都心に近い住まいでは、住宅のコンパクトさは必須。書斎を持つなんて、夢のまた夢かもしれません。増えていく雑誌や単行本は、整理を怠ると床やローテーブルの上に散乱してしまいがち。そんなときの方法として、お部屋の間仕切りとして書棚を使うアイデアがあるんです。部屋を分けつつ、視線はなんとなく通じつつ、本を美しく収納できるこの方法、知っておいて損はありません。
さまざまなタイプを見ていきましょう。
階段とフロアは、どの道落下防止に仕切りが必要だから…
それならば手すりや腰壁を設けるくらいなら、本棚にその役割を担ってもらいましょう!という考え方です。縦桟が本の並びと揃っていてスッキリ見せる効果を作っています。本を受ける横板も、高さを変えているので、インテリアにもリズムが生まれています。
家具でもあり、階段を支える構造体でもある
細部に目を向けてみるとこのデザインの仕組みが分かります。鉄板を折り曲げて作った階段の蹴込み板(垂直の部分)が、そのまま本棚の縦方立てになっているのが分かりますか?この本棚は、階段と一体化した構造体でありながら、その空隙に本を収納できるためにもデザインされている、というわけです。構造とインテリアが融合(インテグレート)している優れたアイデア。もちろん、間仕切りとしての役割も果たしていますね!
インテリア性の高いルームディバイダー
高い間仕切り壁を、普通の造作壁で立てるのではなく、書棚を兼用することで、お部屋の見栄えを高める、そういう例もあります。インテリアのフォーカルポイントになれば、手は届かなくても(はしごを付けるから)いい、という考え方です。
書棚×ルームディバイダーに、もうヒトクセ加える
本を収納する部分に、照明ボックスを組み合わせた例。こちら側からも、向こう側からもこの明かりを楽しむことができます。これも「インテリア性の高さ」を重視したルームディバイダーです。
「ちょい仕切る」くらいが丁度いい
「どのくらい、こちらと向こう側を仕切るのか」を好きに決めることのできる自由さがあります。画像は繋がりを重視している例。お部屋の右側のソファスペースとは繋がっているけど、その左手のスペースとは離れていたい。そんな曖昧な仕切り方も可能です。
積み上げた本箱を潜り抜けるという体験を提供
本棚×ルームディバイダーの醍醐味の一つには、「本棚を潜り抜ける」というワクワクするような体験が挙げられます。それを上手に活かした例です。張り出したボックスが適度な不安定感をもたらし、潜り抜ける体験に刺激を与えてくれていますね。
壁を本棚で使い尽くす!
これぞ書斎要らず!開口を除き、壁をすべて本棚にで埋め尽くしています。徹底したやり方は、逆にすがすがしいインテリアを作り上げてくれるでしょう。
壁を本棚で埋め尽くす!2
同じような作りでも、扉のあるなし、開口部の大きさでずいぶん印象が違ってくるのが分かりますね。
おわりに
「書棚は、壁に付けて置いておく家具」という固定概念を一旦、脇においておけば、視点が広がりますね。書棚は間仕切りになりつつ、インテリアの一部にも、構造体の一部にもなる…いづれもデザイン次第です。本棚の収納が、圧倒的に足りない…なんていうお悩みは、よく聞く部類の話。大量の本棚を間仕切り化して、一気に解決してしまいましょう!
こちらもおすすめ☆
新規登録
ログイン
お買い物