることができるので、濃い色やカラフルな模様にも挑戦しやすいですよ。
「壁のアクセント」はユニットバスにも取り入れられている!
今、多くのユニットバスにおいて壁のアクセントカラーを選択することができます。
「アクセントパネル」という名前で、住宅設備メーカー各社が豊富にラインナップしています。
「インテリア性の高いバスルームになる」と導入する人は多いですよね!
アクセントクロスを取り入れるなら、どんな場所がいい?
部屋の雰囲気づくりに役立てられるアクセントクロスは、具体的にどこに施工するといいのでしょうか?実際にアクセントクロスを取り入れた素敵なインテリア実例を見てみましょう。
リビング
家族が集まりゲストにくつろいでもらうリビング、おしゃれにしたいですよね。テレビを置く壁面をアクセントにすると洗練度を増し、ホテルライクに仕上がります。
キッチン
リビングからも見える、キッチン背面をカラークロスにしてアクセントに。真っ白なクロスとはひと味違ったシンプルさですね。
キッチン背面の壁をアクセントクロスにし、収納家具を置いた例です。バックパネルがない収納によって、美しい壁の色が効果的に「挿し色」となっています。
洗面所
淡いブルー×ホワイトをメインとした爽やかな洗面スペース。
水色の壁紙が、クラシカルでちょっぴりガーリーなオーバルミラーや水栓の魅力を引き立てています。
部屋に合わせた色選びは重要な要素です。
トイレ
家の中で最もプライベートな空間であるトイレ。家族みんなが気持ちよく使える空間づくりをしましょう。
圧迫感を感じさせない色選びで、コンパクトな空間をより広く見せられます。
壁全面が真っ白な壁紙だと、どうしても単調になってしまいがち。
アクセントクロスを取り入れることで華やかさをプラスできますよ。気になってた大胆な柄のクロス、一面だけなら勇気を出して挑戦できそう!
ベッドルーム
1日の多くの時間を過ごすベッドルームは、心安らぐ色に囲まれてリラックス効果を高めましょう。
カーテンの開け閉めでクロスの色味は変わって見えます。窓から差し込む日の光や、夜点ける照明の種類も考慮して選んでくださいね。
子ども部屋
大人も思わずテンションが上がってしまうほどの可愛さ!
子ども部屋のアクセントクロスは、とびっきりキュートに仕上げてあげたいですね。カーテンと同系色にすると、統一感が出ます。
1面だけのカラークロスなので、子どもの成長に合わせた張り替えがより手軽になります。勉強に集中できるカラーを選んであげるのも、親ができるサポートのひとつですよ。
「ここは盲点だった!」アクセントクロスがハマる意外な場所
新築やリフォームのプランニングを進める中で、多くの人が見落としがちなセンスアップスペースがあります。ディティールにこだわるなら、チェックしておきたい場所をご紹介します。
階段
階段をただの通路だと油断して見てはいけません。リビング内に設置された階段は空間をななめに分断し、部屋を単調にさせない効果があります。
この特性を活かし、アクセントクロスを貼ると空間に奥行きが生まれます。
DIYだと、階段の蹴上に貼るアイディアもあります。ノーマークな場所だけに、実際に施工するとその出来栄えに感動もひとしおです。
天井
意外にも、実際に施工してみるとしっくりくるのが天井のアクセントクロス。照明機器とコーディネートして、深みのある色や大胆な模様などにチャレンジする人も多いですよ。
天井を深紅のクロスでアクセントにしたウォークインクローゼット。海外映画に出てきそうなデコラティブで華やかな空間になっています。
壁面を収納や鏡などで埋め尽くされている部屋には、天井へのアクセントクロスがおすすめです。
【壁紙の選び方】色で選ぶ方法
「業者さんにサンプル帳を見せてもらってもイマイチピンとこない…」と色選びに悩んだら、ひとまずチェックしておきたいカラーはあります。
おすすめのカラークロスごとに実例をご紹介しますので、イメージを膨らませてみてくださいね。
何はともあれ、ブルーグレー。
「色選びにさんざん迷った人が結局この色に落ち着く。」そういう魅力をもっているのがブルーグレーです。
ブルーグレーは清潔感があり、空を連想する色だけに広がりを感じさせる色として高い人気を誇っています。
ナチュラルな白木に合わせれば北欧テイストになり、モノトーンインテリアにも調和します。ウォルナット材やチーク材といったアンティーク調家具とも相性の良さを発揮します。
様々なテイストにも違和感なくフィットする順応性によって、「選んで間違いなし」と人気が高いカラーです。
ブルーグレーの壁は昼と夜とで印象が変わります。自然光でのクリーンなイメージに代わり、夜はキャンドルの灯を灯せば夜空のような深い青に。ムーディーな雰囲気づくりに役立てられます。
1面だけなら、暗くなることはありません。憧れの黒い壁に挑戦!
男前インテリアや工業系インテリアが広まるのと同時に、人気が高まってきた壁色がブラック。精悍でシャープなブラックは、モノトーン好きに限らず幅広い層に支持されています。
しかしブラック色の壁紙は、全面に使用するとたちまち部屋が暗くなってしまうというデメリットがあります。アクセントクロスとして1面だけの施工なら、そのような不安は解消されます。
様々なテイストに合う万能カラー、グレー
先にごご紹介したブルーグレーとはまた違った魅力の、グレー。彩度のないニュートラルな色は、心を落ち着かせてくれる効果もあります。
グレーはさまざまなテイストに合わせられるのが一番の魅力で、ホワイトよりも汚れが目立ちにくいというメリットも。
和室にも違和感なく溶け込んでいますね。障子にフローリングという和洋ミックスのテイストにも、難なく対応できる懐の深さがあります。
【壁紙の選び方】家具や建具に合わせて選ぶ方法
リノベーションや置きたい家具がすでに決まっている場合も含めて、手持ちの家具や部屋の建具は色決めの大きなヒントになります。
見切り材の有無で印象はだいぶ変わります
ほとんどの場合、壁と床の見切り材として境目に3~5cmほどの巾木(はばき)と呼ばれる建具が装着されています。
この巾木があるとないではイメージがずいぶん変わってくるので、見落とすことなくチェックしましょう。
壁色は同じグレージュ色で比べてみます。こちらは白い巾木が設置されています。
対して、こちらは巾木ナシのパターン。無垢材のフローリングがグレージュの壁と直に接しています。
見切り材でメリハリを持たせシャープにした前例に比べて、こちらはいくぶんナチュラルで静寂な雰囲気を醸し出しています。
建具は重要な要素なので、「なんとなく」で決めないようにしましょう。
オリジナリティを出せる、「ワザあり」な壁紙をご紹介!
単色に限らず、壁紙にはさまざまなパターンが目白押し。部屋に上がったゲストの目を惹く魅力的なクロスがまだまだたくさんあります。
有名ブランドの壁紙
marimekkoのルミマルヤの壁紙はとってもスペシャル!グレー×ホワイトのカラーパターンは大人っぽく仕上がります。
こちらのトイレ空間に施されたアクセントクロスは、marimekkoのプケッティ。有名パターンなだけに、トイレに入ったゲストはびっくりすることでしょう。
こちらはフィンレイソンの有名柄コロナです。アクセントクロスにすることで、くどくなり過ぎず爽やかな「抜け感」を作り上げています。
シンコールから展開されているローラアシュレイの壁紙をアクセントクロスに。ファミリークローゼットが華やかに包まれました。
ドイツの老舗壁紙メーカー、rasch(ラッシュ)社の美しい花柄。同社のクロスには優れた色彩のパターンがたくさんあります。
黒板クロス
子ども部屋や、家族が集まるリビングの一面に黒板クロスを取り入れてみるのも面白いですよ!壁紙そのものが黒板機能を持ち合わせているおもしろい製品です。
壁一面まるごとお絵かきゾーン!子どもの自由な発想とクリエイティビティを育みます。トレンドの黒板アートにも挑戦してみては。
一見黒板には見えない、きれいなニュアンスカラー!こちらはサンゲツのBlackboardシリーズの壁紙です。カラー展開が豊富なので選びがいがありますね。
まずは狭い範囲から始めよう。慎重派におすすめしたい壁紙リノベーション
「今住んでいる家をリノベーションしたい」と考えている人は必見!リビングやベッドルームの大きな面積を変えるのは確かに勇気が要ることです。
業者さんからたくさんの色見本を渡されて混乱する人も多いです。いまからご紹介するのは、「お試し感覚」で張替えができるおすすめスペース。DIYの練習としても◎。
みんなやってる!DIYの最初におすすめ、階段リノベ
まずは階段の蹴上。形がシンプルな真四角で、面積もそれほど大きくはないのでDIY初心者さんにもおすすめの場所です。
こちらの実例のように、一段ずつ色を変えると楽しい雰囲気に。
お気に入りのクロスを施工。昇るたびに目に入り、嬉しくなりますね。
アクセントとして一段分を黒板仕様にしました。ラフに描いたワードがおしゃれな雰囲気にぴったりです。
「お試し施工」に適しています!ニッチ
壁を一部分、凹状に加工した飾り棚を「ニッチ」といいます。こちらのニッチ内をアクセントクロスで彩るアイディアをご紹介します。
トイレのニッチに貼ったレンガ柄の壁紙がシャビーな雰囲気に一役買っています。キッチンDIYで余った壁紙を活用したとのことで、お財布にもやさしくエコなDIYですね。
タイル柄のクロスを貼ってグレード感をアップさせた洗面所のニッチ。壁と同系色のアクセントクロスなら、抵抗感なく取り組めるのでおすすめですよ。
思いっきり大胆な柄を忍ばせて。クローゼットの中
開けるたびにテンションが上がりそうな、とびっきりのクローゼットに大変身!クローゼット内のアクセントクロスをご紹介します。
普段見えない部分だからこそ、自分の大好きな柄を取り入れて。カラフルでもダイナミックにも好きな雰囲気を楽しめます。
ウォークインクローゼットの壁紙、アクセントとしてではなく全面にストライプ模様を施しています。
キュートな仕上がりはまるで海外インテリアのようですね。ストライプ好きにはたまりません!
アクセントクロスの壁には何を飾る?壁の魅力を引き立てる、2点のコツ
完成したアクセントクロスの壁、穴をあけたりするのはもったいなくて何も飾ることができない!失敗したくない!そんな心配を解消するための、2つのコツをご紹介します。
コツその1・すっきり見せるためのコツは「建具と色を合わせる」こと
カラークロスで色を足したお部屋は、飾るアイテムでさらに色を加えると視覚的な情報過多になりゴチャゴチャして見えます。
床と壁面の見切り材である「巾木(はばき)」や、ドア枠などの建具と色を合わせて選ぶとすっきりまとまります。
例えば、ポスターフレーム
アクセントカラーの深いブルー。壁と床との境目を白の巾木でキリっと引き締めていますね。
この巾木と同じホワイト色のポスターフレームを選ぶことで、トータルコーディネート成功です。この選択方式なら決めやすいですよね。
コツその2・「壁の色を活かす」こと
お気に入りのカラークロス、もっとおしゃれに演出したいですよね!そのためには「壁の色を活かす」ことが大切です。
面積をなるべく隠すことなく、なおかつセンスアップできるアイテムをご紹介します。
おすすめは、ストリングタイプの壁面収納
1949年にスウェーデンの建築家がデザインした「ストリング」という収納システム。ストリングポケットという名前で今も入手できます。
こちらはバックパネルがなく、スチールのサイドパネルもスリムなフォルムなので壁色の魅力をより引き立てます。
「ストリングポケット」の他にも、ストリングタイプの収納システムは、多くのショップで製造&取り扱いがされています。
取付の際には壁の材質や構造を事前にチェックするのをお忘れなく!
まとめ
センスアップに有効なアクセントクロスと選び方のコツをご紹介しました。ほんのちょっとの勇気と決断があれば、格段にお洒落度をアップさせられます。マイホームにぴったりな壁紙を見つけてくださいね。
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