クラシックな家具に加え、ヴィンテージ感のある木材をたっぷり使用。窓枠などの黒いラインを効かせて、英国＆モダンスタイルに。
母の暮らす実家を二世帯住宅にリノベーション。キッチンやランドリールームの配置を工夫することで、家事が効率よくこなせる住まいに生まれ変わりました。
■DATA
所在地：愛知県名古屋市
施工面積：150㎡
工事費：2850万円
家族構成：夫婦＋子ども2人＋母
築年数：26年
間取り：5LDK→4LDK
完成年月：2022年6月
設計：KULABO(クラボ)
施工：KULABO(クラボ)
改修範囲：フルリノベーション
家事ストレスがフリーになる動線をプラン
結婚を機に、実家の二世帯住宅を計画したMさん。完全分離型の二世帯住宅ではなく、それぞれの生活時間帯に配慮してバランスのとれた住まいにフルリノベーションしました。
もとの間取りを活かしつつ、1階はLDKと母のスペース、2階は子世帯それぞれの個室と水まわりを配置。1階のキッチン・パントリー・廊下・洗面台を通り抜けられるようにすることで、料理中の動きや買い物から帰ってきたときの動線をスムーズにしました。
2階にはランドリールームをつくり、洗濯物を回収する脱衣室も、洗濯後の衣類をしまうクローゼットもまとめ、洗濯動線を短縮。家事を気持ちよく片付けられることが、暮らしやすさにつながっています。
キッチンの奥はアーチ開口のパントリー。玄関から廊下を通って直接入ることができます。
廊下の洗面台は省スペースに。2階に行かなくても手が洗えて便利。
ディテールにまでこだわった理想のインテリア
家族が集まる1階は、モダンな英国風インテリアに。アンティークのような木目を床や下がり天井、キッチンに取り入れ、ソファは重厚感のあるクラシックタイプ、テーブルは使い込まれたような木製のものを選びました。
ヴィンテージ感のある空間のなかに、室内窓やダクトレールの黒く直線的なラインを入れることで、モダンな雰囲気を演出。さらに石やコンクリートなど無骨な素材も組み合わせて、イメージ通りのインテリアをつくり上げました。
2階はベースカラーとして白を採用。落ち着いた色合いのアクセントウォールやシンプルな洗面台で、スタイリッシュにまとめています。
さまざまな素材を散りばめて、重くなり過ぎない英国スタイルに。大きな室内窓がモダンさと抜け感もプラスしています。
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間接照明を組み込んだキッチンカウンター。
天井の仕上げを変えて食事の場とくつろぎの場をさりげなくゾーニング。キッチンはリビングを見通せるよう向きを変えました。
テレビの壁に使用したのは、セメントのような素材「SOLIDO」。シンプルに仕上げることで、独特の素材感が引き立っています。
LDKの採光を玄関でも得られる室内窓とガラス入りドア。
玄関とLDKを仕切る造作建具。部屋の中から玄関の出入りが分かりやすいので安心です。
大きな室内窓には電動のロールスクリーンを設置。各世帯のプライバシーを守ります。
ウォークインクローゼットとつながる洗面室。
すぐ横には日当たりのよいランドリールームを配置。
主寝室と洗面室から出入り可能なウォークインクローゼット。
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