初夏に咲く旬の花といえば、芍薬(シャクヤク)。優雅な香りに大輪咲きのボリュームたっぷりな花は、一本でも充分華やかに飾ることが出来ますよ。
今回は、そんな主役級の花、シャクヤクを活ける時に気をつけるポイントなどをご紹介します。
芍薬を上手に咲かせるコツは?楽しみ方と気をつけるポイント3点
シャクヤクの特徴とは?
シャクヤクの旬は、5月~6月。ボタン科ボタン属の多年草です。
見た目は牡丹とよく似ていて、「立てばシャクヤク、座ればボタン・・・」という言葉にあるように、芍薬は美しい女性に例えられ、昔から高貴な花として親しまれてきました。
つぼみの大きさは2~3cmですが、満開になると10cm以上になることも!一輪でもとても豪華な印象なのです。
ただ、「この蕾が固すぎて花が開かなかった・・・」という失敗談も多々あります。
芍薬をキレイに咲かせるためには、いくつかポイントがあります!
活ける前の下準備のコツ!芍薬をキレイに咲かせるためのポイント
①芍薬の蕾から出てくる蜜をふき取る
芍薬の蕾は、触ると少しベタベタとした蜜がついていることが多いです。このまま置いておくと、その蜜が花びらの蓋となってしまい、くっついて上手に開花できないことがあります。
お水で軽く注いでもいいですし、濡れた布巾などで優しく蜜を取り除いてあげると良いですよ!
②茎についている不要な葉っぱを落とす
茎に葉がたくさんついている状態だと、余分な葉っぱへ水分がいってしまい、全体の水上がりが悪くなってしまいます。不要な葉は取り除くようにしましょう!
取り除く葉の目安ですが、花瓶の水に浸かる部分は必ず落とします。その他にもバランスを見て、上部の葉っぱ以外はすっきりと落とすようにしましょう。
③茎をナナメにカットする
これはシャクヤクだけでなく、他の花にも通じるのですが、茎の切断面が大きいほど水の上がりが良くなります。また、花バサミではないとスパっと上手に切れないことがあるので、出来ればお花専用に道具を用意するのがオススメですよ。
オススメの花バサミはこちら(前回記事)
茎のカットの仕方で、花の長持ち度がだいぶ変わってきます。せっかくなら、長く飾って楽しんで頂きたいなと思います♪
芍薬の一輪挿し!活け方のポイント
上手に下準備が出来たら、芍薬を飾ってみましょう♪活ける時に気を付けるポイントは、茎をカットする長さ!
芍薬は咲いてくると、頭がとても重くなってきます。一輪挿しなど、丈の短い花瓶に活ける時に茎が長いまま挿していると、頭の重みで花瓶が倒れてしまうことも・・・。
徐々に切り戻しをしながら飾っていくのですが、最終的には、花首が花瓶の淵に引っ掛かるくらいの茎の長さにすると安定感があります。
シャクヤクの咲き終わりと散り際の楽しみ方
芍薬は満開の状態になってから数日たつと、花びらがヒラリヒラリと散ってくることが多いです。時には、バサッと3分の1くらい落ちてしまう場合もあります。花びらが落ちてしまうのは悲しいですが、咲いてから散っていく過程も、花を楽しむ醍醐味の一つ。
シャクヤクは、特に散り際が潔い花だなと思います。せっかくなので、散った花びらを集めて飾って楽しみましょう!
私が良くやっているのが、ガラスのお皿の上に飾るアレンジ方法。
散ってしまった花びらも、少しの間は爽やかで甘い香りがします。
花びらを散らして飾るのもまた、贅沢な気分になれて楽しいですよ。
まとめ
咲き始めから散り際までと、とてもドラマティックな姿を見せるシャクヤク!
初夏の短い期間にしか出回っていないので、ぜひお楽しみ頂ければと思います。
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