【漆器のおすすめ】普段使いにもぴったりな漆器とお手入れ方法紹介!

今回は、普段づかいにもぴったりなおすすめの漆器についてご紹介します。実は、漆器は特別な時だけでなく、普段づかいにもぴったり。軽くて丈夫でお手入れも簡単なところが実用的で、普段使いに向いているうつわなのです。

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【漆器のおすすめ】普段使いにもぴったりな漆器とお手入れ方法紹介!
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おうちで楽しむ陶器市 うちる

ライター

陶器市に行くときのようなワクワク感をおうちで楽しんでいただきたい、という想いをもとに、作家さんの手仕事の器と窯元の器を中心にしたセレクトショップです。日々を楽しく、心ゆたかにおうち時間を過ごすお手伝いができたらうれしいです。

【漆器のおすすめ】普段使いにもぴったりな漆器とお手入れ方法紹介!

今回は、普段づかいにもぴったりなおすすめの漆器についてご紹介します。

皆さんは漆器というと、高級で特別な時にだけ使うイメージがありませんか。お正月やお祝いの席で並ぶ漆器は、とても上品で素敵ですよね。

実は、漆器は特別な時だけでなく、普段づかいにもぴったり。軽くて丈夫でお手入れも簡単なところが実用的で、普段使いに向いているうつわなのです。

今回は、おすすめの漆器とお手入れ方法や選び方など漆器の魅力を紹介します。洋食にもあうモダンなデザインのものもあるので気軽に使ってみてくださいね。

漆器とは

漆器とは、漆の木から採取した樹液を塗り重ねて作る工芸品のこと。

1人の職人が最後まで作ることは珍しく、木地を作る「木地師」、塗りを行う「塗師」、漆の上に絵を描く「蒔絵師」と複数の職人で分担するのが一般的です。


 

 

漆器の特徴

熱伝導性が低い

熱を外に伝えにくいため、熱いものが入っていても手に取ることができます。熱いものは熱く、冷たいものは冷たいまま保ちます。

 

丈夫である

漆の塗膜は堅く、割れにくいです。さらに酸、アルカリ、塩分、アルコールにも強く、耐水性、防腐性にもすぐれています。

 

抗菌性がある

古来よりお椀や料理を詰め合わせる重箱などに使われています。

 

軽量である

軽いため、子供から高齢者まで無理なく持ち上げることができます。

 

環境に優しい

植物素材なので無害です。また、表面に傷がついても塗り直して長く使うことができるエコなうつわといえます。

 

主な漆の工芸品

以下に主な漆器を紹介します。「会津塗」、「山中塗・輪島塗」、「紀州漆器」は日本三大漆器といわれています。

 

会津塗(福島県)

会津塗は製造工程において、お椀等の丸物とお盆などの板物に分かれます。縁起の良い意匠や多彩な加飾の美しさが特徴。

松竹梅と破魔矢を組み合わせた模様は会津絵と呼ばれています。

 

輪島塗(石川県)

輪島市でしか採れない輪島地の粉を使用しているのが特徴。

加飾が華やかで、彫りを入れた部分に金を入れ込む「沈金」、金粉と銀粉を用いた「蒔絵」などの技術が知られています。

 

山中塗(石川県)

石川県加賀市の山中温泉地区で作られています。

木地挽物技術にすぐれており、自然の木目と優雅な蒔絵(まきえ)が特徴です。

最近は、プラスチック素地にウレタン塗装をした「近代漆器」も製作。耐久性があるため給食などで使われています。

 

紀州漆器(和歌山県)

和歌山県海南市の北西部にある黒江地区を中心に作られている漆器で、黒江塗り(くろえぬり)とも呼ばれています。特徴はシンプルで丈夫なため、実用的なこと。

朱塗りの表面から下地の黒が浮き出た文様が特徴の根来塗(ねごろぬり)も紀州漆器の1つです。

 

津軽塗(青森県)

「研ぎ出し変わり塗り」という独特の技法により、幾重にも重なった色漆の模様が美しい漆器。

津軽ヒバを使った素地に漆を数十回塗り重ねて研磨を施す工程を繰り返すため、完成まで2カ月ほどかかります。

 

越前漆器(福井県)

現在、国内の外食産業用、業務用の漆器の80%以上を生産。

落ち着いた光沢や上品な華やかさが特徴で、婚礼やお祝い事に使う漆器として親しまれてきました。

各工程で高度な技術が求められるため、家業を継ぐという形で受け継がれています。

 

迷ったらこれ!お手入れしやすい漆器

「漆器のお椀はいつか欲しいけれど、お手入れが難しそうだし、敷居が高いな…」と、あこがれはあるけれどなかなか手が出せないという方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、日常使いにぴったりな松屋漆器店の汁椀です!

 

越前塗りの汁椀(食器洗浄機対応)朱 松屋漆器店


おすすめの理由は3つ

  • 食器洗浄機・乾燥機に対応
  • 普段使いしやすいデザインとサイズ感
  • お手頃な価格

この商品の最大の特徴は、漆塗りでありながら家庭用の食器洗浄機・乾燥機の使用が可能なところ。出番の多いお椀だからこそ、お手入れが簡単なのは嬉しいですね。

また、漆は油分のない良質な素黒目漆を使用しており、 艶はマットで品のあるきめ細かさ。サイズ感も大きすぎず、毎日のお味噌汁にもぴったりです。

 

価格もお手頃なので、初めて漆器を使ってみるという時にもってこいです。


越前塗りの汁椀(食器洗浄機対応) 朱 松屋漆器店はこちら

 

ふだん使いしたい おすすめの漆器

松屋漆器のお椀の他にも、普段使いにぴったりな漆器はまだまだあります!

その中から厳選して、すてきな漆器をいくつかご紹介します。

 

しらさぎ椀 M 漆赤 さくら白鷺木工

コロンとしたフォルムが可愛らしい赤いお椀。下からうっすらと木目が見えるのが手仕事ならではの味わいです。

漆を塗っては拭く作業を繰り返し、木に漆をしみこませていく「拭き漆」という技法で作られています。

独特のフォルムは手になじみ、とても実用的。お味噌汁にはもちろん、スープやボウルにもなる使い勝手の良いうつわです。

色違いの黒とペアでそろえるのもおすすめですよ。


しらさぎ椀 M 漆赤 さくら 白鷺木工はこちら

 

しらさぎ椀 S こども椀 漆黒 さくら 白鷺木工


先ほど紹介した、しらさぎ椀の子供用の商品です。サイズを小さくし、さらにお椀の中を少し厚めに挽いています。

そうすることで重心が安定するので、こぼしにくいのがポイント。小さなお子さんの手でも持ちやすい工夫がされています。

シンプルな漆器は、長く飽きずに愛用できます。大きくなったら、サラダボウルや小鉢、デザートカップなど違う使い方もできますよ。

幼い頃から本物に触れ、物を大切にする心も育めるそんなお椀です。

しらさぎ椀 S こども椀 漆黒 さくら 白鷺木工はこちら

 

タモ白木塗 6寸三段重箱 内朱 松屋漆器店


ナチュラルな木目が特徴の重箱。内側が朱色で、ふたを開けたときのインパクトがあります。

お正月やお花見などのハレの日のほか、おもてなしに使うとサプライズ効果で盛り上がりそう。

さらにいろいろな活用ができるのもポイント!

一段ずつ別のおかずを詰めるのもよし、別売りの仕切りを使って一段に1人分のおかずを少しずつ盛り付けるのもいいですね。

インテリアになじみやすい和洋折衷のデザイン。使わないときは、お菓子などを入れてテーブルに出したままでも素敵ですよ。

タモ白木塗 6寸三段重箱 内朱 松屋漆器店はこちら

 

あわせて使える専用の仕切り。

いろいろなおかずを少しずつ詰めるのに便利です。

タモ白木塗 重箱用仕切り(六つ切) 松屋漆器店はこちら

 

越前塗りの汁椀(食器洗浄機対応)夫婦セット松屋漆器店

先ほど紹介した、朱塗りの汁椀に黒の汁椀を加えたセット商品です。黒の汁椀も食洗機の使用が可能です。

専用の箱もあるので、結婚祝いなどのギフトにもぴったり。新生活を始める方、初めて漆器を使う方など、幅広い方へのニーズに合う商品です。


越前塗りの汁椀(食器洗浄機対応)夫婦セット 松屋漆器店はこちら

 

挽目うつわ 根来 4点セット 石川漆宝堂


深みのある赤が美しい漆器のセット。ボウル型の小鉢が大・中・小3種類と蓋が入った4点がセットになっています。それぞれ単品で使用するのもいいですが、組み合わせ次第でいろいろな使い方ができます。

例えば、大きな蓋にパンを載せ、さらにスープを入れた小鉢を置けばモーニングプレートに。また、鉢の上に蓋をのせればお弁当箱にもなりそう。

重ねてコンパクトに収納ができるので、1人暮らしの方や物を増やしたくない方にはおすすめです。このセットにグラスなどを買い足せば、朝・昼・晩の食事に十分対応できますよ。

何度も漆を塗り重ねた筆の跡が味のある逸品です。職人技を身近に使ってみませんか。

 

黒のセットもあるので、色違いで組み合わせて使うのも素敵ですよ! プレゼントにも最適ですね。


挽目うつわ 根来 4点セット 石川漆宝堂はこちら

 

色違いの黒の商品はこちら。

挽目うつわ 黒 4点セット 石川漆宝堂はこちら

 

弥生ハツリ目カップ 曙 石川漆宝堂


モダンなフォルムの漆器のカップ。よく見ると表面に凹凸があり。手にしっくりとなじみます。木地の表面にノミやカンナの跡をわざと残した「ハツリ目」はいい味わい。

小ぶりなカップは、小鉢やボウルとして食事に使えるだけでなく、湯呑みやコーヒーカップなどドリンクにも対応。

また、そば猪口や、あんみつなどを入れてデザートカップにもなる便利なうつわです。コンパクトなので複数そろえておくとふだんの食事に活躍しそう!

高級感もあるので、トレイや大皿の上に載せればおもてなしにも使えますよ。

弥生ハツリ目カップ 曙 石川漆宝堂はこちら

 

カレースプーン 溜 石川漆宝堂


シンプルなフォルムの漆のカレースプーン。持ち手が長く、少し反っているため、手になじみ実用的です。

赤と黒を混ぜたようなシックなスプーンは、日常からおもてなしまで幅広く使えます。主張しすぎないデザインなので、陶器やガラスなどほかの素材のうつわとの相性もいいですよ。

口当たりが良く持ちやすいスプーンは、カレー以外にもスープやご飯物など幅広いメニューに使えるすぐれもの。ぜんざいなどスイーツに使うのも良さそう。

熱を伝えにくいので、熱々のお料理や冷たいものを口に運んでも極端に熱く(冷たく)ならないのも漆器ならではのメリットです。

カレースプーン 溜 石川漆宝堂はこちら

 

いろ 黒/朱 桐箱入 漆のお箸 十八膳

赤と黒のコントラストが目をひく漆のお箸のセットです。使われているのは抗菌性のあるヒバ。先乾漆ですべり止めが施されているため、つかみやすいのもいいですね。

ツートンカラーのモダンなデザインは、お正月やハレの日などにもぴったりです。

自分で選ぶには少し高級なお箸は桐箱入り。自分へのご褒美やプレゼントにもおすすめです。シンプルなうつわに合わせるだけで、食卓がおしゃれになりますよ。


いろ 黒/朱 桐箱入 漆のお箸 十八膳はこちら

 

漆器のお手入れ

漆器のお手入れは難しいと思っていませんか。

食器洗浄機や乾燥機の使用は控えたほうがいいですが、それ以外は普通のうつわとあまり変わりません。

ちょっとしたことに気をつけるだけで長く使うことができますよ。


 

 

使う前に

においをとる

買ったばかりの漆器には、独特のにおいがあることも。気になる場合は以下の方法を試してみましょう。

  • すぐに使わないのであれば、風通しのいい場所に7~10日間置いておくのがベスト。
  • 米のとぎ汁を温めて、少量のお酢を混ぜたもので拭きます。
  • 米びつに数日間入れておきます。

湯通しする ~ 割れないために

漆器は急激な温度変化に弱いので、急に熱いものを入れると白く変色したり、変形することがあります。

そのため、使う前に一度ぬるま湯に入れて「湯通し」をしましょう。

 

洗い方

ゴシゴシこすると傷がつくので、柔らかいスポンジで洗います。ほとんどの汚れはぬるま湯でとれますが、油汚れは食器用の中性洗剤で落とすことができます。

洗った後は柔らかい布で水気を拭き取り、さらに磨くと独特のツヤが出ます。自然乾燥すると水滴が表面に残ることがあるので、避けましょう。

艶がなくなったら少量の食用油を布にしみこませて磨きます。

汚れが取れて、艶が復活しますよ。磨いた後はお湯で洗い流し、水分をふきとって保管します。

 

収納方法


直射日光の当たらない棚に、漆器同士重ねて収納します。傷がつかないよう、間に紙や布をはさんでおくといいですよ。

また、陶器と一緒にしまう場合は、陶器を下にすると安心です。

漆器の大敵は乾燥。長期間使わない場合は、コップに水を少し入れ、棚の奥に置いておきます。

そうすることでひびや変形を防止できますよ。重箱などたまにしか使わないものは、布か薄紙に包んで箱に保管しておきましょう。


 

漆器の選び方

漆器は「どんな料理を盛り付けるのか」、「いつ使うのか」など、自分の暮らしにあったものを選びましょう。


 

ふだん使いなら

初めて買うなら、和洋さまざまなメニューに使うことができる「無地のお椀」がおすすめ。

 

無地なら手持ちのうつわとの相性も良く、ボウルやデザートカップなど幅広い使い方ができます。

また、木目や布張りのものであれば、傷がついても目立ちにくいです。


しらさぎ椀 M 漆赤 さくら 白鷺木工はこちら

 

ハレの日やおもてなしに

お正月に使う重箱や来客用のお椀など、ハレの日に使うものは「装飾や図柄が華やかなもの」を選んでみては。

 

それだけで食卓が豪華な雰囲気になりますよ。そんな特別な時に使ううつわは、長く使えるいいものを選びましょう。

専門店で購入すれば、塗り直しもしてくれるのでまさに一生もの。親子で受け継いで使うこともできます。


弥生ハツリ目カップ 根来 石川漆宝堂はこちら

 

まとめ

漆器は英語で「JAPAN」と呼ばれる日本を代表する工芸品。うつわを手に持って食事をする私たち日本人の暮らしにあったアイテムです。

温かい料理が入っていても手に取ることができ、軽くて、口当たりの良いうつわはまさにふだん使いに最適。

ごしごしこすらない、洗ったら水気を取る、レンジや食洗機は避けるというシンプルなルールを守るだけで長く使うことができます。

この記事を読んで漆器のハードルが下がれば嬉しいです。ぜひ、いつもの食事に漆器を取り入れてみてくださいね。

今回ご紹介した漆器のうつわはこちらからご覧いただけます。

木工・漆器 一覧ページ

また、漆器のお椀を作られている白鷺木工さんへ伺った記事はこちらからご覧いただけます。

木目にうっとり、山中漆器と自然に触れる1日【うつわ巡りの旅vol.11】

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