近年インテリアに使われる家具は機能性だけではなく、デザイン性も重視されるようになりました。特に、北欧や欧米などでは「デザイナーズファニチャー」として多く展開しています。現代のインテリア業界や使用ユーザーも選択肢が広がり、コーディネートの楽しみが一層深くなっています。今回は注目されているデザイナーズファニチャーとその特徴をご紹介します。
①デザイナーズファニチャーとは
デザイナーズファニチャーとは【デザイン=美的造形】と【ファニチャー=家具】を組み合わせた造語です。生活における機能性を保ちつつ、インテリアに映えるデザイン性など家具の意味を知ることでコーディネートがより深くなります。
デザイナーズチェアで有名な「イームズチェア」が誕生したのは、1960年頃だと言われています。洗礼されたデザイナーズファニチャーは、現代でも色褪せることなくインテリアを鮮やかにする魅力があるのです。
②デザイナーズチェア
・アカプルコチェア
シンプルで清涼感のあるデザインが特徴の「アカプルコチェア」1960年頃に誕生し、現代はメキシコのリゾート地で主に採用されているアウトドアチェアです。
本体をスチール。座面はPVCコードの仕様になっており、柔らかく包まれるような座り心地が魅力のデザイナーズチェアです。
カラーバリエーションも豊富なので、自分好みのインテリアに合わせたカラーコーディネートができるのものアカプルコチェアの魅力の一つです。
・カンチレバーチェア
オランダの建築家が1926年に発表した、スチールパイプ使用のデザインチェアです。カンチレバーとは、4本脚でなく座面の片側だけで本体を支えている構造の事を指します。すっきりとしたデザインと、まるで空中に座っているかのような独特の浮遊感を感じる座り心地が特徴です。
かさばらないデザインと軽量で使いやすいことから、1970年代のデンマークではスクールチェアとしてに多く使用されていました。現代も日本の学校でカンチレバーチェアを採用している地域もあるそうです。
・ワイヤーチェア
オランダ出身のデザイナー「ケース ブラークマン」が1985年に発表したワイヤーチェアは、シンプルながらも、細やかなワイヤー線の美しいデザインが魅力です。
一時期は製造に手がかかるコスト面の悪さから製造が一旦中止になりました。しかしインテリアの注目度が高まり、2011年以降から再度製造が開始されました。
・コンパスチェア
丸みのあるフォルムとV字脚がコンパスチェアの特徴です。このV字の脚部分は、メタル素材が使われ加工されておりとても強靭な作りになっています。
1960〜1970年代に大量に生産されたコンパスチェア。アメリカなどでは主に学校などの公共機関で使われていたそうです。耐久性の良さから現代では、アメリカの宿泊施設「ACEホテル」やシックなレストランなどにも採用され、デザイナーズチェアとして再注目されています。
③デザイナーズソファ
・ローザソファ
リビング家具で、脚を延ばして座れるサイズが特徴のカウチソファがありますが、そのカウチソファよりも大きいサイズのソファを「ローザソファ」と言います。
全長が250cm以上あるサイズが特徴のローザソファは、海外の住宅に合わせて造られたサイズになります。住宅面積の狭い日本では採用されづらいデザイナーズソファでもあります。
・ラフアンソファ
ラフアンとは「編む」技術を取り入れたデザイナーズソファを指します。ラタンソファの現代版とも言われているラフアンソファは、ヨーロッパ的なデザインのシルエットながらも、日本的要素が感じられるデザイナーズソファとして注目されています。
脚の高さもあり、座り心地も良い点からテーブルと合わせたダイニングチェアとして、国内外のホテルで多く採用されています。もちろん、一般住宅のインテリアにも合わせやすいので、おすすめのデザイナーズソファでもあります♪
④デザイナーズテーブル
・アイアーマンテーブル
ドイツのデザイナー「エゴン アイアーマン」がデザインしその名前がつけられました。戦後のドイツ建築、デザイン界に大きな影響を与えたアイアーマンは有名な建築家【プロダクトデザイナー】の一人として、業界では深く信仰されています。
・マリーラウンドテーブル
円形テーブルには様々な呼び名があります。インテリア家具では「ラウンドテーブル」と呼ばれ、その尖のないデザインと使用時の密着性から、近年のオフィスに多く採用されるようになりました。その中でも、太い脚が特徴のマリーラウンドテーブルはコーディネートに取り入れると絶大な存在感を発揮します。
⑤その他のデザイナーズファニチャー
・イハンネランプ
照明の一種である「イハンネランプ」フィンランドにある「イノルクス」と言う照明メーカーが製造しています。北欧を代表するデザイナー「リサ・ヨハンソン」が手がけたイハンネランプは、様々なコーディネートと合わせることができ、日本のインテリア市場にも多く出回るようになりました。
・ウルムスツール
ドイツのクリエイター「マックス・ビル」が手がけたウルムスツールは、現代も全世界多くのインテリアに採用されているデザイナーズファニチャーです。
無駄な機能やデザインを削ぎ落としたシンプルなデザインは、マックス・ビルが生んだ特有の象徴的スツールと呼ばれ、現代もコーディネートの定番ファニチャーとして扱われています。
まとめ
デザイナーズファニチャーとその特徴をご紹介しました。デザイナーの出身国やデザインの意味を知ることで、コーディネートの考えも少し深くなったのではないでしょうか?機会があれば、自身のインテリアコーディネートにチャレンジしてみるのも面白いですよ♪
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