皆さんは、水耕栽培をご存知ですか?簡単に言えば、土ではなく水に浸けることで植物を育てる方法を指します。今はレタスなどの葉物野菜なども、工場での水耕栽培が主流になっているようです。
室内でも栽培できて育てやすいのが水耕栽培のメリットと言えますね。水やりの手間も必要ないので、忙しい方や初心者の方でも手軽に始められますよ☆
ここではインテリアとして楽しめる植物を中心に、水耕栽培についてご紹介していきたいと思います。
水耕栽培とは?
「水耕栽培」の方法について、詳しく調べてみました。
球根をセットしたら、球根の底部すれすれに接するくらいに水を入れ、発根するまでは暗所に置く。根が伸びてきたら、根の半分が浸る程度の水位に調節し、明所に置く。芽が伸びてきたら、窓際などの明るい、しかも暖房機からは離れたところに置く。夜間に水が凍ると、枯れてしまうことがあるので注意する。
https://ja.wikipedia.org/
水耕栽培で特に重要なのが根の部分。根の半分程度は、酸素を取り込むために空気にも触れさせましょう。根がすべて水没しないよう、水面を少し下げて栽培します。
https://kinarino.jp/
土に埋まっている状態と違い、根っこの張っている様子がよく分かるので、初心者にも最適な栽培方法と言えます。
ただし、水耕栽培に向いている植物と向いていない植物がありますので、よく植物の特性を理解してから育て始めると良いでしょう。
水耕栽培にオススメの植物6選
まず始めに、代表的な水耕栽培によく用いられる植物をご紹介したいと思います。代表的なものから意外性のあるものまで、ぜひこの機会にトライしてみてはいかがでしょうか☆
●ヒヤシンス
水耕栽培の代表的なものがヒヤシンス。小学校の時に、理科の授業で育てた経験のある方も多いのではないでしょうか。
紫やピンクなど鮮やかな色の花が咲き、華やかなのでインテリアとしても人気があります♪
鮮やかなピンク色が目を引きますね。ヒヤシンスの匂いは香水やアロマとしても代表的で、置いておくとふわっと爽やかな香りが漂うのだとか。
視覚だけでなく、フレグランスとしても楽しめそうです。
蓋付きの瓶やビーカー、スクエアのガラスの容器など。入れる物によって、また印象も変わりますね。たくさん揃えることでリビングが華やかになりそうです。
鮮やかな色も可愛いですが、白のヒヤシンスもまた清楚で素敵ですね。
クルンとした花びらの特徴はそのままでもゴージャスになり過ぎないので、リネンのカーテンや木のテーブルなどのナチュラルインテリアともよく合います。
ヒヤシンスは日当たりの良いところを好むので、窓辺に置いておくのはとても良いそう。すくすく育つのが楽しみですね!ガラスの容器と陽の光の相性も◎
黄色のヒヤシンスは小ぶりで可愛いですね♪クリーム色に近い淡い色合いなので、どんなインテリアにも馴染みそうです。
水耕栽培用のポットを使って育てると、元気に伸びた根までしっかり観察できますよ。
ガラス製のケーキ皿のくぼみに水を張ると、ヒヤシンスの球根をおしゃれに水耕栽培することができます!
深い容器を使わなくても、水を切らさないように注意するだけで大丈夫ですよ。
手入れを行い元気に育てると、ヒヤシンスの球根からこんなにも立派な根っこが出てきます!
お庭やプランターでの栽培のときには見ることができない根っこの観察ができるのは嬉しいですね。
●アボカド
アボカドの種はスーパーで売っている物で大丈夫。食べた後に育てることで、二度楽しめますよ。
こちらでは、芽が出やすいように爪楊枝を刺しています。観察するのも楽しそうですね!
こちらは水耕栽培で育った様子。大ぶりの鮮やかなグリーンの葉っぱがおしゃれですね。
自分で種から育てたものなら、愛情もひとしおなのではないでしょうか。
上手く育つと、50センチくらいにもなるのだとか。ひょろっと伸びた茎がキッチンカウンターの良いアクセントになっています。
アボカドは乾燥や寒さに弱いので、冬になったら土に植え替えて鉢植えにしてあげると良いようです。
もちろん鉢植えにした後もぐんぐん育つので、長い間楽しむことができますよ!
こちらはアボカドの種をスターバックスのカップで水耕栽培しています。
フラペチーノの丸いフタを逆さにしてプラカップにセットするだけで、水耕栽培専用のフラワーベースと同じくらい種を安定して置いておけますよ♪
●サボテン
栽培の様子
サボテンは、元々頻繁に水やりしなくても大丈夫な植物。水耕栽培することで、忙しい方でもさらに安心して育てることができそうです。
サボテンの丸いフォルムが可愛いですね!
グラスにすっぽりと収まっている姿になんだか癒されます♡
寄せ植えのサボテンは男前だったりジャンクな印象がありますが、水耕栽培にするとどこか愛らしい印象になりますね。
ジンジャエールの缶をリメイクしているそうで、ロゴをそのまま活かしたデザインになっています。おしゃれなペットボトルなどでも良さそうですね!
長いサボテンを透明のカクテルグラスに入れると、涼しげでおしゃれに見えますね。サボテンの特徴であるトゲトゲも、ガラス越しによく見えます。
サボテンといっても、大きさや質感などは多種多様!色々な種類のサボテンを並べると、まるでサボテン図鑑のようですね。
容器は空きビンや理系アイテムなどを組み合わせているので、男前感満載のスペースになっています。
サボテンの水耕栽培の下準備について
まずはサボテンを鉢から取り出して、根に付いた土を水で洗い流す。この段階で伸びているのは土に適応した根で、残念ながら水栽培には向いていない。水に適応した根を伸ばしてもらうために、写真を参考に根っこをできるだけ短く切断する。
根を切ったら、新聞紙で包んで10日間ほど日の当たらない場所に置いておく。ここでしっかり水分を抜くことで、より太く頑丈な根が伸びるようになる。彼らの将来のためなので、心を鬼にして取り組もう。…とは言っても負担がかかることには違いないので、萎んだり変色したりしていないか、ときおり様子を見守りながら作業を行うこと。
サボテンを十分乾燥させたら容器にセットし、根に水がぎりぎり触れる程度に水位を調整する。その状態で日の当たらない場所に置いておくと、一週間もしないうちに根が伸びてくる。2日に一回のペースで水を交換しつつ、根の成長をじっくりと待とう。根が3~5cmに伸びたら、いよいよ明るい室内での栽培開始だ。
もし一週間経っても根が伸びない場合は、再び水抜きからやり直すこと。ここがもっとも難しい作業だけど、水栽培の一番の醍醐味でもあるので、辛抱強く取り組もう。
http://www.shinanai.com/
最初から水耕栽培とセットになって販売されているサボテンもありますよ。準備が難しい方は、ガーデニングショップや通販などをチェックしてみてくださいね♪
●エアプランツ・多肉植物
多肉植物を水耕栽培にする時は、一度根を短くカットして水耕栽培に適した状態にします。
このやり方は、根腐れしてしまった植物の再生にも適していて、元気になったらまた土に植えてあげることも可能だそう。
エアプランツは、そのまま置いておいても空気中の水分を取り込んで育つのが特徴。
水耕栽培で水に張ることで、自然と根っこが出てきて水耕栽培に適した状態になります。植物の適応力に驚きですね。
ガラスの容器に入れれば根っこが出てくる様子も分かるので、お子さんと一緒に観察するのも楽しそう♪窓辺におくと、一層グリーンの瑞々しさが映えますね。
アロマティカスは、食べられる多肉ハーブとして有名です。丸くてうぶ毛の生えた質感の葉っぱが愛らしいですね。
すうっとしたミントのいい香りがするそうで、リラックス効果も♪
こちらは多肉植物をリメイク瓶で水耕栽培しています。
栄養ドリンクなどの茶色い瓶も、リメイクすることでアンティークな雰囲気の漂うアイテムになっていますね♪
●チューリップ・ムスカリ
花壇で育つ印象が強いチューリップとムスカリも、水耕栽培できちゃうんです☆フランスのアンティークグラスに入れると、可憐で凛とした印象になりますね。
棚の左下の瓶にチューリップの球根が入っています。まだまだ芽が出たばかりの状態ですが、花が咲くのが今から楽しみですね!
こちらは広口のガラス容器に、ムスカリの球根をたくさん並べて寄せ植えのように水耕栽培しています!色鮮やかなムスカリが一斉に咲く姿を待つのも楽しそう。
バケツのようなずんぐりした形が可愛いガラス容器を使って水耕栽培をすれば、自由に伸びるムスカリの姿を眺めることができますよ♪
ワイヤーの持ち手が付いていて、男前インテリアにも似合いそうですね。
レトロなホーローの洗面ボウルを使って水耕栽培すると、チューリップもおしゃれなアンティーク調のインテリアに馴染みます♪
チューリップの花の色と家具の色合いがマッチして、落ち着きのあるインテリアになっていますね。
ホーローの水差しに生けたチューリップは、シャビーシックなキッチンインテリアの差し色に。土を使えない場所でもお花を飾ることができるのが嬉しいですね!
●へデラ(アイビー)・モンステラ・ポトス
へデラの青々としたグリーンのカジュアルさが、シンプルな数字のグラスのデザインとよく合っています。
水に挿すことでまた根っこが生えてくるので、株分けにも良い方法だそうですよ。
ツタ科のへデラは、吊るすことでよりおしゃれな雰囲気になりますね!右にある大きな花瓶に入っているのはポトス。こちらも水耕栽培で育てることができます。
大きな葉っぱが特徴のモンステラ。株分けして余ったものを、花瓶で水耕栽培しているそうです。
モノトーンの花瓶とモンステラがよくマッチしていて、スタイリッシュな雰囲気になっていますね。
水耕栽培の入れ物やオススメの飾り方
水にゆらゆら揺れる様子が涼しげな水耕栽培。折角ならおしゃれに飾って楽しみたいですよね!
次は、植物をおしゃれに見せるディスプレイ方法やオススメの容器などをご紹介します。
水耕栽培用のフラワーベース
こちらは、一番オーソドックスな水耕栽培の方法。水中で根を伸ばす水耕栽培、ぜひ透明の容器に入れて成長の過程も楽しみたいですよね!
木のトレーにまとめて置くことで、ショップのような雰囲気に。
水耕栽培専用のフラワーベースは、球根を安定して置くことができます。まるで小学校で育てていたことを思い出しそう。
白い根っこが水の中でゆらゆらする様子は、癒し効果も抜群♡
瓶を並べて飾ることで、より涼しげな印象になります。ヒヤシンスの球根の紫色がアクセントになっていますね。
それぞれの成長が違うのも、個性が見られて面白いかも!
中にはこんなおしゃれなものも。ヒヤシンスポットなどで検索すると出てきますよ。おちょこのような丸いフォルムが個性的です。
一見水耕栽培用とは分からない、洗練されたデザインが魅力的。ショーケースのようなスクエアのデザインに、小さな多肉植物がよく映えています♪
色んな種類を並べるのも楽しそうですね!スケルトンのものやガラスのタイプなど、色んな種類を並べると個性が出て、より美しく見えます。
瓶やグラスに入れて飾る
セリアの電球瓶に多肉植物を入れ、トレーにはダイソーのおしぼり受けを使用しているそうです。
コロンとしたフォルムが多肉植物のプックリとした質感と相性抜群ですね!
ダイソーの瓶は球根にピッタリサイズなのだそう。ロングタイプなので、根の様子がよく見えて良さそうですね!
牛乳瓶のようなくびれたフォルムに、球根が収まって安定感抜群!瓶は深いので、球根が根を張る様子も見やすいですね。
コップにアボカドの種が安定するように、楊枝を刺しています。壁に移るグラスのシルエットにも癒されそう♡
アンティークグラスに飾るのもオススメ。おしゃれなディスプレイになりますね。チューリップの鮮やかさと、グラスの洗練された雰囲気が相性抜群です!
ミニサイズの多肉植物が瓶の中に落っこちてしまわないよう、ワイヤーで一工夫されていて、植物に愛情を感じますね♡
ワイヤーの素朴な雰囲気が多肉植物によくマッチしています。
ジャンクな雰囲気のインテリアに、アボカドの水耕栽培が良いアクセントになっています。アボカドのピョコンとした葉っぱが愛らしいですね♡
IKEAのLEDライティングバーを置いて、お気に入りのディスプレイをライトアップ。LEDなら植物が熱くなって傷む心配もありません。
水の入ったガラスにライトの光が透き通っていて、植物のシルエットがとても美しいです。
フラスコ・ビーカーに入れる
理科の実験などで使われる三角フラスコに多肉植物を飾っています。ガラス瓶の中でもより男前な雰囲気になり、ジャンクな雑貨とも馴染んでいますね!
エレガントになりがちなヒヤシンスも、ビーカーに飾るとカジュアルダウンしたアイテムに。ナチュラルインテリアにも上手くマッチしてくれそう♪
安定感がある三角フラスコやビーカーは、カウンターのような奥行きのないところでも置くことができますね。北欧インテリアの優しい雰囲気とも調和しています。
アボカドのまん丸の種に、ちょうどビーカーのふちがジャストフィット!ブリキのトレーとビーカーがよく合っています。
水耕栽培を飾る場所について
水耕栽培はどこでも飾ることができるのがメリットですが、飾る場所によっても雰囲気が変わりますよ。
おしゃれにディスプレイしている実例を場所ごとにご紹介します♪
窓辺
窓辺にたくさんの水耕栽培が並んでいます。陽の光に反射して、グリーンがより綺麗に見えますね。自然光の当たる場所と水耕栽培は相性抜群です♡
窓辺に等間隔に並んだサボテンがキュートな雰囲気♡キッチンは黒やグレーのスタイリッシュな雰囲気ですが、グリーンがあることで柔らかな印象になりますね。
玄関
こちらではアンティークのミシン台の上に飾られています。玄関に花を飾るのは、風水的にも良いそうですよ。
洗面所や水回り
アンティークな蛇口と、ヒヤシンスの可憐な雰囲気がよくマッチしています。花があることで空間が華やいで見えますよね☆
リビング
ホッとくつろぎのひとときに花があったら癒されますね。
水耕栽培なら移動するのも簡単なので、コップを動かすように持っていき、休憩の時のお供にするのも良さそうです♡
木箱の真ん中あたりに水耕栽培が飾られています。日が降り注ぐ窓の下は、水耕栽培の特等席なのかもしれませんね。
ソファでくつろぎながら見るたくさんの植物たちは、癒し効果抜群です!
キッチン
キッチン用品と一緒にアボカドの水耕栽培が飾られています。少しでもグリーンがあるのとないのでは、印象が違いますね。
ブルックリンスタイルのキッチンとグリーンがよくマッチしています♪
ステンレスキッチンに並んでいるグリーン達。ミニサイズで可愛いですね♡お料理の合間に眺めれば、ほっこり癒されそう。
再生野菜
豆苗
再生野菜とは、捨てるはずの野菜の根っこを使って育てる野菜です。特に豆苗は、種が付いている状態で販売されていることから、気軽に再生野菜を収穫できますよ♪
種から2~3センチほど茎を残し、収穫した部分は美味しく食べましょう!残った部分は容器に入れ、水に浸けておきます。
水に浸けることができるなら、容器は何でもOKです!日当たりの良い場所においておくと良く成長しますよ。
キッチンカウンターに置いて、お子さんと成長過程を楽しむのもGOOD♪
小さかった芽が成長し、ここまで大きくなりました!
豆苗は生でも食べられますが、2回目の豆苗はカビなど衛生面に心配がありますので、加熱して食べるのがオススメですよ。
収穫した豆苗は、プラコップに入れて水に浸けたまま保管すると、しゃきしゃき感が長持ちします。
一度で食べきれないけれど再生栽培してみたい!という方は、このように保存してみては?
こちらは豆苗をケーキ型に入れて再生栽培しています。おしゃれな型で栽培すると、インテリア兼食材としてお家の中で大活躍してくれますね♪
人参
人参も捨ててしまう部分を水に浸けておけば、葉が伸びてきます。いつも食べる根の部分よりも栄養価が高い葉は、おひたしや炒め物にして食べるのが◎
葉が伸びるとこんなに可愛い♪小さい葉はパセリの代わりとして料理の彩りに使えます。大きくなったら炒め物などにしてもOK!
キッチンインテリアの差し色としても使える鮮やかなオレンジ色と緑色は、目でも舌でも楽しめますね。
ネギ
ネギを調理する際に、一番最初に切り落としてしまうのが根っこの部分ではありませんか?
根の部分を4センチほどの長さで切り、水に浸けておくとまた伸びてきますよ!大きくなったら土に植え替えてもOK。
麺類の薬味としてちょっと使いたいときに便利です♪
スポンジで自作
種蒔き
種から水耕栽培を始めたいときには、種まき用の専用スポンジがあると便利ですが、台所用のスポンジでも代用できます。
小さな種の場合は、水で濡らしたスポンジの上に種を蒔くことで、スポンジに密着した種が水に浮いたり、ずれたりすることを防ぐことができますよ。
発芽
スポンジの上に蒔いた種は、保湿のためにトイレットペーパーなどでカバーしましょう。発芽した芽が濡れて溶けたトイレットペーパーを破って育ちます。
ある程度大きくなってから植え替えましょう!
まとめ
水耕栽培は土を持ち込まなくて良いので、室内で育てるのに最適。狭い場所や光のない場所でも植物を置くことができるのは嬉しいですよね!
グリーンが欲しいなと感じたら、ぜひチャレンジしてみて下さい。グリーンのある生活は、今以上に生活に彩りを与えてくれるはずですよ♡
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