日本だけでなく海外からも注目を集める生活用品ブランド『ideaco(イデアコ)』。
今回は、folk編集部がideaco(イデア株式会社)の代表取締役 羽場一郎さんに独占インタビューしました。
シンプルで丁寧な暮らしを心がける方々から圧倒的な信頼を獲得しているideacoの魅力とは?
魅力的なデザインの裏話やブランドのこだわりをたっぷりお届けいたします。
注目を集めるブランド『ideaco(イデアコ)』とは?
『ideaco』は、イデア株式会社が手がける生活用品ブランド。
1998年のファーストプロダクト「CUBE(傘立て)」で鮮烈なデビューを飾り、インテリアに関心の高い層からの支持も厚く、多くの注目を集めました。
2005年に誕生したシンプルでスタイリッシュなゴミ箱「TUBELOR」は、iF product design award 2008、Reddot design award 2012を受賞する快挙。優秀なデザイン性が評価され、世界中のホテル客室内で愛用されている製品です。
その他にも『ideaco』は独自のデザイン性を活かし、暮らしに寄り添うさまざまな生活用品を続々と展開し続けています。
製品そのものの確かな品質、暮らしの質を格上げする魅力的なデザインは、「こだわり」を大切にする大人女性の需要に的確にフィットしているのでしょう。
インタビューでまず初めに驚いたのは、羽場さんのお父様が禅寺のご住職であること。幼い頃からミニマルな生活が基本・大前提としてあったため、シンプルで機能的なものに強い親しみをお持ちだったようです。
身近にあった暮らしの経験を経てデザインと向き合った時、無駄を省くこと・究極の素朴的絶品というようなものを商品化したい、という熱い思いが『ideaco』として実を成したというのは、とても魅力的で興味深いお話でした。
世界からも評価された日本的ミニマルデザイン
『ideaco』は、コンセプトである「日本的・ミニマルでクリーン・コンパクト」を実現するのがブランドとしての課題。社長含め5人のデザイナーで、ユーザビリティを最優先に日々さまざまな構想を練っているそうです。
デザイン性の高い製品といえば、時に見た目の突飛なアイデアで注目を集める場合もありますが、『ideaco』では「使い勝手」を何よりも優先しているため、デザインのためだけの製品は販売されていません。
デザイナーはデザインに「我」を出さず、「使い勝手」を優先した上で最上級のシンプルデザインを生み出しているのです。
『ideaco』の代表作「CUBE」は、まさにその面でもファーストプロダクトに相応しいデザイン性を有しています。
「無駄を省くこと・究極の素朴的絶品」を形にした、傘の先端だけを刺す傘立て。今こそユニークに幅広いデザインで展開されているものの、傘立てといえば壺などを用いた大きくてゴージャスなものが一般的で当たり前だった当時。
颯爽と登場したCUBEの洗練されたデザインは世界中に衝撃を与え、イギリスのデザイン誌Wall PaperやアメリカのNew York Timesなどにも取り上げられ、一躍「日本的ミニマルデザイン」として名を馳せました。
また、そのデザイン性だけでなく、『ideaco』はECという強みを活かした豊富なカラー展開でも注目を集めます。マーケットのカラー需要も徹底的にリサーチし、商品に反映させる熱意ある姿勢は、お話の中でもとても印象的でした。
サステナブル素材との付き合い方
エコへの関心の高まりから注目されているサステナブル素材。生活用品を扱う『ideaco』でも、環境負担の少ないサステナブル素材を取り入れた製品が誕生しています。
代表的なのは、傘立てのCUBEやBICOmini、ティッシュケースのbox grande。こちらは、2つの液体を混ぜるだけで固形化するポリエステル樹脂に炭酸カルシウムや天然石のパウダーといった廃材を組み合わせて作られたカーボンニュートラル製法の商品です。
また、人気のバンブーメラミンを使用したシリーズも展開中。アウトドアにも最適な食器や蚊取り線香ケース、ウェットティッシュケースなどが販売されています。
サステナブルな素材を積極的に扱う一方、環境に配慮しつつも、”必要なものは必要なものとして使う”のが羽場さんの方針。無駄なものを使わない『ideaco』らしい意識の高さを強く感じました。
また、現在はバンブーメラミン以外にも、コーヒー粕や卵の殻など新しく登場しているバイオマスにも注目しているそう。
『ideaco』は、生活用品をメインにしつつも商品展開やジャンルの幅は決めていないため、「新たな視点が見つかったらどんなものでも作ろう!」という意欲的な姿勢で新規開拓が行われています。インタビューを通して、今後の更なる展開により期待が膨らみました。
ソムリエが評価する『ideaco』のタオル
『ideaco』といえば忘れてはならないのが「タオル」。大阪のタオル生産地泉州で製作したタオルは、糸が繊細で厚みが薄いにも関わらず圧倒的な吸水性・速乾性でタオルソムリエも唸る逸品です。
一度使ったら病みつきになる優れた使用感だけでなく、『ideaco』らしい豊富なカラーバリエーションも見どころ。色分けをすることで、家族間での使い分け需要にも対応できるようにしているとのことです。
しかしながら、品のあるカラーリングで統一しつつもテラコッタやベルガモットといった明瞭な色を採用しているのは何故なのか。それはユーザビリティを追求するが故の理由がありました。
「曖昧な色分けは、幼い子供が間違う可能性もあるのでね。間違わない色相でやろう、ということにしたんです。」と笑顔で話す羽場さんの姿に、『ideaco』が多くの大人女性から信頼される人気の秘訣を垣間見たような気がしました。
『ideaco』の注目アイテムをご紹介
Mochi Moco
[ideaco] Mochi Moco
4,400円
おもちのような丸いフォルムが可愛らしいMochi Moco。シリコン・バンブーメラミン・木を組み合わせた、インテリアに馴染むおしゃれなウェットシートケースです。
コンパクトなサイズながら、赤ちゃんのお尻拭きや大判のウェットシートも収納可能。カラーは、サンドホワイト・グレー・モスグリーンの3色展開です。
適度な重量感があり、片手でサッとシートを取り出せるのも嬉しいポイント。木蓋には防水PU塗装が施されているため、シートが乾燥しにくい点も魅力的です。
TUBELOR HOMME
[ideaco] TUBELOR HOMME
4,950円
TUBELOR HOMMEは、今や世界のスタンダードとなったゴミ箱。ゴミを受け止めるボトムにポリ袋をセッティングし、カバーを掛けるだけで完成するシンプルなデザイン性が人気です。
昨年新たに2色が追加され、現在は12種類の豊富なカラーバリエーションで展開。インテリアに馴染むマットな質感も品があり魅力的です。また、木をフェイクした同シリーズの木目柄デザインも要注目。
ローズウッド・オークウッド・チークウッドの3種類で、ナチュラルテイストな空間にフィットします。
[ideaco] TUBELOR HOMME 木目柄
6,600円
Shimamori Sサイズ
[ideaco] Shimamori Sサイズ
1,100円
島の群礁風景から着想を得た、新作のバンブーメラミン食器「Shimamori」。
多角形デザインのユニークなお皿に料理やデザートをのせ、思い思いの”島盛り(料理の島)”を完成させれば、毎日の食卓をより一層華やかに演出できます。
サイズはSS・S・M・L、カラーはサンドホワイト・グレージュ・アクア・イエローの4色展開。
カラフルながらも料理を引き立てる絶妙な色合いが魅力的です。割れにくく軽量なため、アウトドア食器としての優秀さも見逃せません。
【取材後記】『ideaco』で見つめ直すミニマルな暮らし
今回はインタビューを通して、国内外から人気を集める生活用品ブランド『ideaco(イデアコ)』についてお届けいたしました。
シンプルな生活やミニマルなライフスタイルが再び見つめ直されることも多くなった近年、ideacoの今後のブロダクト展開もより注目したくなりますね。
そしてこの度、ideacoのおすすめ商品が『folk store』に登場しました!
folk読者さまにおすすめのラインナップを取り揃えておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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