夏、だからおすすめしたい。癒しをくれる観葉植物の”育て方のコツ”と”おすすめの品種”は?
お花のある暮らしを、もっと楽しもう。岡山県倉敷市にあるドライフラワー専門店「土と風の植物園」さんと一緒に贈る連載。第7回目は「観葉植物」について。
夏だからこそ勧めたい、観葉植物のお手入れの仕方やおすすめの品種をご紹介します。
text : ASAKO SAKURAI
夏に育てるなら、実は観葉植物がおすすめ
夏場は植物がよく育つ季節。でもお花屋さんに行ってもあまり目当ての花がなかったり、部屋の中やベランダですぐにしおれてしまったり。
そんな経験はありませんか。一方で、観葉植物は種類や場所によっては、水やりが週に1~2回で済むなど手入れが簡単で、ちょっと遠出をしなければいけないときにも安心。
そんな観葉植物は、猛暑でお家の中で過ごす時間が多くなる分、緑が目に入って癒しの効果も与えてくれるはずです。
今回は観葉植物を元気に育てるポイントや、お手入れの仕方、場所別・おすすめの観葉植物についてご紹介します。
観葉植物を元気に育てるポイント
1. 日当たりは、植物の性質に合わせて変える
ベランダがなかったり、窓が小さかったりと、植物を育てる際にどうしても気になる、日当たりの問題。
もちろん植物はお日様の光が大好きなので、日光のよく当たる場所に置いたほうが良いものがほとんどですが、その性質に合わせた場所で育てることがなにより大切です。(このお部屋をもっと見る)
元々育っていた環境によって、日当たりの良い場所がよかったり、それほどでもなかったり。日光を好む植物も、暑い夏場は直射日光を嫌うものもあるなど、その好みは様々なんです。
※この記事の最後に、飾る場所別でのおすすめ観葉植物をご紹介します
2. 水やりは、季節に合わせて変えよう
日当たりと同じく大切なのが水やり。土が中までしっかりと乾いてから、鉢底からお水が出るくらいたっぷりと与えるのが基本です。
持ち運びが出来るサイズのものは、水やりはベランダで水が十分に切れてからお部屋に戻すのがおすすめです。
また受け皿に溜まった水は、根腐れの原因となるので、必ず捨てましょう。(このお部屋をもっと見る)
また猛暑の時期は、暑くなる前の朝9時ぐらいまで、もしくは陽が落ちる18時以降が良いです。冬は乾燥気味に育てるのが良いですね。
こうして基本を抑えつつも、季節や環境に合わせて水やりの方法を変えるようにしたほうが良いでしょう。
3. 霧吹きも忘れずに
観葉植物は、高温多湿の熱帯地方が原産地であることがほとんど。そのため、こまめに霧吹きをして湿度を保つと良いでしょう。
霧吹きをすることで、葉につく虫の予防にもなるのでおすすめです。(このお部屋をもっと見る)
4. 夏場、特に気を付けたいこと
(1)クーラーの風が直接当たる場所はNG
観葉植物は基本的に南国育ちのものが多く、乾燥や暑さには強い性質がありますが、クーラーの風が直接当たるような、極度に乾燥してしまう環境は厳禁。(このお部屋をもっと見る)
夏場は鉢の位置を変えるなど、ケアをしてあげるようにしてください。
(2)室内の換気も忘れずに
植物にとって、部屋の中のこもった空気はあまり適していません。
できるだけ一日一度は空気の入れ替えを行うなど、風通しを良くする環境を作るよう、心がけたほうが良いでしょう。
特に夏場の密封された暑い部屋や、湿度の高い部屋では、葉っぱが黄色くなって病気になってしまったり、水やりをしたまま乾かず、土の上からカビやキノコが生えてくる、なんてことも……。
風通しをよくすることが、病気やカビの予防になるんですね。
室内で育てるおすすめの観葉植物
それではお待ちかね、室内で育てるのにおすすめの観葉植物をご紹介します。
特におすすめ!定番観葉植物
1. モンステラ
南国を思わせる、ボタニカル柄の中でも代表的な葉っぱを持つ、モンステラ。「モンステラ」といっても、20~40ほどの種類があるので、好みの葉を選ぶと良いでしょう。
耐寒性がないものが多いので、冬は土を乾燥気味に育てるのが良いですね。風通しの良い半日陰で育てると、よく育ちますよ。
2. フィカス・ベンガレンシス
フィカスは、ゴムの木の種類のひとつ。樹液は白く、ゴムの原料にもなります。とても育てやすいと人気の観葉植物です。
緑色のたまご型の葉、白けた幹と枝が特徴で、どんなお部屋にも合うことも人気の理由のひとつ。耐陰性はありますが、できるだけ日当たりが良く、10℃以上の部屋で育てるのが良さそうです。
変わり種!でもおすすめの品種
1. フィカス・ベンジャミン・バロック
こちらも「フィカス」属の観葉植物。カールした濃い緑色の葉が特徴です。フィカス・ベンジャミンの中でも新しい品種の「バロック」。これから人気が上がりそうですね。
2. リプサリス
南北アメリカ大陸と、その周辺の島々の乾燥地に分布している観葉植物。
一年を通して、風通しの良い、明るい日陰を好みます。細い茎が分布しながら何本も伸び、生育している変わり種。
こんな場所でも飾れる!部屋別のおすすめ観葉植物
ここからは、グッドルームならでは。「あまり植物を育てるのに適していないのでは?」と思われる場所でも観葉植物の種類によっては置けるものもあるようです。
1. バスルーム(湿度高めなスポットで)
ビカクシダ(コウモリラン)
コウモリや鹿の角のような、ユニークなフォルムが人気。高温多湿、明るい日陰を好むシダの仲間です。
ただし陽の光の入る浴室でも育てることができるといえど、風通しが悪く、あまりに暗すぎると株が弱ってしまうので注意が必要。
樹木や岩盤に根を張って育つ性質のため、板に張り付けたり吊るして飾るアレンジが可能です。つっぱり棒や、フックを取り付け、吊り下げて飾ると格好良く仕上がりますね。
乾いたら、バケツに水をためてざぶんとつけてあげるのが良いでしょう。冬場は乾燥気味に管理してあげると喜びます。(このお部屋をもっと見る)
2. キッチン(日当たりが良くないスポット)
ポトス
初心者から愛好家の方まで、幅広く人気の観葉植物。まだら入りのもの、無しのもの、やさしい緑や濃い緑、ライムグリーン……などなど、種類が豊富なところも選ぶ楽しさがあっていいですね。
ポトスは耐陰性があり、やさしい陽の光が入る半日陰が適しています。キッチン付近に窓辺がある場所などで育てるのにおすすめです。
3. ベランダ(日差しが強い)
アイビー
夏の日除けや、緑のカーテンとしても使えるアイビー。ネットに絡ませながら育てるだけなので簡単にチャレンジできますよ。
つるが長いため、ベランダから垂らしたり、壁や柵にはわせたりして楽しむこともできます。鉢植えに慣れてきた方への変わり種としてもおすすめです。(このお部屋をもっと見る)
アイビーは葉焼けも起こしにくいため、直射日光の当たるような場所でも育てることができます。また耐陰性が強いため、日陰でも育てることができますよ。
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さあ、ここまで読んだあなたは、さっそく観葉植物を育てたくなっているのでは?同じ種類でも、いろいろなサイズのものが売られているので、初心者の方はまず小さなサイズから始めてみることをおすすめします。
夏場は暑く元気に育つ分、水分が蒸発するスピードが速かったり、水やりの時間帯に気を遣うこともありますが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
土と風の植物園
スワッグ・ドライフラワーのある暮らしを提案するオンラインショップ。倉敷市の中心部から少し離れた緑豊かな小さなアトリエで制作したドライフラワーを販売。
厳選したドライフラワーや道具、動画を見ながら作れるスワッグ手作りキットなど、各種取り揃えています。
HP:https://tsuchikaze.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/tsuchikaze_official/?hl=ja
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