まるでコウモリが夜空を飛び回るために羽根を大きく広げたかような、独特の形状の大きな葉っぱ。その少しミステリアスなシルエットが魅力的な「コウモリラン」は、個性的でユニークな形状からインテリアとしての人気も高いため、お部屋に取り入れたいと気になっている方も少なくないと思います。そこで今回は、不思議な魅力にあふれるコウモリランをご紹介していきます。
「コウモリラン」って?
羽根を広げたコウモリのような独特のシルエットが魅力的
夜空を飛び回るコウモリのようなシルエットが印象的な「コウモリラン」は、熱帯植物の一種で、アフリカやアジア、オーストラリアなどの熱帯地方を中心に生育しています。その個性的なシルエットは一見不気味ながらも、どこかユーモラスで独特の魅力にあふれています。
「コウモリラン」という名前なので、ランの仲間かな?と思いがちですが、実は、シダ植物の仲間で、別名「ビカクシダ」と呼ばれています。アフリカなどの自生地では、主に樹木に着生することで生育し、なんと数十年も生き続けたコウモリランは人の身長を超えるほどの大きさになるそうです。
こちらは、「ウィリンキー」と呼ばれるコウモリランの一種で、貯水葉からまるで無数の手が生えているような様はちょっと不気味ながらも、不思議な魅力にあふれています。奇妙でありながら、どこかユーモラスなその姿は、中々に味わい深いユニークさを含んでいます。
コウモリランの育て方は?
基本的に、日光浴や水やりに気を付ける
コウモリランは、その性質上2~3日ほど水をやらなくても大丈夫なので、あまりこまめに水やりしすぎると、かえって生育がイマイチになってしまいます。基本的に、水ゴケや土壌が乾いてから、貯水葉にまでしっかり水がいきわたるようにお水を与えましょう。
コウモリランの構造は、「胞子葉」と「貯水葉」の大きく二つに分けられます。コウモリの羽根や鹿の角のように枝分かれした葉を胞子葉とよび、葉の裏側には繁殖のための胞子が付いています。その胞子葉が生えている根元の丸いふっくらとした形状の部分を貯水葉と呼び、生育に必要な栄養や水分を蓄える働きがあります。
コウモリランはシダ植物の仲間なので、日陰に置いたほうが良いと思いがちですが、実は、疎林という木がまばらに生えた場所に生育するため、日当たりが良い場所を好みます。そのため、時折日光浴などをさせることで、より元気にイキイキと育つのです。
日当たりの良い場所を好むコウモリランですが、耐陰性もあり、常に日当たりの良い場所に置かなければならないということはありません。また、その耐陰性のおかげで室内でも生育することが可能で、インテリアとしても楽しむことができます。
コウモリランには様々な品種があり、原種含めておよそ18種類ほどとされています。それぞれ品種によって異なり、こちらの「アルキコルネ」は、貯水葉から生え、伸びる胞子葉が優美な曲線を描き、野性味あふれるコウモリランの中でも上品な印象を感じさせます。
フェイクタイプのコウモリランも
コウモリランのフェイクグリーンは、水やりや温度調整、日光浴といったお世話をせずに済み、価格も天然のものよりも比較的お安く購入できます。いきなり天然のコウモリランを購入する前に、まずはフェイクグリーンのものを購入してレイアウトを決めるのもよいかもしれません。
フェイクグリーンのコウモリランの最大の利点は、やはり水やりや日光浴といったお世話を全くしなくても良いところでしょう。そのため、どのような場所に置いても汚れることなく、インテリアとして自由自在に楽しめます。
お部屋をオシャレに彩る、魅惑のコウモリラン
ナチュラルかつスタイリッシュな空間演出を
個性豊かなコウモリランをはじめ、チランジアやブロメリアといった熱帯植物を空間いっぱいに吊るしたこちらのお部屋は、圧倒的なインパクトに満ち溢れ、熱帯樹林を想わせるエネルギッシュな空間を生み出しています。
西海岸風スタイルといった海をおもわせるスタイルのインテリアにも、コウモリランは良く似合います。鮮やかなショッキングピンクの背景に、コウモリランのミステリアスなシルエットが映え、エキゾチックかつ不思議な空間を生み出しています。
リビングやダイニングだけでなく、キッチンにもコウモリランを飾ることで、より一層スタイリッシュな空間を演出することができます。こちらのカフェ風スタイルのキッチンに、コウモリランを吊るして飾ることで、ナチュラルさと個性的な魅力をプラスしています。
インダストリアルな雰囲気漂う男前なインテリアにも、コウモリランはよく似合います。こちらのインテリア例では、レトロな雰囲気の板貼りモチーフの壁紙に、コウモリランをディスプレイすることで、インダストリアルかつネイチャーな魅力を演出しています。
コウモリランはそれ自体でも実に魅力的なインテリアとして楽しめますが、他の観葉植物と合わせてレイアウトすることで、より一層魅力あふれる空間を作ることができます。こちらの例では、シェルフなどにディスプレイされた観葉植物と、天井からつり下がるコウモリランが合わさって、ナチュラルかつ趣深い空間を生み出しています。
ハンギングは、コウモリランの個性豊かで不思議な形状をより魅力的にしてくれます。こちらのレイアウト例では、コウモリランのほかに各種エアプランツを一緒に吹き抜けから吊るして飾ることで、開放感とアーティスティックな空間を演出しています。
まるでおとぎ話に出てくるような牧歌的な雰囲気漂うキッズルームに、コウモリランを一つ置くことで、ナチュラルかつユーモラスな魅力がプラスされます。ナチュラルカラーを基調とし、グリーンを多めにとったお部屋は、どこか心が落ち着きますね。
ハンギング以外でも楽しめるコウモリランのディスプレイ
コウモリランを楽しむディスプレイの仕方は、ハンギングだけではありません。こちらのように、男前なディスプレイフレームに吊るして飾ることで、ナチュラルかつダンディな魅力あふれるオブジェに仕上げることができます。
こちらのレイアウト例では、まるで絵画や彫刻作品を飾るように、窓際にディスプレイすることで、コウモリランの個性あふれるシルエットをより美しく見せています。胞子葉や貯水葉の形状によっては、このように壁面などにディスプレイするのも素敵です。
優美な曲線を描く、アンティーク調のスチールのワイヤーフレームに、青々と胞子葉を茂らすコウモリランを組み合わせることで、ナチュラルかつシャビーな魅力あふれたオブジェに仕上げることもできます。コウモリランは、単体でもインテリアとして楽しめますが、他の素材と組み合わせることで、より奥行きのある魅力を放つのです。
まとめ
今回は、奇妙でユーモラスな魅力を放つコウモリランについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?一見不気味なシルエットながらも、どこか引きつけられる魅力を持つコウモリランは、実に奥深い観葉植物であるとご理解いただけたと思います。もし、機会がありましたら、ぜひご家庭のインテリアにコウモリランを取り入れてみてはいかがでしょうか?
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