4年ほど前に登場したエジソン電球。エジソンが発明した白熱電球のように、フィラメントが見える電球です。電球が見える照明器具の場合、普通のLED電球では見た目がおしゃれではありません。エジソン電球は、フィラメントに明かりが灯ると、電球自体がまるでアートのように見て楽しめるデザインになります。今ではすっかり人気となったエジソン電球の魅力を見ていきましょう。
エジソン電球とは
別名・エジソンバルブとも呼ばれています。1879年にエジソンが世界で最初に発明したカーボン電球に、遊び心を加えて開発されました。電球の中にある金属の線をフィラメントと呼びますが、このフィラメントに炭素を使用したのがカーボン電球です。エジソン電球は、カーボン電球よりもフィラメントが複雑な形になっていて、それが光るアートのような見た目を演出しています。明かりが灯ると、ろうそくの炎のような温かいオレンジの光を放ち、蛍光灯や普通のLED電球には出せないヴィンテージな味わいがあります。
エジソン電球の合うインテリア
電球自体レトロ感があり、裸電球の武骨さがあるため、ヴィンテージやインダストリアルなど男前インテリアには良く合います。ナチュラルやカフェ風インテリアには、可愛いさや優しさにエジソン電球の男前感が加わり、シンプルな中にもバランスの取れた印象的なインテリアになります。
種類
発売当初は白熱灯のエジソン電球しかありませんでしたが、現在はLEDのエジソン電球も出ています。調光対応のものもあるようです。いくつかのメーカーから発売されていますが、まん丸や細長いタイプなど色々な形や大きさがあります。電球自体は透明が主流ですが、よりアンティーク感のあるゴールドの色付きもあります。エジソン電球が合うのは、電球自体が見えるシンプルなデザインの照明器具です。ソケットと組み合わせて、エジソン電球だけを見せる裸電球の照明も素敵です。
明るさ
白熱灯40W相当が主流です。ちょっと明るさを落としたほの暗い感じが、味わいを引き立てます。1灯だけでは明るさが足りない場所には、必要に応じて2灯3灯と並べて配置することをおすすめします。
テイスト別エジソン電球の合うインテリア
インダストリアル
アイアンやステンレス、配管むきだしのインダストリアルテイストのキッチンです。武骨な雰囲気の中に、ぽってりと丸いエジソン電球のペンダントライトでレトロ感をプラス。食材を切ったり調理したりするキッチンの手元灯には、3灯使いで明るさを確保しています。
ネイティブ柄のラグや家具で、鮮やかなカラーを取り入れたカジュアルなインダストリアルですね。ダイニングには、ボリュームのあるマリンライトのペンダントを。クリアガラスで中が見えるため、エジソン電球を使うとマリンライトのおしゃれ感が引き立ちます。
武骨な配管むきだしのインテリアには、凝ったデザインの照明器具ではなく、潔い裸電球のシンプルさが似合います。手元の明るさはスタンドライトで確保し、光が届かない部分をペンダントライトで補っています。アンティークゴールドのソケットが、錆び感のある配管やスタンドライトになじんでヴィンテージ感を演出♪
ヴィンテージ
アイアンの取っ手や脚でヴィンテージ感をプラスしたナチュラルインテリア。かわいさとかっこよさが同居したスタイルには、まん丸のエジソン電球ではなく、あえてしずく型を。ソケットのみの裸電球ペンダントですが、エジソン電球を使うことでシンプルな中にもアクセントが生まれます。
インディゴブルーの壁がアクセントの、カリフォルニア・サーフスタイルのキッチン。男前なかっこよさが魅力のインテリアには、細長い試験管のようなエジソン電球でシャープさを表現しましょう。手元灯の裸電球ペンダントライトで縦のラインが生まれ、キッチンのアクセントに。全体照明はスポットライトを使ってすっきりさせているので、よりエジソン電球が映えています。
多角形が特徴的なペンダントは、アートワークスタジオの「Ambient form-pendant(アンビエントフォームペンダント)」。シンプルなのに存在感のある佇まいは、男っぽいヴィンテージな空間や、ナチュラル・北欧インテリアにも合います。繊細なラインなので、おのずと電球が主役に。しずくのような細長いエジソン電球を使って、より電球の存在感を演出しています。
コンパクトな卓上ランプは、アートワークスタジオの「Compass stand」。小さいながらも、トグルスイッチやリベット止めプレートなど、ヴィンテージなディテールにこだわっています。電球のシルエットや明かりも、デザインとして計算しつくされた照明器具です。エジソン電球だからこそ出せる存在感が素敵ですね。インダストリアル、カリフォルニアテイストなど男っぽいインテリアはもちろん、ナチュラルなカフェ風インテリアにもハマります。
ナチュラル
真っ白の空間に、ナチュラル色の木の色がベースとなったシンプルナチュラルなダイニングキッチン。こんな空間には、シンプルさを引き立てる裸電球のペンダントライトが◎ランタン型のモザイクタイルを使っているので、エジソン電球もまん丸のタイプを使い、かわいい雰囲気を活かしています。エジソン電球を使うと、さりげない照明器具にも存在感が出ます。
カフェ風インテリア
白のタイル天板や、温かみのあるナチュラル色の木の扉材が魅力のカフェ風のキッチンです。こんなインテリアには、スタンダードな形のエジソン電球を設置しましょう。アンティークゴールドのソケットと編み込みコードの裸電球ペンダントで、アンティーク感もプラス。1灯あるだけで、フィラメントの炎のような温かみが絵になりますね。
カフェ風インテリアのダイニングキッチンです。ソファやアイアンと古材のカウンターが男前感を演出しています。ドライフラワーが飾られているので、照明はすっきりした裸電球のペンダントライトを。手元灯として3灯使って、明るさを確保しています。
上の実例のキッチン側の写真です。キッチンは北欧の雰囲気が漂っていますね。裸電球に使っているエジソン電球は、昔ながらのスタンダードな形です。フィラメントがバラけているので、よりレトロ感があります。
ブラックの小さめタイルが可愛いカフェ風の洗面所に合わせたのは、黒のアイアンのラインが存在感のあるブラケットライト。裸電球が見えるデザインだからこそ、エジソン電球を使っておしゃれ感をアップさせましょう。照明器具に合わせて細長いエジソン電球を使っています。
バーのようなカウンターが本格的な、ヴィンテージ寄りのカフェ風インテリアです。真鍮のソケットにロープのようなコードの裸電球ペンダントは、コンクリート風壁紙やレンガの男前感と相性抜群。エジソン電球は、丸い形だと柔らかく可愛い雰囲気になってしまうので、細長いタイプを選んで辛口に仕上げています。
古民家風インテリア
エジソン電球は、古民家風の和のインテリアにも合うんです。電球自体にレトロな雰囲気があるので、古道具やアンティーク、ヴィンテージなどの古いものと相性抜群。和に合う黒のソケットには、昭和を思わせるしずく型のエジソン電球がお似合いです。
北欧+アンティークのミックステイスト
こちらは、アクタスの書籍「123人の家」に掲載されているインテリア。グレーの壁が北欧テイストを演出しているお部屋に、アンティーク調の引出し付ダイニングテーブルとチェアを合わせたミックススタイルです。モノトーンのモダンさに、アンティークやドライフラワーの温かみや味わいが加わり、こなれた雰囲気になっています。そんな空間にもエジソン電球が合うのは、シンプルさとレトロ感があるから。1灯だけでも、アンティーク家具に負けない存在感があります。
まとめ
エジソン電球の魅力を1番活かしてくれるのは、ソケットのみの裸電球ペンダントです。幅広いインテリアテイストに合うのに、決して主張し過ぎず、さりげないのに存在感が光る魅力があります。1つ取り入れるだけでおしゃれ感が演出できるだけでなく、ほんのり灯るオレンジの光に癒されます。電球が主役の照明器具を選ぶときは、ぜひエジソン電球を取り入れてみてくださいね。
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