酸素系漂白剤とは?掃除や洗濯での使い方や効果を解説
酸素系漂白剤の効果やおすすめ商品、酸素系漂白剤を使ったお掃除や洗濯方法・注意点を解説します。
酸素系漂白剤とは、通常の洗剤だけでは落としきれない汚れや臭いが気になるときに使用すると便利な、漂白剤の一種です。
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酸素系漂白剤とは
酸素系漂白剤は、通常の洗剤だけでは落としきれない汚れや臭いが気になるときに使用すると便利な、漂白剤の一種です。
酸素系漂白剤が便利な理由は、
- 掃除にも、洗濯にも、幅広く使用できる
- つけ置きしておけば、しばらく放置できるので手間がかからない
- つけ置きすることで、ゴシゴシ力を入れて掃除・洗濯しなくて済む
- 期待以上に汚れ落とし・臭い消しの結果が出る
このような理由で大変注目されています。
「酸素系漂白剤」はその名の通り漂白剤の一種ですが、ツンとした臭いがなく、使い方によって家じゅう色々な場所で使用できます。酸素系漂白剤には、どのような効果があり、どのように使えばいいのか、その基礎知識と具体的な使用方法をご紹介します。
酸素系漂白剤の効果
「酸素系漂白剤」は、「重曹」「せっけん」などと同じ弱アルカリ性洗剤の仲間です。家の中の汚れの多くは酸性(例えば、油汚れ、皮脂汚れ、食べ物、血液、ホコリなど)ですので、アルカリ性の洗剤で対処することによって汚れを落とせるのです。
アルカリ性の洗剤を弱い順番に並べると、次のようになります。
「重曹」→「セスキ炭酸ソーダ」→「せっけん」→「粉末の酸素系漂白剤」
ですから、重曹やせっけんで落ちなかった汚れでも、アルカリ性がより強い粉末の酸素系漂白剤なら落とせる可能性が高くなるのです。
粉末の酸素系漂白剤は、過炭酸ナトリウムが主成分で、水に溶かすと発泡して汚れを分解します。酸素系漂白剤は、衣類のシミ・黄ばみや生乾きなどの臭いもとってくれるので、洗濯にも使えて大変重宝します。
酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の違いと選び方
【塩素系漂白剤】
漂白剤というと、ツンときつい臭いのする塩素系漂白剤を思い浮かべる方も多いと思います。
例えば、ふきんやまな板を漂白・除菌するためのキッチン用漂白剤や、浴室などで使うカビ取り剤も塩素系漂白剤の仲間です。塩素系漂白剤は、色素を白くする働きがあるので、色物の布製品などに使うことはできません。
【酸素系漂白剤】
一方、酸素系漂白剤は、漂白力がおだやかなので、色柄物に使うことができます。ツンとした臭いもありませんので、比較的気軽に扱うことができます。酸素系漂白剤は、お湯に溶かしてつけ置きすることで、より効果を発揮します。
酸素系漂白剤の粉末と液体の違いと選び方
酸素系漂白剤には、粉末タイプのほかに、液体タイプのものがあります。同じ「酸素系漂白剤」という名前ですが、成分が異なるため、使い方にも違いがあります。
【粉末タイプの酸素系漂白剤】
粉末タイプの主成分は、過炭酸ナトリウム。油汚れや皮脂汚れに強く、掃除全般に使え、除菌や消臭効果も高いのが特徴です。洗濯にも使えますが、ウール素材や絹などデリケートな素材には向いていません。
【液体タイプの酸素系漂白剤】
液体タイプの主成分は、過酸化水素。粉末タイプと異なり、弱酸性です。液体タイプは、油汚れには向かないので、洗濯洗剤と合わせて使用します。洗濯もののくすみ・シミ・臭いをとるために使用し、ウールや絹素材にも使えるほどやさしい漂白剤です。
粉末の酸素系漂白剤でおすすめの商品
オキシクリーン
「オキシ漬け」という言葉が定着しているほど人気の洗剤で、この商品を置いてあるコンビニの店舗もあります。バケツ型の容器は若干場所を取るので、収納場所を確保する必要があります。
シャボン玉 酸素系漂白剤
成分は、過炭酸ナトリウムのみで、ほかの酸素系漂白剤より粒が細かくサラサラした印象。日常的に重曹などでお掃除することが多い、ナチュラルクリーニング愛好者に人気の商品。
液体の酸素系漂白剤でおすすめの商品
花王 ワイドハイター
いつもの洗剤にプラスして使用することで、漂白・消臭・除菌を担当してくれます。多少臭いがありますが、その分効果が高いと考えてよいかもしれません。「ワイドハイターEXパワー」の方は、臭いは気にならず、標準的な漂白剤と言えます。
ライオン ブライトSTRONG衣料用漂白剤
とくに黄ばみが気になってきたときに、つけ置きしてから洗濯すると効果が実感できます汗が染みついたYシャツやタオル、枕カバーなどにも試してみてください。
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酸素系漂白剤の使い方!お掃除編
通常の掃除では取り切れない汚れやくすみが気になる時には、粉末の酸素系漂白剤でつけ置き洗いをすることで汚れが分解され、除菌や消臭もしてくれます。
基本的な使い方は、大まかにいうと次の3ステップです。
- 40~60℃のお湯に粉末の酸素系漂白剤を溶かす
- 数時間(1~6時間)つけ置きする
- 洗い流す
キッチンのシンクの掃除方法
- シンクのごみ受けネットに上からビニール袋をかぶせてセットし、排水口をふさぎます。
- シンクに酸素系漂白剤を付属のスプーン2杯程度まきます。
- 40℃~60℃のお湯をためて、酸素系漂白剤を溶かします。
- シンクの中に、一緒につけ置きしたいキッチンツールを入れます。(水切りカゴ、五徳、焦げた鍋、茶渋が付いた容器など)
- シンクに溜めた洗浄水にキッチンペーパーを浸して絞り、作業台の上に貼り付けるように置いていきます。
- 数時間つけ置きします。
- 作業台の上のキッチンペーパーをはがし、水拭き・乾拭きして仕上げます。
- シンクの水を排水し、キッチンツールとシンクをスポンジでこすり洗いし、すすぎます。
◎排水口をふさぐ方法として、排水口より大きなビンや鍋などでふさぐやり方もあります。
お風呂・風呂釜の掃除方法
浴槽内
- 残り湯に100gの酸素系漂白剤を溶かし、お湯が少ない場合は足します。
- 一緒にきれいにしたい洗面器、椅子などの小物も入れます。
- 3~6時間つけ置きします。
- スポンジでこすり洗いして、すすぎます。
◎夜の入浴の後の残り湯を利用し、一晩つけ置きしておくと効率がよいです。
風呂釜
- 残り湯に250gの酸素系漂白剤を溶かします。
- 追い炊きをして3~6時間ほどつけ置きして、排水します。
- もう一度お湯をためて追い炊きをして、風呂釜をすすぎます。
- 風呂釜のフィルターキャップを外してブラシで洗ってから戻します。
◎夜の入浴の後の残り湯を利用し、一晩つけ置きしておくと効率がよいです。
浴室の床
- 排水ネットに、上からビニール袋をかぶせてセットし、排水口をふさぎます。
- 酸素系漂白剤を付属スプーン3杯ほど床にまきます。
- 40~60℃のシャワーを床にかけます。(足元の熱さに注意。また、脱衣所にお湯が流れないように注意。)
- 3~6時間ほどつけ置きします。
- 水を抜いて、ブラシでこすり洗いします。
◎高温のお湯を使う場合には火傷に注意します。脱衣所にお湯が流れ出ないように注意します。
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洗濯機・洗濯槽の掃除方法
縦型洗濯機
- 縦型の洗濯槽の高水位までお湯を入れます。
- そこに、酸素系漂白剤を500グラム以上入れます。
- 5分洗濯機を回します。
- 6時間つけ置きします。
- つけ置き後に、浮いてきたカビや汚れを網などですくい取ります。
- その後、洗濯のみをして、ゴミをすくうというのを2~3回繰り返します。
- カビやゴミが浮いてこなくなったら、汚れた水を脱水します。
- 最後に綺麗な水で洗濯から脱水を行えば完了です。
ドラム式洗濯機
- お湯と多めの酸素系漂白剤で溶液を作り、洗濯槽に入れます。
- 通常の洗濯コースを実施します。
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トイレタンクの掃除方法
- 容器に、お湯と、多めの酸素系漂白剤を溶かしておきます。
- トイレタンクのフタを開けて、①を流し込みます。
- できれば数時間つけ置きします。
- トイレを使用した時に流します。
◎熱いお湯を使わないように注意します。
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酸素系漂白剤の使い方!洗濯編
普段の洗濯に使う
いつもの洗濯洗剤と合わせて使用することで、より洗浄効果が高まります。漂白剤ですので、くすみや黄ばみ、シミにも効果があります。食べ物のシミ・襟元の皮脂汚れ・泥汚れなどの場合は、洗濯機に入れる前につけ置きします。
バケツや洗面器にお湯と酸素系漂白剤を入れて溶かし、衣類の汚れた部分を浸します。汚れ度合いに応じて5~30分くらい漬け込みます。泥汚れは1時間以上漬け込みます。その後、通常通り洗濯機で洗います。
カーテンや靴の洗濯に使う
カーテン
洗濯表示を見て、自宅で洗濯できるカーテンであれば、洗剤に酸素系漂白剤を追加して、洗濯機で洗うのがおすすめです。念のため、白いレースのカーテンと色柄物のカーテンは分けて洗うと安心です。
- カーテンをレールからカーテンを外し、フックも外しておきます。(金属製のフックには、漂白剤は使用できません。)
- 洗剤と酸素系漂白剤を入れて洗濯機を回します。
- シワを防ぐため、脱水時間は短くします。
- カーテンにフックを取り付けて、元通りにカーテンレールに掛けて乾かします
◎水洗いできるカーテンか確認します。フックは外して洗濯します。
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靴
上履きやスニーカーなど、水洗いできる素材の靴は、酸素系漂白剤でつけ置き洗いできます。特に子供用の靴は、内側も外側も汚れやすいので、酸素系漂白剤でつけ置きしておくとゴシゴシ洗う手間が軽減できます。
- バケツに40~50℃のお湯と、酸素系漂白剤を付属のスプーン1杯ほど入れて混ぜます。
- 靴を沈めるように浸して、つけ置きします。
- そのバケツの中で、ブラシを使って靴を洗い、すすぎます。
- 風通しのよい場所に干します。
◎革・スエード素材・金属の装飾があるものには使用できません。
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タオルや臭いのついた服の除菌・消臭に使う
酸素系漂白剤には除菌・消臭効果がありますので、タオルや下着など雑菌が繁殖しやすい衣類を洗う際には、いつもの洗濯洗剤と合わせて使用するとよいでしょう。
タオルや衣類に臭いが染みついてしまっている場合には、お湯に酸素系漂白剤を溶かして1時間ほどつけ置きしてから洗います。とくに部屋干しする時や梅雨時期には、生乾きの臭い対策にもなります。
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マスクの洗濯に使う
- 洗面器や、手ごろな大きさのタッパーなどに、40~60℃のお湯と酸素系漂白剤小さじ一杯程度を混ぜて洗浄液を作ります。
- マスクを入れて浸し、1時間ほどつけ置きします。
- 手でやさしく洗って、すすぎます。
- 両手でしっかり挟んで絞り、形を整えて干します。
◎家族のマスクを一緒にまとめて洗わず、一人ひとり別に洗うようにします。
酸素系漂白剤をあつかうときの注意点
熱湯の使用はさける
酸素系漂白剤は、水よりもお湯に溶かすと効果が高まりますが、熱湯は素材を痛める可能性があるので避けます。また熱湯を利用しての掃除は、火傷のリスクが高いといえます。
安全性も考慮して、40~60度の温度がよいでしょう。熱湯と水を半量ずつ混ぜると丁度良い温度になります。
手荒れ防止にゴム手袋をしよう
粉末の酸素系漂白剤は、強いアルカリ性であることと、油分を分解する働きがあるため、素手で使用すると手荒れの原因になります。
また、45℃~60℃のお湯はかなり熱いですから、掃除用の手袋をして作業し、酸素系漂白剤をお湯に溶かすときには、ヘラなど長さのある道具を使って混ぜるようにしましょう。
使用量・つけおき時間を守る
掃除にも洗濯にも万能な酸素系漂白剤ですが、適量で使用してこそ効果を発揮します。使用する前に、容器の裏に記載されている容量・用法を守るように心がけましょう。
酸素系漂白剤を上手に利用するコツは、時間に助けてもらうことです。1~6時間つけ置きすると、その効果が実感できます。
色落ちしないかチェック
酸素系漂白剤は色柄物にも使用できますが、製品の素材や染色の仕方によっては、色落ちする場合もあります。最初は全体を漬け込まず、目立たない部分を浸して5分経っても色落ちしていないか確認しましょう。
酸素系漂白剤に限らずどのタイプの漂白剤であっても、ファスナーやボタンなど金属には使用できません。生地の染料に金属が含まれていることもありますので、色落ちのテストをしておきます。
子どもの誤飲にも注意!
酸素系漂白剤をお湯に溶かす場合には、お風呂の温度より高い温度のお湯を使うことがあります。
また長時間つけ置きする場合、放置したままその場を離れることになります。そのため、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、火傷や誤飲などに十分ご注意ください。
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