インテリアデザイナーの初めての一人暮らし。オンリーワンな1K正方形のお部屋
賃貸マンション1Kのお部屋。新しく一人暮らしや心機一転、引越しをされる方で自分らしい空間を作りたいと考えられている方へ。
琴線に触れたインテリアや小物を大切に、お部屋づくりをされているharuさんのお部屋を紹介します。
text & photo : Tsubottlee
インテリアをレイアウトしやすい正方形の間取り。
普段はインテリアデザイナーとして働かれているharuさん。小学生の頃から雑貨屋さん巡りが好きで、小さな部屋に並べていたそう。
「今回が初めての一人暮らしということもあり、複数内覧もして、最初はロフト付きのお部屋が良かったんですが、いざ見てみると圧迫感がすごかったんですよね。インテリアも配置が難しい様に感じてしまいました。」
そうした中で見つけた今のお住まい、これまでの趣味が最後のポイントになったとのこと。
「1番の決め手は部屋の形でした。元々家具や雑貨をディスプレイする事が大好きなので、持っている家具達を思い浮かべながら、いかにレイアウトの自由が効く間取りなのかを考えていました。」
「長方形の部屋だとベッドなどの大きめの家具の置き場所を制限されるので、正方形の部屋の方が家具の配置の自由度が上がり、模様替え好きには向いていると思います。部屋内覧の後はスケッチで簡単にどうレイアウトしようかと考えたりもしましたね。」
仕事柄、スケッチする機会も多いというharuさん、実家のみならず、今のお住まいにもたくさんのノートが残されていました。
こだわりのアイテムで整える空間作り。
インテリアに関しては実家の頃から揃えていたものが多いと話すharuさん。
学生時代もDULTONという雑貨屋さんでバイトをするほど。ずっとインテリアや雑貨に関わりながらの生活を送られてきただけあり、お部屋に置くものにも拘りが感じられます。
「ジェルデ社のフロアライトはPacific furniture Serviceで購入しました。この照明は特殊なジョイントを持っていて、自由自在に角度を変えれることができます。よくやるのは壁に照明を向けて間接照明として使う事が多いですね。細くてスンとした佇まいと、小ぶりな丸いシェードがとても気に入ってます。」
お気に入りだと話すベッドサイドスペースは家で過ごす上での憩いの場だそう。
「LOWYAで購入したベッドフレームはサイドに出たベッドの縁が便利です。テレビを見るときや本を読む時に飲み物などを置くサイドテーブル代わりにしていますね。」
ベッドを低くしていると空間も広く感じられるのでオススメです。
壁面ディスプレイは雑貨を飾る為にディアウォールを使って自ら作ったディスプレイスペース。
「テレビがちっちゃくて、背面の壁が寂しいと感じたので、作りました。季節や気分に合わせてディスプレイ替えを楽しめる、お気に入りの場所です。」
カラーも元色がDIYっぽさがあって嫌で、自分で塗りました。夜な夜なニスを塗って作り上げたのは良い思いですね。
拘りを持って家具を選ばれているharuさんだからこそ、伺ってみたかったのが家具選びで意識していること。
「家具や雑貨選びの際は、まずは今の部屋の特徴やテイスト、もしくは目指すテイストを軸に考えています。お店に行って可愛いものがあっても、そのもの単体で見るのではなく、どこに置くのか、今部屋にある他の物との色や高さの相性はどうだろうかと想像を膨らまして考えていますね。」
見せる収納を意識して
「小さな頃から両親に美術館へ良く連れて行ってもらっていて、それがルーツなのか、ものを飾ることに関してはすごく関心がありました。今でも雑貨屋さんにはお店を私がリストアップした後、両親と行くことが多いですね。」
お気に入りのガラスのショーケースもDULTONで購入されたもの。
「ここにはプレゼントしてもらったモノや蚤の市でゲットした細々としたモノを飾っています。普通に置くよりもショーケースに飾ることによってより特別感が出るので気に入っていますね。」
キッチンの食器棚はIKEAで購入したものです。ものを増やすより、使いやすい量で、キッチン用品もあまり字面が多いものは好きでなくて、機能として最低限しっかり使えるものを選んでいます。
本棚を探していた時、何か本だけじゃなくて雑貨も飾れるような本棚が欲しいなと思っていて、京都にあるsowgenという日本の古道具やアンティークの家具を扱うお店で見つけたのがこの棚です。
元々は横向きで使われていたそうで、棚板を細かく自由に抜き差しできる所に一目惚れしました。雑誌サイズでも入れられるのでとても使いやすいですね。
「細かなところでも見せ方は考えていて、ペン差しや定規などバランスを考えながら配置しています。あまり綺麗にしすぎるというよりかはちょっとした生活感がある感じが好きですね。」
既製品に限らず、仕事の関係で出会った布の端材や、ガラス製造会社の石など、haruさん自身の琴線に触れたものもディスプレイされているところが、他のお住まいにはない、独自の空間を作り上げるポイントになっているのかもしれません。
haruさんが目指すお部屋とはどんな空間なのでしょうか。
「賃貸っぽくない家を目指していますね、友達を家に呼んだときも、驚かれるたびに少し嬉しくなっています。色味やブランドを1つに統一するのは見る分では好きなのですが、自分は居心地の良い、人が住んでいる感のある家らしさを出せたらと思っています。」
SNSのアカウント内には、自身で考えたからこそ、またインテリアの作り手だからこその魅力を引き出した写真が並んでいます。
次伺う時は、琴線に触れたどんな新しいアイテムが待っているのか、期待が膨らむ楽しみなお部屋でした。
haru(kobito_room)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/kobito_room/
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