都心で野鳥観察の出来る緑溢れるワンルーム。39㎡、二人暮らしのインテリア
都内のワンルームで二人暮らし。都内暮らしだとよくあるシチュエーションですが、住まい選びによってはライフスタイルさえ変えてしまうきっかけになることも。
今回、ご紹介するYUKIさんは中庭付きのお部屋との出会いで、住まいの楽しみ方から家具選びまで大きな変化があったそう。賃貸とは思えない空間と合わせてお話を伺ってきました。
text & photo : Tsubottlee
都内で緑溢れる暮らし。
仕事の関係で九州から東京へ。職場から近い物件を探されていた時に、見つけられたのが今のお部屋。
「本当に急な話で、数日の間に住まいを探さないといけませんでした。賃貸サイトで探し回っていた中でこちらの物件がヒット。当初は予算オーバーだったので少し悩みましたが有名な建築家さんがデザインされており、築年数も2年ほど、周辺の賃貸物件と価格もさほど変わらなかった為、内見に行ってその日に即決しました。」
「また中でも、決め手になったのが中庭がある住まいという点です。中庭は共同フロアなので、賃貸の時も公開情報の間取り面積(39㎡)に含まれていませんでしたが、実際にこの空間があるためお部屋の面積以上に広く感じることが出来ますね。」
決め手となった中庭は、最近になって力を入れられているというスペース。たくさんの植物が並べられていました。
「植物は前の住まいではほとんど無くて、この中庭がきっかけで最近になって購入したものばかりです。」
間取りの関係で直射日光が当たる時間は冬から春にかけては1時間ほどのこともあるとのことで、今後はシェードガーデンとして日陰でも育つ植物を揃えて行かれたいとのことでした。
さらに中庭には植物以外の楽しみ方がありました。緑溢れる空間に惹かれて、最近は野鳥が遊びにくるように。
「東京に来る前は野鳥を撮るのが趣味で、休日はカメラを持って出かけていました。まさかの家で観察出来るような機会が出来るなんて思わなくて嬉しい誤算でしたね。」
柑橘類を中庭に置くと食事の様子も見られるそう。都内にいることを忘れさせてくれる瞬間です。
緑溢れる空間は室内にもありました。
「室内はビカクシダ属を中心に揃えていきました。床にあまり接してないないため、インテリアとして結構空間を有効活用できるのも良かったです。」
「デスク周りでは緩く研究室のような雰囲気にしたくて、テラリウムで楽しんでいます。こうしたディスプレイを作るのも好きで、植物を原形に近い状態で楽しめるのも気に入っています。」
こだわりの書斎は室内外のグリーンを楽しめる贅沢な空間。飛騨産業で購入されたナラ素材の回転式のデスクチェアに腰掛けるとお部屋全体が見渡せます。
「このチェアは何といっても背もたれが可愛くて、インダストリアルなステンレスユニットシェルにナチュラル感を加えてくれます。」
在宅での仕事が多く、1日この書斎で仕事をされているというYUKIさん。1日の日の流れに合わせて緑の移ろいや野鳥を横目に仕事出来る空間って贅沢だなぁ。
暮らしを変えたユニットシェルフ中心の空間作り。
たくさんの植物がある一方で、お部屋は空間の余白が十分に取られ、スッキリとした印象を与えます。収納のために複数箇所に使われていたのが無印良品のステンレスユニットシェルフ。収納場所がすぐに分かる機能性と、統一感を持たせやすいデザイン性が好みのインテリアなのだそう。
「無印良品もこの住まいになって初めての挑戦でした。muji+Kitchenだったキッチンスペースを中心に住まいの中で無印のアイテムが広がっていきましたね。」
ステンレスユニットシェルフで組み立てられた台所はこだわりのひとつ。
「備え付けのシェルフがmuji+Kitchenなのですが、そこに後付でステンレスユニットシェルフを足すことで二人暮らしに対応できる収納スペースを設けました。」
キッチン以外にも、中庭を繋ぐモルタル玄関でもグリーンと園芸に関わるものの収納として。
「モルタルを活かして、DIYや園芸の作業台を設けました。通常より幅の狭いタイプを選んだことで中庭に繋がる動線も最低限確保できました。ユニットシェルフの特徴を活かして、作業台兼、シューズラック、アウトドア用品収納棚、植物育成も行えるマルチな使い方をしています。」
こちらの空間は、植物を育て、写真に収めるために照明にもこだわりがありました。
「前はIKEAの植物用照明を使っていたのですが、色ムラがあって写真が撮りづらかったんです。アマテラスLEDライト(10W)に変えて自然光に近い色温度でインテリア照明としても違和感がなく、植物がよく育ちますね。室内植物育成の頼もしいアイテムです。」
こだわりの書斎でもユニットシェルフは大活躍しているそう。
「無印良品のステンレスユニットシェルフで組み上げた書斎です。ワンルームという限られた空間の中で壁の一角すべてを使い、360センチのユニットシェルフを組み立てました。」
「このユニットシェルフにはテレビ台、収納棚、ベッドサイドテーブル、そしてメインの書斎としての機能性を設けています。一つの壁面を同じくパーツのシェルフで統一することで、圧迫感を抑えることができました。」
書斎スペースで同じくインダストリアルでクールな印象を与えていたのが、BISLEY 29/6 ヴィンテージクロームの引き出し。
「レトロなスチールレターケースを探していたのですが、ヴィンテージクロームが予約販売されることを知りこちらに決めました。テンレスシェルフと相性も良く、少しだけ仕事が出来る男感がUPした気がします」
「デスク周りの無印は他にもアクリル系もうまく活用してます。立体感のあるディテールをあえて見せるようにしていますね。」
九州ではアパレル系の仕事もあり、衣類を始めモノ数が多かったと話すYUKIさん。
「この住まいで収納を見直す中で、そうしたこれまで持っていたアイテムの多くは手放してしまいました。その時にそれまで住まいに置いていたような大量生産で質も高くないものは売るのも難しく、本当に捨てるしかないものばかりだったんです。」
「その経験から、本当に大切なものだけを使う暮らしに変わってきました。今は見えるものが全てで、住まいも暮らしもスッキリしたと思います。」
本当に大切なものだけをという考えと合わせて、家具一つに対して2つ以上の汎用性を意識。
例えば、別途はスローケットを敷くことでソファに。ユニットシェルフの活用で収納棚は書斎にも、普通の住まいでは分けて2つ置くものを1つにまとめて物数を減らされていました。
「家具を減らすことで、その分、購入時に妥協なしのしっかりした家具を選んでます。」
好きな写真を更に楽しめる住まい作りに、まずは中庭を満足のゆくまで楽しんでいきたいと話されるYUKIさん。
「今の住まいは1年目でようやく家具も揃ったところです。これからは中庭を中心に、植物のある暮らしを楽しみたいですね。また今使っている家具は数が少ないことに加え、住まいに合わせて重ねたり、組み換えたり出来るものばかりにしています。将来的にはより自由度高く、味のある古民家で、今回の住まいで購入した家具たちも活かしながら暮らしを楽しんで行けたらと思います。」
住まいの中に加わる緑とともに、景色や暮らしがどのように変わっていくのか。これからの変化も楽しみなお部屋でした。
YUKI(sky___photo)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/sky___photo/
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