在宅勤務で需要増!ワークスペース・書斎の計画方法とポイント

自宅で仕事をする機会が増えると、落ち着いて仕事に取り組める書斎が欲しくなりますよね。長く有効に使える空間にするためには、ポイントを押さえて計画することが重要。本記事では、書斎づくりで気をつけたい点を解説します。

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在宅勤務で需要増!ワークスペース・書斎の計画方法とポイント
SUVACO(スバコ)

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自宅で仕事をする機会が増えると、落ち着いて仕事に取り組める書斎が欲しくなりますよね。しかし、「いつの間にか使わなくなってしまった部屋」として挙げられることが多いのも書斎です。

長く有効に使える空間にするためには、ポイントを押さえて計画することが重要。本記事では、書斎づくりで気をつけたい点を解説します。

書斎とは?

「家での仕事場」のイメージが強い書斎ですが、本来は、読書や書き物をするための部屋という位置付けです。仕事部屋、趣味に没頭する部屋、ひとりの時間を楽しむ空間としてなど、その仕様用途もさまざま。

大切なのは、使う人にとって居心地が良く、必要なものが揃っていて、他の部屋を圧迫しない適度な広さであることです。広さに規定はありませんが、1~3畳程度の広さが一般的。応接室を兼ねる場合は6畳程度必要です。

 

書斎のタイプ

書斎は、クローズドタイプ(個室)・セミオープンタイプ(半個室)・オープンタイプの大きく3タイプに分けられます。

 

クローズドタイプ(個室)

ワークスペース・書斎

壁と扉で仕切られ、部屋として独立しているクローズドタイプ。

在宅ワークが多い方や、周囲とのコミュニケーションを必要としない、集中して作業したい方などにおすすめです。

クローズドタイプの書斎を作ること自体は0.75畳ほどあれば可能なのですが、2畳以下だと閉塞感を感じやすいため、高い位置に窓を設置したり、明るい色合いの内装にしたりといった内装の工夫が必要です。


 

 

セミオープンタイプ(半個室)

ワークスペース・書斎2

個室として完全に区切らず、他の空間とつながりを持たせたセミオープンタイプタイプは、家族とコミュニケーションを取りながら作業する必要がある方や、閉塞感が苦手な方におすすめです。


 

ワークスペース・書斎3

セミオープンタイプの利点はレイアウトによって周りの空間との繋がり加減を調整できること。

例えば3面を壁にして1面のみを開放すると、ある程度周囲との繋がりをシャットアウトしつつコミュニケーションも取れる書斎となります。

計画の際は、コミュニケーションの必要度によって閉鎖加減のバランスを検討すると良いでしょう。


 

オープンタイプ

ワークスペース・書斎4

 

ワークスペース・書斎5

部屋の一角や廊下などに、カウンターや机を設けるオープンタイプの書斎は、書斎として限定したスペースを設けたくない場合や、家族とのコミュニケーションを大切にしたい方、すきま時間で作業を行うことが多い方、家族の複数が使う場合などにおすすめです。

この場合は部屋というよりも「書斎スペース」「ワークスペース」と呼んだ方がしっくりくるかもしれません。

壁に向かったレイアウトにする、テレビが気にならない位置に設置する、家族の通行が少ない場所に設けるなどに気をつければ、より集中できる環境を作れます。

 

書斎の広さ4つのポイント

書斎を作る際の悩みどころが広さの設定。特にクローズドタイプやセミオープンタイプの場合は、広すぎても狭すぎても使いづらく、もったいない空間になってしまいがちです。

適した広さに設定するには、以下4つのポイントが重要です。

 

(1)用途を考える

まずはメインとなる作業に合わせた広さから考えましょう。

1台のパソコンのみで作業が完結するなら1畳程度の空間があれば十分かもしれませんが、PC以外にプリンターなどの周辺機器、紙などの文房具、資料なども置く必要があるなら1畳では狭すぎます。

窮屈すぎる環境は過ごしにくく、いつしか書斎ではなくダイニングテーブルで作業をするように…なんてことにもなりかねません。

自分が行いたい作業にはどのくらいのスペースが必要なのか、用途に合わせて具体的に検討しましょう。

 

(2)必要な家具や機材の配置を考える

書斎に必要な家具や機材の配置も含めてレイアウトを検討すれば、使いやすい広さを把握しやすいです。

計画段階から必要な家具・機材のピックアップを行い、それぞれの正確な寸法を把握して、図面に反映させましょう。

 

(3)人を招く?招かない?

ワークスペース・書斎6

書斎に来客があるか、人と作業を行うことがあるかによって、必要な広さは変わります。共同作業を行う場合、隣り合わせで作業を行うと気が散りがち。

パーテーションを設けたり、背中合わせのレイアウトを取り入れるなど、お互いがあまり視界に入らない工夫が必要です。打ち合わせを行うことがある場合は、資料やPCを配置したうえで落ち着いて話ができる広さが必要ですので、最低でも4畳は確保したいところです。

 

(4)家全体の広さを考慮する

ワークスペース・書斎7

書斎を大きく取りすぎると、他の生活空間を圧迫してしまいます。書斎を使う頻度やその重要度に応じて、他の部屋とのバランスを見ながら計画することが大切です。

 

書斎の計画4つのポイント

過ごしやすく使いやすい書斎にするために、押さえておきたい4つのポイントを確認しましょう。

 

(1)方角と位置にこだわる

使いやすい書斎を作るためには、家の中の位置関係も大切です。方角は、安定して日差しを避けられる北側や東側がおすすめ。

日が当たる南側や西側にあると、本や書類の日焼けだけでなく、ひだまりで作業中眠たくなってしまったり、日差しで集中できなかったりするため、あまりおすすめできません。

日差しの対策については、窓を設けない方法もありますので、好みに応じて検討しましょう。

また、人が集まる部屋の近くや、子ども部屋の真下などは、音が気になってしまうこともあります。書斎を使う人の性格や、作業に必要な集中度合いによって、位置を検討できるといいですね。

 

(2)空調を疎かにしない

どれだけ狭い空間だったとしても、クローズドタイプの場合は空調を設けましょう。空調がないと、冬は寒く夏は暑い空間となり、書斎から足が遠のいてしまいます。

1~3畳ほどの空間にルームエアコンを設置すると効きすぎてしまうため、天井付近に隙間を開け、隣の部屋の空調を入れる方法もおすすめです。また、電気式の床暖房は空気が乾燥しにくいうえ暖まりすぎないため、快適な空間を作りやすいです。

 

(3)電気設備は家具の配置と必要機材から

コンセントやスイッチ、照明など電気設備が不足すると部屋が使いにくくなります。また、できればタコ足配線も避けたいものですよね。

レイアウトを検討する段階で必要な機材と家具の配置を決めておけば、適切な電気設備を設置できます。

 

(4)地震対策もしっかりと

近年、各地で大きな地震が何度も発生しています。書斎で作業している時間帯に地震が来ても安全なように、最低限の地震対策として避難スペースは確保しましょう。

また、造り付けの家具は家具の転倒防止になり、本棚に扉と耐震ラッチを付ければ本の落下も防げます。狭い空間の場合、閉じ込められてしまう危険もあります。

開き扉を採用する場合は必ず外開きにし、引き戸の場合もアウトセット(※)や部屋の外側にレールが来る仕様にしておくと安心です。

※アウトセット:通常の引き戸のように壁に埋め込まず、壁の表面に扉を吊るレールを設置し、取り付ける引き戸のこと。部屋の内側ではなく、外側にレールを設置することで、地震時の閉じ込め防止になります。

作業スペースに大切なのは適切な広さと快適な環境。新しい日常を快適なものにできるよう、使いやすく過ごしやすい書斎を計画できると良いですね。

 

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