スカンジナビアンモダンとは
「スカンジナビアンモダン」とはノルウェー、スウェーデン、デンマークのスカンジナビア諸国および、それらプラスフィンランドを含む北欧において、20世紀初頭に生まれた家具の装飾様式です。北欧モダンとも呼ばれています。
自然素材を活かしたシンプルで洗練されたデザインに遊び心を加えたデザインが特徴的で、イタリアンモダンやアメリカンモダンよりも日本の住宅に馴染みやすいデザインのため、昨今日本でも人気のインテリアスタイルとなりました。
アルネ・ヤコブセンのアントチェアやセブンチェア、ハンス・ウェグナーのYチェア、ポール・ヘニングセンのライトPH5などが代表的です。今回はそんなスカンジナビアンモダンのインテリアを部屋別にご紹介します。
スカンジナビアンモダン:ダイニング
北欧のインテリアは白い壁を基調とし、白や白木の家具をセッティングするのが主流です。テーブルの上を照らすペンダントライトとのバランスへのこだわりも見受けられます。
ピーチ材のフレームとYの形の背もたれが印象的なハンス・ウェグナーのYチェアの並ぶダイニング。
こちらも白を基調としたインテリア。椅子はアメリカンモダンでおなじみのイームズのシェルチェアですが、木脚をチョイスすることで、北欧モダンにも馴染んでいます。
白色のアルネ・ヤコブセンデザインのセブンチェアと木製の重厚なテーブル、グレーのラグの組み合わせがスカンジナビアンモダンを演出しています。
こちらはセブンチェアと同じデザイナーアルネ・ヤコブセンのアントチェア。ブルーのチェアと白木の床の相性が抜群。
こちらも同じくヤコブセン作のグランプリチェアが並ぶダイニングです。
ホワイト×グレーも北欧らしい色合わせ。椅子はデンマークのブランドHAYのもの。
色々な種類の椅子を並べたダイニング。違う形の椅子でも、同系のトーンのものを選ぶことでまとまりのあるインテリアに。
椅子はボーエ・モーエンセンのシェイカーチェア。ライトはポール・ヘニングセンのPH5。
ダークなカラーでまとめたインテリアも美しい。
スカンジナビアンモダン:リビングルーム
リビングは 小物を取り入れてコーディネートしやすい場所です。落ち着いたカラーのソファをベースに植物の絵の入ったフレームや、個性的な模様のクッション、柄の入ったラグなど、遊び心ある小物のチョイスにも注目です。
ブルーグレーのソファに、赤を用いたキリム模様の クッションとラグが映えるインテリア。
ソファはアルネ・ヤコブセンのスワン。白い壁と黒いソファのコントラストが美しいコーディネート。
同じくヤコブセンのエッグチェアのあるリビング。カラーのチョイスでまったく別のイメージに仕上がっています。
こちらもホワイト×ブラックのインテリアコーディネート。低い位置に黒を置くことで、重苦しくない明るいイメージになります。
こちらはブルーでまとめたコーディネートです。カラーを取り入れる場合は、同系色でまとめるとすっきりとした空間になります。
スカンジナビアンモダン:ベッドルーム
ベッドルームは爽やかなホワイトを基調にした明るいコーディネートが目立ちます。
グレーの壁とホワイトのリネンのコントラストが映えるベッドルーム。ベッドサイドのライトはアルネ・ヤコブセンデザインのもの。
こちらはリネン、床、小物などを様々な明度のグレーでまとめた空間。明度の高いグレーを広範囲に用いることで、落ち着いてはいるものの明るいコーディネートになっています。
まとめ
いかがでしたか。長く厳しい冬に室内で過ごす時間が多い北欧ならではの、シンプルさと実用性の中に遊び心を備えたインテリア空間づくりは見習うべき点が多数あります。日本の住宅にもマッチするスカンジナビアンモダンスタイル、皆さんもぜひ取り入れてみてください。
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