中性洗剤ってどんな汚れに強いの?意外と知らないそのパワーをご紹介!

わたしたちの日常生活で一番使っているのは食器用洗剤やお風呂掃除・トイレ掃除の中性洗剤ですよね。中性洗剤って実際どんな役割を果たしているかご存知ですか?今回は中性洗剤が得意な汚れやおすすめの掃除方法についてご紹介します!

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中性洗剤ってどんな汚れに強いの?意外と知らないそのパワーをご紹介!
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お掃除や料理の代行や片付け、衣類クリーニングなど、皆さまの生活に関わるサポートを「家事のプロ」たちで行っています。仕事の現場で培ったアイデアや情報など、プロのノウハウを皆さま向けに利用しやすくアレンジ、もしくはわかりやすくご紹介します。

中性洗剤ってどんな汚れに強いの?意外と知らないそのパワーをご紹介!

わたしたちの日常生活で一番使っているのは食器用洗剤やお風呂掃除・トイレ掃除の中性洗剤ですよね。

酸性やアルカリ性の強い洗剤は汚れを中和して落とすというのはなんとなくわかるけど…という方、中性洗剤って実際どんな役割を果たしているかご存知ですか?

今回は中性洗剤が得意な汚れやおすすめの掃除方法についてご紹介します!


 

 

中性洗剤とは?

中性洗剤2

 

酸性・中性・アルカリ性の洗剤がある

洗剤はpHによって5つの液性に分けられます。

  • 酸性・・・・・・pH0~3未満
  • 弱酸性・・・・・pH3~6未満
  • 中性・・・・・・pH6~8未満
  • 弱アルカリ性・・pH8~11未満
  • アルカリ性・・・pH11~14以下

0に近いほど酸性が、14に近いほどアルカリ性が強くなり、酸性・アルカリ性はそれぞれ逆の性質の汚れを中和して落とすことができます。

 

【中性洗剤のメリット①】多くの汚れに対応

中性洗剤は酸性・アルカリ性のどちらの性質も持つので、どちらの性質の汚れも落とすことができます。ただし、汚れが頑固な場合は、それぞれの汚れにあった洗剤を使うと良いでしょう。

 

【中性洗剤のメリット②】安心して使える

また、素材を傷めにくいという特徴もあります。手肌にも優しいのが嬉しいポイントです。肌が弱い方はゴム手袋を着用し安全に行いましょう。

洗剤の中には混ぜると有毒なガスが発生するものもあり、塩素系と酸素系の洗剤には「混ぜるな危険」という表記があります。中性洗剤は他の洗剤と混ぜても反応しないので安心して使うことができるのも嬉しいポイントですね。

 

台所用と住宅用の違い

食器用、お風呂用、トイレ用、リビング用…と多種多様な洗剤がありますが、共通して含まれている成分は汚れを落とす主成分である界面活性剤です。界面活性剤は、浸透・乳化・分散作用の働きで汚れに直接作用します。

  • 住宅用の洗剤は使用場所の汚れに特化した成分が含まれているのが特徴です。洗浄力だけを見れば、食器用洗剤だけで家中の日常的な掃除はできます。
  • リビング用洗剤は二度拭き不要であったり、コーティング成分が含まれている場合もありますので、用途に合った洗剤を選びましょう。素材を痛めにくいのも、中性洗剤の良いところですね。

 

どこに使える?

中性洗剤3

中性洗剤は家中のお掃除に使える万能洗剤です。しかし得意不得意もあるので、注意点には気を付けて用途にあった洗剤を選びましょう。

 

【OK】付着したばかりの汚れ

中性洗剤4

中性洗剤は汚れの液性に関わらず、軽い汚れや付着したばかりの汚れを落とすのが得意です。日常的なお掃除はほぼカバーできますよね。

まず中性洗剤を使ってみて、汚れが落ちにくい場合に、酸性またはアルカリ性の洗剤を使うようにしましょう。

 

【OK】プラスチックやゴム・石材

中性洗剤5

金属面、ワックスなどの塗装面、プラスチック、ゴム、陶器類、石材など様々な素材に使うことができます。とくに大理石は酸性にもアルカリ性にも弱く、扱いにとても気を遣う高級素材であるため安心して使えるのは嬉しいですよね。

 

【NG】壁紙や布製品

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塗装されていない木造面、壁紙、布製品はそのまま使うとシミになってしまうことがあります。薄めて目立たないところで試してから使うようにしましょう。原液のまま直接つけることがないように気を付けましょう。

 

【NG】頑固な汚れ

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頑固な油汚れ、鍋の焦げ付き、こびりついた尿石、衣服の血液汚れなどのしつこい汚れは中性洗剤だけでは落としきることができません。熱湯につけ置きして汚れを剥がしやすくするなど工夫して、酸性やアルカリ性の洗剤を使いましょう。

 

中性洗剤で掃除する際の注意点

食器用の洗剤は泡立ちがよすぎるため、掃除に使う場合は水で薄めてから使いましょう。洗剤を使った後は拭き残しがないように水拭きをしましょう。

家具や床などに洗剤の成分が残るとシミや変色の原因になることがあるので注意が必要です。水洗いできない場所に使う場合は特に注意して水拭きでしっかりと拭き取りましょう。

 

基本の掃除方法

原液のまま

お風呂掃除、シンクの掃除、トイレの便器など汚れやすい場所には原液のまま使いましょう。

  1. 汚れに直接洗剤を数滴垂らします。
  2. 汚れと洗剤を十分になじませたら、スポンジなどでこすります。
  3. 仕上げにしっかりと水で洗い流して完成です。

 

薄めて拭き掃除

  1. バケツにぬるま湯を入れ、中性洗剤を数滴垂らします。雑巾やフローリングワイパーのシートを入れて揉み洗いしても泡立たない程度が目安です。
  2. 雑巾を固く絞って、家中の汚れを拭き掃除します。
    窓ガラス、網戸、サッシ、壁、天井、床、畳、キッチン、トイレ、浴室、玄関など、どこでも使えます。
  3. 仕上げに水拭きして完成です。

 

キッチン・シンクの掃除方法

中性洗剤8

それぞれの場所の詳しい掃除方法を紹介していきます!キッチンのシンクで、気になる汚れといえば水垢とヌメリです。水垢は水道水に含まれるミネラルと食品に含まれるカルシウムが混ざることで発生し、ヌメリは生ゴミなどの雑菌が繁殖することが原因です。

食器用の中性洗剤の主成分である界面活性剤は汚れを泡で浮かせ、分散して取りやすくする働きをもっているので、水垢やヌメリは中性洗剤で落とすことができます。

 

シンクの掃除方法

それではシンクの掃除方法を紹介します。

  1. まず、食器を洗うのと同じ要領で、中性洗剤を原液のままスポンジにつけてください。
  2. そして、円を描くように泡立てながら全体をこすり洗いします。
  3. 全体をこすり終えたら、洗剤を洗い流します。
    中性洗剤の成分が残っているとシミになることがあるのでよく洗い流しましょう。
  4. 洗い流した後は乾いた雑巾で水を拭き取ることで水垢の付着が防げます。

 

食器の掃除方法

毎日使う食器も食器用の中性洗剤と洗い桶を使うことで汚れがきれいに落ちます。

  1. まず洗う前に、食器についたソースなどの汚れはキッチンペーパーや新聞紙で落としておきましょう。
  2. 洗い桶にお湯をはり中性洗剤を数滴たらします。
  3. 軽くかき混ぜ、泡が立ってから食器を入れてください。

お湯をためて洗うことで汚れが落ちやすくなります。また、お水だと油汚れが落ちにくいのでお湯を使うのがポイントです。

 

バスルームの掃除方法

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バスルームは濡れたり、乾いたりを毎日繰り返す場所なので水垢などの汚れもたまりやすいです。水垢は水道水に含まれるミネラル成分が結晶化したものですが、バスルームの場合は石鹸カスやシャンプー、皮脂汚れも混ざっているので、掃除を怠るとすぐに黒ずんでしまいます。

そこで活躍するのがお風呂用の中性洗剤とキッチンペーパーです。このとき、お風呂用の中性洗剤は、近年主流となっている泡タイプを使用します。

  1. まず、床や壁など汚れが気になる箇所に中性洗剤をスプレーしてください。
  2. その上からキッチンペーパーをかぶせます。
  3. もう一度スプレーして、30分間ほど放置します。
  4. 最後に洗い流せば、黒ずんだ汚れもきれいになります。

特に汚れが気になる場合は、乾いた状態で中性洗剤をスプレーしてください。乾いた状態のほうが中性洗剤の成分が気になる箇所全体に行き渡るので効果的です。

 

リビングの床の掃除方法

食器用の中性洗剤は素材を傷める心配が少ないので、リビングの床やフローリングの掃除にも使用可能です。

  1. 食器用の中性洗剤は泡立ちが非常に良いので、バケツ1杯の水に数滴たらす程度まで水で薄めます。
  2. 水で薄めたものをかき混ぜて泡立てます。
  3. 泡立てた水で雑巾を絞り、通常の拭き掃除をします。
  4. その後、きれいな水で絞った雑巾でもう一度水拭きをします。

中性洗剤の成分が残るとシミや変色の原因となる場合があるため、水拭きをして洗剤をしっかり拭き取ってください。

中性洗剤に含まれる界面活性剤の効果で表面の皮脂汚れが浮き上がり、床やフローリングのベタついた汚れが落としやすくなるのです。少し手間はかかりますが、仕上げに乾拭きをすればさらさらがキープできます。

 

最後に

中性洗剤についてご紹介しました。それぞれの洗剤に得意不得意がありますが、手肌にも優しく使用範囲の広い中性洗剤はとっても役に立ちますよね。わざわざ洗剤を買い揃える必要はありません。

食器用洗剤で手軽に家中のお掃除をしてみませんか?中には、傷みやすい素材もありますので、隅や角で確認してから掃除を行うのが確実ですね。この機会に、ぜひ試してみてください。

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