悩みがちなキッチンのカーテン選び。油ハネ・日除け・目隠し問題を一挙解決!

「キッチンの窓って小さいけれど、何もつけないと外からの目線が気になるし、西日がまぶしい」「メインの部屋のカーテンにお金をかけてしまったので、キッチンにはあまりお金をかけたくない」など、キッチンのカーテンには色々な悩みがありますよね。今回は、キッチンのカーテン選びのお役立ち情報をご紹介します。

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悩みがちなキッチンのカーテン選び。油ハネ・日除け・目隠し問題を一挙解決!
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岸田邦華

ライター

現役フリーランスインテリアコーディネーター。住宅メーカー2社で新築注文住宅の外観・内装・照明・カーテン・家具・雑貨提案の経験あり。トータルインテリア+主婦目線から楽しくて役立つ情報をお届けします。

「キッチンの窓って小さいけれど、何もつけないと外からの目線が気になるし、西日がまぶしい」「メインの部屋のカーテンにお金をかけてしまったので、キッチンにはあまりお金をかけたくない」「キッチンもLDKでひと続きだから統一したい」など、キッチンのカーテンには色々な悩みがありますよね。今回は、キッチンのカーテン選びのお役立ち情報をご紹介します。

窓の位置によって適したスタイルがある

流しの正面(上)に窓がある場合

油ハネや火災の心配がない場所なので、どんな素材を使っても特に問題はありません。

コンロ横に窓がある場合

コンロに窓が近い場合、炒めものを調理するときの油ハネが起きないか気になりますよね。IHは油ハネしにくいと言いますが、心配はつきものです。油汚れがついても手軽にふき取れて、メンテナンスしやすいのはアルミブラインド。室内のインテリアにファブリックを使ったカーテンの方が合う場合は、リーズナブルで洗濯しやすいロールスクリーンがおすすめです。コンロ横の窓でも、コンロから距離のある位置ならどんな素材を使っても大丈夫です。

アルミブラインドの注意点

標準の1番安いアルミブラインドは、水・油汚れとも拭くことができますが、何年か使っていくうちに汚れが落としにくくなったりします。最近では、標準よりも少し金額は上がりますが、掃除がしやすいようにコート加工のタイプが販売されています。スラット(羽)に「酸化チタンコート」を施したタイプなら、日光や照明の光が当たることで有機物を分解し、表面についた油汚れやタバコのヤニなどがきれいになるほか、カビや細菌・悪臭も分解してくれます。普段は、はたきがけの簡単なお手入れでOK!「フッ素加工」タイプなら油をはじくため、スラットについた油汚れやゴミが簡単にふき取りやすいです。お手入れの負担を減らしたい方は、コート加工タイプのアルミブラインドを検討してみましょう。

ロールスクリーンの注意点

ウォッシャブルタイプや、洗えなくても水拭きできるタイプがあります。ただメーカーさんによると、ウォッシャブルは物理的に洗濯可能だが、ロール部分への取り外し・取付が面倒な上、洗濯によりシワや縮みが起こる可能性があるため、洗濯はあまりおすすめしていないそうです。絞りタオルで拭き落とすのが無難かもしれませんね。

かかる費用が高い順にご紹介

デザインや素材・加工によって実際の金額は変わってきますが、1番リーズナブルな条件にした場合にかかる費用が高い順からご紹介します。

①プレーンシェード

カーテン生地にメカをつけて、操作チェーン(コード)で上下に昇降して開閉させるもの。上まで引き上げると、布地にくしゅくしゅっとドレープ(ひだ)が寄り、ソフトで優しい感じのイメージに。ウォッシャブル生地なら取り外して洗濯できますが、メカから取り外し・取付に少し手間がかかるので注意しましょう。カーテンとお揃いの布地が選べるため、LDKのカーテンと統一することができます。LDKのカーテンが柄の場合、柄の中の1色をリンクして無地のプレーンシェードにするのもおしゃれです。

種類・費用

1枚のみのシングルか、ドレープ(厚地)&レースのダブルが可能です。開閉するメカがつくため、カーテンやブラインドより金額は高くなります。

食器棚側に窓がある場合

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水や油ハネの心配がない位置なので、どんなカーテンスタイルでも問題ありません。こちらは、ドレープ(厚地)&レースの2枚でダブルシェードになります。窓に背を向けて調理することになるので、ドレープ(厚地)もオフホワイト・ベージュ系の明るい色を選んで、光を採り入れるようにしています。レースを1枚だけ下ろすことができるため、昼間の日除け・目隠し対策も◎


 

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こちらも同様の例ですが、ドレープ(厚地)1枚のシングルシェードです。カントリースタイルのキッチンなので、麻のようなざっくりした素材感の生地でインテリアに合わせています。


 

 

コンロ横の離れた位置に窓がある場合

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コンロから1段引っ込んだ位置に窓があるため、油ハネの心配はありません。ファブリックのグレージュに合わせて、グレージュのリネン素材の生地で統一感を出しています。


 

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こちらもコンロと窓の間に物があるため、油ハネの心配はありません。部屋のメインカラーであるグレーのシングルシェードで、カラーを統一しています。


 

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お部屋の雰囲気に合わせて、カーテンの柄を選べるのが嬉しいメリットです。


 

②アルミブラインド

「シンプル」「シャープ」「すっきり」「かっこいい」というイメージが叶います。機能性の魅力はスラットの開閉だけでなく、斜めに角度を変えて光を採り入れながら、外からの視線を遮ることもできる点です。

種類・費用

アルミブラインドもロールスクリーンも、メーカーによって若干金額は変わるものの、大体は同じような価格帯です。水回り用のアルミブラインドを選ぶとお手入れも安心です。見た目の好みや、機能性で選ぶ方が多いですね。スラット(羽)のカラーバリエーションも豊富なので、インテリアにも合わせやすいです。少しグレードアップすれば、掃除がしやすい加工つきや木目調などもあります。

流しの上に窓がある場合

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極端に水がかかるわけではありませんが、あたたかい料理の湯気が出たりするため、湿気に強い水回り用のアルミブラインドがおすすめです。標準仕様のアルミブラインドは、スラット(羽)がアルミでも、ヘッドボックス(根元)やボトムレール(すそのバー部分)がステンレス素材になります。ステンレス素材は、何年も湿気にさらされると錆びる可能性があります。水回り用は少し金額が上がりますが、全てが水に強いアルミ素材なので錆びにくいです。


 

③ロールスクリーン

「ロールカーテン」と呼ぶ方が多いのですが、メーカーさんでは「ロールスクリーン」と呼ばれています。ホームシアターのスクリーンと同じような布地が、平らな状態でロール状に巻き上げられるものです。途中まであげて止めることはできますが、基本的に開けるか閉めるかのどちらかになります。光を採り入れるためにスクリーンを上げると、開けた部分は外から見えることになります。

種類・費用

アルミブラインドと大体同じような価格帯です。ウォッシャブル素材が標準仕様です。金額が上がりますが、遮光生地や遮熱生地、柄などデザインが入った生地もあります。スクリーンのような生地は1番安いグレードです。1枚吊りのシングルタイプ、レース生地との2枚吊りのダブルタイプがあります。

 

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こちらは、柄入りの生地のシングルタイプです。柄などのデザイン生地を使えば、キッチンも楽しい雰囲気になります。


 

④カフェカーテン

費用が1番安く済むのはカフェカーテンです。100均やホームセンターで売っているつっぱり棒に、袋縫いしたレースカーテンを通すだけでOK。つっぱり棒ごと簡単に取り外し・取付ができるので、頻繁に洗濯しやすいです。レースカーテンは、自分で縫ってもいいですし、市販のものを購入してもそんなに金額はかかりません。メーカー品に好きなレース生地がある場合は、カフェカーテンスタイルの縫製をしてくれるカーテン屋さんもあります。レース生地なら、「かわいい」「ナチュラル」「やさしい」イメージになります。厚地なら、生地のデザインによって、男前のかっこいい感じなど、色々なイメージにすることが可能です。

短い丈のレース

窓を部分的に目隠しする短い丈のカフェカーテンは、カントリー風などのかわいいキッチンでよく見るスタイルです。

 

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ナチュラルアンティークのキッチンに、柄入りレースの短い丈のカフェカーテンを合わせています。ギャザーを寄せるとかわいい雰囲気に。


 

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こちらは、アイアンバーに通して窓の枠外にカフェカーテンをつけている例です。つっぱり棒を使う場合は、窓の枠内につけることになります。レース生地は、凸凹感のある刺繍が女性らしい印象に。カフェカーテンの生地は、柄が特徴的だったり、すそにデザインがあるものを選ぶとお部屋のアクセントになります。


 

 

長い丈のレース

カフェカーテンと言うと短い丈のイメージがある方が多いのですが、窓の上から下までを覆う長い丈にすることもできます。長い丈なら、日除け・目隠し対策としても安心です。気になる方は、UV加工やミラーカーテンなど機能性のあるレースを選びましょう。

 

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シンプルナチュラルのキッチン例です。高い位置に窓があるので、油ハネは影響しません。すそに刺繍が入ったデザインで、シンプルな空間の中にかわいいアクセントを。


 

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同じレースのカフェカーテンでも、刺繍やフリルなどラブリーなものばかりではありません。このようなチェック調のシンプルなレースもあります。甘過ぎないインテリアにするなら、シンプルな柄や無地・リネン調のレースがおすすめです。


 

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上の写真の、一歩引いて全体を見た写真です。かわいいナチュラル系のインテリアのため、カフェカーテンはあえて甘くせず、シンプルな柄を選ぶことでバランスをとっています。全部のアイテムをかわいいものにしてしまうと、くどくなる場合があるので注意しましょう。


 

ドレープ(厚地)のカフェカーテン

昼間は窓を全開のしても大丈夫な環境で、夜のみ閉めるという方に向いています。選ぶ布地次第で、インテリアに合わせて様々なイメージにすることができます。

 

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袋縫いした生地をつっぱり棒で取り付けた後、リボンを使って部分的にたくし上げ、きれいにたるませてやわらかいニュアンスを出した海外インテリアの例です。ざっくりした麻の、透け感がある素材が素敵ですね。


 

まとめ

キッチンのカーテン選びの注意点、各スタイルのメリット&デメリット、費用の目安などをお伝えしました。キッチン窓は小さい面積ですが、何もつけないのは色んな心配がありますよね。環境や優先したい条件、予算を考えて、どんなカーテンがいいのか検討する参考になると嬉しいです。

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