狭い部屋のレイアウト…快適に暮らせる家具の配置とは?
一人暮らしの部屋には、4畳半ほどの広さの狭い部屋も多い。その場合、置ける家具・家電は限られてくるものの、家具選びやレイアウトを工夫して、快適に暮らせる部屋にコーディネートしたいところだ。
狭い部屋でも広く見せるためには、どのようなレイアウトをすべきなのだろうか。今回は、狭い部屋の家具選びやレイアウトのコツを見ていこう。
狭い部屋の家具選びのコツ
狭い部屋に住んでいる場合、気に入った物をすぐに買うのではなく、形状や収納性の高さ、ほかの家具との相性はどうかといったことを考えつつ、必要な家具だけを厳選することが大切だ。
狭い部屋をレイアウトする際は、以下のように家具選びの段階から工夫するようにしよう。
高さのない家具にする
狭い空間に高さのある家具を置くと、圧迫感が生まれてさらに狭い印象になる。すっきりと広く見せるためには、背の低い家具を壁に沿って配置することがポイントだ。棚や机なども、できるだけ低いタイプを選ぶようにしよう。
ソファベッドやロフトベッドで空間を有効活用
ゆったりとくつろげるソファを部屋に置きたいという人も多いはず。しかし、狭い部屋だとソファを置くスペースを確保するのはなかなか難しい。そこで、兼用家具のソファベッドを選ぶのがおすすめ。
ソファベッドであれば、普段はソファとして使って、寝るときだけベッドにすることが可能。設置するスペースを節約しつつ、ソファとベッド両方の機能を活用できるだろう。
ソファベッドには下部に収納スペースを備えた物もある。収納力のある物、もしくはベッド下に空間がある物を選ぶようにしよう。
また、空間を広く使いたい場合は、ロフトベッドも◎。高さはあるが、床に直接ベッドを置かずに済む分、広いスペースを確保することができる。ロフトベッドの下の空間にはテレビや机、棚などを置くことができるため、狭い部屋でも配置できる家具を増やせるだろう。
なお、一般的なベッドを置きたいのであれば、視覚的に圧迫感を生まないよう、ベッドフレームがシンプルな物を選ぶと◎。
折り畳みテーブルも便利
机を置く場合は、脚を折り畳めるタイプの物がいいだろう。
食事や作業をするときだけ取り出して使い、不要なときは折り畳んで収納しておけるため、普段は部屋を広く使うことができる。
狭い部屋のレイアウト術
ここからは、狭い部屋を広く見せるためのレイアウトのコツを、5つのポイントに分けて紹介しよう。
1 壁に沿って配置して移動スペースを確保
家具はできるだけ壁に沿って配置して、部屋の真ん中には移動できるスペースを確保しよう。壁に配置する際は、できるだけ家具の高さや奥行きをそろえるようにすると、雑然とした印象がなくなり、すっきりと見せることができる。
また、家具は室内のあちこちに配置するのではなく、一辺の壁にまとめて置くことですっきりとした部屋にできる。
テレビ台や棚はできるだけまとめてレイアウトして、ほかの壁に余白を作るようにしよう。
2 白や淡いカラーでコーディネートして開放感を出す
白や淡い色には空間を明るく広く見せる効果があり、反対に黒や濃い色は空間を引き締めて見せる効果がある。そのため、狭い部屋のメインのカラーは白やライトグレー、クリーム色などの淡い色でまとめるようにすると◎。
ただし、白や淡い色だけではのっぺりとした雰囲気になってしまうため、全体は白やライトグレーで統一した上で、アクセントカラーに黒や濃い色を足して、メリハリを出してみよう。アクセントカラーは、クッションカバーや小物に取り入れるのがおすすめだ。
また、色味だけでなく素材も統一感を出すとさらに効果的。木製やステンレス製など、家具の素材をそろえるようにすると部屋の雰囲気がまとまり、洗練された印象になるはず。
3 ロフトベッドの下の空間を活用する
ロフトベッドを使えば、ベッドの下に生まれる空間を有効活用できる。ここにはテレビ台や机、ソファなど、スペースを取ってしまいがちな家具を置こう。
4 鏡を使って部屋を広く見せる
鏡は、部屋を広く見せることができる便利なアイテム。アパレルショップなどで、一部の壁を鏡張りにすることで店内の奥行きを広く見せていることがあるが、それと同じ原理だ。
そこで、狭い部屋にも姿見や大きめの鏡をレイアウトしてみよう。鏡は床に置いても壁に掛けても◎。鏡に入り口が映るように設置すれば、部屋を本来の広さよりも大きく見せる効果が得られるはず。
5 必要のない物は極力置かない
スペースが限られており、間取りも決まっている狭い部屋に物を置くとなると、生活スペースを確保するためにも、家具や家電を厳選する必要がある。不要な物や一定期間使っていない物は極力処分して、スペースを確保するようにしよう。
配置の際に意識したいのが、部屋の「余白」。余ったスペースがあるからといって物がぎっしりと置かれていると、圧迫感が生まれ部屋全体が狭苦しい印象になってしまう。できるだけ物を減らして、余白を残すディスプレイを実践していくと◎。
視覚効果も使って狭い部屋を快適にレイアウトしよう
狭い部屋を物理的に広くすることは無理でも、家具選びやレイアウトを工夫したり、視覚効果を上手に取り入れたりすることで、広く見せることはできる。
インテリア探しやコーディネートを楽しみつつ、おしゃれで快適に暮らせる部屋づくりにチャレンジしてみよう。
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