おもちゃかぼちゃとミニカボチャは何が違うの?
ハロウィンが近づくとよく見かける、おもちゃかぼちゃとミニカボチャ。どちらも同じものだと思っている人はいませんか?
ここではおもちゃかぼちゃとミニカボチャの違いについてご紹介。それぞれの特徴や、2つの決定的な違いを解説していきます。
おもちゃかぼちゃとは?
おもちゃかぼちゃとは観賞用の小さなかぼちゃのこと。
オレンジ・黄色・白・グリーンなどの色があり、いわゆるかぼちゃ型のものから、細長いもの、表面がつるりとしたものまで見た目もさまざまです。
おもちゃかぼちゃは、デコレーションや鑑賞用のため食べられません。「ペポかぼちゃ」という種類の一種で、英語名は『summer squash』。海外でもハロウィンの飾りつけなどで親しまれています。
ミニカボチャとは?
ミニカボチャは小さなサイズの食べられるかぼちゃ。庭や家庭用プランターでも栽培しやすく、上手に育てれば1株から15個ほどのかぼちゃが収穫できる場合もあります。
ミニカボチャの中でも、見た目がかわいらしく鑑賞用に向いているものは、おもちゃかぼちゃと呼ばれることも。鑑賞するだけでなく食べても楽しみたい人は、ミニカボチャを選びましょう。
ちなみにズッキーニもミニカボチャの一種です。
おもちゃかぼちゃとミニカボチャの見分け方
おもちゃかぼちゃとミニカボチャには、はっきりとした見分け方はありません。ひとつの目安としては、購入場所やパッケージで判断するのがおすすめ。
花屋や雑貨店で売られているものは、食べられないおもちゃかぼちゃである可能性が高いでしょう。また、おもちゃかぼちゃのパッケージには、食べられない旨が記載されているものがほとんど。
見た目だけでは判断が難しいため、店員さんに確認するのが一番です。
おもちゃかぼちゃの種類・品種
ここからは、おもちゃかぼちゃの種類や品種を解説します。おもちゃかぼちゃは色や形がさまざまで、なんともかわいらしい見た目の品種がたくさんありますよ。
また、ミニカボチャの中でも鑑賞用に向いていて、おもちゃかぼちゃと呼ばれる品種も一緒にご紹介します。お好みのおもちゃかぼちゃを見つけてみましょう!
ミニパンプキン
ミニパンプキンは、おもちゃかぼちゃの中でも人気の品種のひとつ。コロンとしたかわいい形と鮮やかなオレンジカラーで、ハロウィンのデコレーションやお店のディスプレイなどにもよく使われます。
その名の通り、直径は約10〜15cmほどのミニサイズ。オレンジ1色のものが多いですが、ヘタから上半分にかけて濃いグリーン色になっている種類もあります。
シンデレラに登場するかぼちゃの馬車を思わせる、スタンダードな形が人気です。
ベイビーブー
ベイビーブーは白い色が特徴的なおもちゃかぼちゃ。ホワイトパンプキンや白かぼちゃとも呼ばれています。
一般的なかぼちゃの形をしており、サイズは約6〜10cmほど。おもちゃかぼちゃの中でも小ぶりなタイプです。
好きな色を塗ってデコレーションしやすいため、ハロウィンの飾りつけに最適。子どもと一緒にオリジナルのジャックオーランタンを作るのも素敵です。
海外でも、ハロウィンの時期に特に人気が高まります。
アメリカンゴールド
アメリカンゴールドは、でこぼこが少なくつるりとした表面が特徴的なおもちゃかぼちゃ。玉ねぎやみかんにも似ていませんか?
色は鮮やかなオレンジ系で、ハロウィンのデコレーションとしても人気。顔や模様を描きやすいのもポイントです。
アメリカンゴールドに似た、大きめのオータムゴールドという品種はハロウィンのジャックオーランタンにもよく使われます。おもちゃかぼちゃでミニランタンを作るのもおすすめです。
バターナッツ
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食用としても使えるバターナッツはミニカボチャに分類されますが、ひょうたんのようなかわいい形で、観賞用のおもちゃかぼちゃとしても人気の品種。
オレンジ色の果肉はナッツを思わせるような甘みがあり、かぼちゃスープなどにするのがおすすめです。
サイズは20〜30cmと通常のおもちゃかぼちゃに比べると大きめ。ハロウィン飾りにインパクトを出したい時にぜひ使ってみてくださいね。
プッチーニ
プッチーニは、薄いオレンジ色の皮に濃いオレンジ色の縦縞模様が特徴のミニカボチャ。手のひらサイズのかわいい見た目で、観賞用のおもちゃかぼちゃとしても人気です。
日持ちしやすく、収穫してから2〜3ヶ月は保存可能。保存性が高いため冬の時期に見られることもあります。
電子レンジ調理だけで手軽に食べられるのが魅力。中身をくり抜いてそのまま器として使うなど、かわいい形を生かしたレシピがおすすめです。
坊ちゃん
ミニカボチャの中でも味がよいと評判の坊ちゃんかぼちゃ。
日本の家庭料理でよく使われる、一般的なかぼちゃのミニチュア版のような見た目です。
電子レンジでチンするだけで、ホクホクとした甘みが広がり手軽に食べられるのも魅力。皮がオレンジ色の「赤い坊ちゃん」や、皮が白色の「白い坊ちゃん」などもあります。
家庭で育てる時には、収穫後に涼しい環境でしばらく乾燥させるのがおすすめ。日持ちがよくおいしいかぼちゃに仕上がります。
おもちゃかぼちゃの使い道
ここではおもちゃかぼちゃの使い道についてピックアップ。見た目がかわいい観賞用のおもちゃかぼちゃには、どんな使い道があるのでしょうか?
定番の使い方からちょっとユニークな使い道まで、4種類をご紹介します。食べられないけれど、さまざまな使い道で活躍してくれますよ。
インテリアのデコレーションに使う
おもちゃかぼちゃのメインの使い道は、やはりデコレーションとして使う方法です。
ハロウィンの飾りとしてだけでなく、リビングやベッドルームの窓際・玄関などに飾れば秋を感じられるインテリアに仕上がります。
季節のお花と一緒に飾って鑑賞するのもおすすめ。暖かみのある色合いや実りの秋を思わせる丸々としたフォルムが、これからの時期にぴったりです。
グリーンカーテンにする
観賞用のおもちゃかぼちゃは、ツルを利用したグリーンカーテンにするのもおすすめの使い道。葉っぱのサイズが大きめなので、日除け効果が期待できそうです。
一般的なかぼちゃより身が小さくて軽い点も、おもちゃかぼちゃをグリーンカーテンにおすすめする理由のひとつ。
グリーンの葉っぱに鮮やかな色のかぼちゃがよく映えます。
ハロウィンパーティーのゲームに使う
手のひらサイズのおもちゃかぼちゃは、ハロウィンパーティーのゲームに使うのもおすすめ。家や庭におもちゃかぼちゃを隠し、宝探しをするのも盛り上がります。
さまざまな表情を描いたおもちゃかぼちゃを並べ、顔マネができたらお菓子をプレゼント!なんていうゲームも楽しそうですね。
食べ物で遊ぶのは気が引けるお母さんも、おもちゃかぼちゃなら気兼ねなく遊ばせてあげられます。
マンスリーフォトを撮る
見た目がかわいいおもちゃかぼちゃは、赤ちゃんのマンスリーフォトの小道具にもおすすめです。
マンスリーフォトとは、生まれた日に毎月撮影する赤ちゃんの月例写真のこと。近頃では趣向を凝らしたアイテムや演出で、マンスリーフォトを楽しむ人が増えています。
おもちゃかぼちゃを使った演出は10月の写真にぴったり。小さな赤ちゃんとおもちゃかぼちゃの対比がかわいらしく、思い出に残る1枚になるでしょう。
おもちゃかぼちゃの育て方と栽培のコツ
ここではおもちゃかぼちゃの育て方と栽培のコツをご紹介。今回は家庭用プランターや鉢植えでの育て方を取り上げています。
基本的な準備や育て方のコツを守れば、家庭でもおもちゃかぼちゃの栽培が手軽に楽しめます。ここまで読んできて「自分でもおもちゃかぼちゃを育ててみたい!」と思った人は、参考にしてみてください。
おもちゃかぼちゃ栽培で準備するもの
- おもちゃかぼちゃの種や苗
- プランターや育苗ポット
- 家庭菜園用の培養土
- 液体肥料や化成肥料
- つるを伸ばすための支柱とネットやフェンス
育て方を見ていく前に、まずは準備するものをご紹介。
種から育てる場合には、プランターだけでなく育苗ポット(ポリポット)も用意しましょう。家庭菜園用の培養土には野菜を育てるための大切な要素がバランスよく含まれており、手軽に使えて便利です。
肥料はまいてからの速効性が高い、液体肥料や化成肥料が◎。つるをグリーンカーテンにする場合、希望のサイズのネットやフェンスを準備しましょう。
おもちゃかぼちゃの基本の育て方
- 種まき(4月初旬)
- 苗の定植(4月下旬〜5月上旬)
- 水・肥料を与える(定期的に)
- 収穫(9月〜11月)
おもちゃかぼちゃを種から栽培する際は、15cm弱の深さのプランターを用意します。種を蒔いたら土を被せ、乾燥させないように水やりをしましょう。
発芽したら間引きし、1.5cmほどの間隔を空けて苗を植え付けます。
定期的に水やりと肥料(液体肥料なら2週間に1度・化成肥料なら1ヶ月に1度程度)を与え、実がなったらヘタの部分をチェック。ヘタが乾燥しコルクのようになった時が収穫時期です。
おもちゃかぼちゃの栽培のコツ
- 日当たりがよい場所で栽培する
- 支柱やネットでつるを誘引する
- 人工受粉する
- うどんこ病、ウリハムシに注意する
おもちゃかぼちゃの栽培場所は、日当たりのよさが大切。また、かぼちゃのツルは放っておくと地面に伸びていくため、支柱やネットで誘引しましょう。
着果率を上げるためには人工受粉するのもポイントです。湿気の多い時期には、うどんこ病に要注意。
白く変色した葉を見つけたらすぐに取り除きましょう。根や葉を食べるウリハムシも、おもちゃかぼちゃの大敵。見つけ次第駆除しましょう。
よくあるおもちゃかぼちゃのQ&A
ここでは、おもちゃかぼちゃに関するよくあるQ&Aを解説します。
「今年のハロウィンはおもちゃかぼちゃを飾りたい!」「おもちゃかぼちゃを育ててみたい!」そう考えている人は参考にしてみてください。
おもちゃかぼちゃの値段はどれくらい?
鑑賞用のおもちゃかぼちゃを購入する際の、一般的な相場は300円〜500円ほど。手頃な価格なので、いろいろな種類や色のおもちゃかぼちゃを揃えるのもおすすめです。
花屋さんやホームセンターの園芸コーナーなどで購入できます。
おもちゃかぼちゃの種は、100円〜300円程度で購入可能。ちなみに海外でよく見かける大きなかぼちゃは、約2000円台〜7000円台まで価格もさまざまです。
おもちゃかぼちゃは食べてもよい?
おもちゃかぼちゃは、観賞用として栽培・販売されているので食べられません。おいしそうに見えるかもしれませんが、食べないでください。
「ハロウィンで飾ったあとは食べたい」という人は、食用のミニカボチャがおすすめ。食べられるかどうか迷った時には、購入の際に店員さんに聞いてみましょう。
市販されているほとんどのおもちゃかぼちゃには、食べられない旨の注意書きがしてあります。
使った後は来年まで保管できる?
今年飾ったおもちゃかぼちゃを、来年まで保管しておくことはできません。おもちゃかぼちゃは2〜3週間ほど保存が可能。
種類や保存状態によっては数ヶ月もつものもありますが、傷がつくとそこから傷みやすくなります。
基本的には、10月の上旬に飾り付けてインテリアとして楽しみ、ハロウィンが終わったら処分するように考えるのが◎。翌年はまた新しいおもちゃかぼちゃを購入しましょう。
おもちゃかぼちゃを育てて飾ってみよう!
今回はおもちゃかぼちゃを特集しましたがいかがでしたか?ハロウィンの時期のデコレーションに大活躍する、観賞用のおもちゃかぼちゃ。王道の色や形のものから白い色のものなど、さまざまな種類がありましたね。
おもちゃかぼちゃは食べられませんが、食べて楽しみたい人はミニカボチャがおすすめ。種や苗から育ててみたい人はグリーンカーテンにするのもよいですね。
今年のハロウィンにはおもちゃかぼちゃを飾ってみませんか?
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