できるだけ、長く一緒に。ドライフラワー向きのお花の見分け方と、季節のおすすめドライフラワー5選
お花のある暮らしを、もっと楽しもう。岡山県倉敷市にあるドライフラワー専門店「土と風の植物園」さんと一緒に贈る連載。
第2回目は、お花を長く楽しむドライフラワーに適したお花の特徴と、季節ごとにおすすめのお花を教えていただきました。
text : ASAKO SAKURAI
お花屋さんに立ち寄って生花を購入したあと、せっかくならドライにして、長くお花のある生活を楽しみたいもの。でも花によっては綺麗にドライにならず枯れてしまうことも。
今回はドライフラワーにしやすいお花の見分け方やきれいにドライにする方法、季節ごとにおすすめのお花をご紹介します。
綺麗なドライフラワーになりやすい、お花の見分け方
ドライフラワーになりやすいお花の特徴。それは、そのお花が持つ”水分量”がとても大切だということをご存知でしょうか。水分量が少ないほど、ドライになりやすいのです。
ユーカリの葉や、スターチスなど。触ったときに少しカサっとするものの方が、ドライフラワーに適したお花だと言えるでしょう。
例えばこの紫陽花は、パリっと乾燥したもの(左)と、くしゅっとドライになったもの(右)。どちらも同じ紫陽花ですが、違うのは水分量。どちらもそれぞれに味わいがあって美しいドライに仕上がっています。
なるべく綺麗なドライフラワーに仕上げるためには?
ドライフラワーは、生のお花を吊るしておくだけで、どなたでも試すことができます。風通しが良く、直射日光などの強い光が当たらないところに干していただくのが良いでしょう。(この画像の詳細はこちら)
そうすると、カビなどが発生することもなく、退色を避けることにもつながります。
春夏秋冬、季節ごとにおすすめのお花とは
さて、ここからは季節ごとにおすすめのドライフラワーに適したお花をご紹介します。これからお花屋さんに行く予定がある方などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
春:ミモザ
黄色い小さな実がかわいらしい、春の訪れを告げるミモザ。とっても人気のお花ですが、出回る時期は2月〜3月初旬の約1ヶ月間と、ほんのわずかなんです。
ミモザはドライフラワーにすると、ぐっとボリュームが小さくなってしまいます。乾燥しても出来るだけボリュームが残り、実が散りにくい、イタリア産の「ミランドル」、「フサアカシア」などの品種がおすすめです。
夏(初夏):スモークツリー
こちらも人気が高く、まさに今の時期が旬のお花です。遠くから見ると煙を上げているように見えるため、この名がついたと言われています。
ふわっふわの形が特徴で、お部屋の隅に置いてもその存在感を感じることができるでしょう。
枝物を入れられる、口が広く、高さのあるフラワーベースに入れて愉しんでみてください。
秋(晩夏~秋):1. 秋色紫陽花
花言葉は「移り気」。紫陽花は土壌酸度や収穫のタイミングによって、花色が大きく変わる性質があるため、この花言葉の由来になったと言われています。
通常目にする鮮やかな色合いだけでなく、こんな風にシックに仕上がる紫陽花もきっと美しいのでしょうね。インテリアとして飾っても、しっくりなじんでくれそうです。
2. パンパスグラス
ウエディングのウェルカムスペースのディスプレイとしても人気の、パンパスグラス。
大きく長さのあるパンパスグラスは、草丈が大きくなるイネ科の多年草です。大きさはあるものの、生成りのような色合いは落ち着きがあり、インテリアとしても活躍しそう。
お家だとテーブルに飾るというよりは、床に置いて飾るイメージ。
フラワーベースも高さのあるものや重みのあるタイプを選んでみてください。(この画像の詳細はこちら)
冬:コットンフラワー
ふわふわとした優しい手触りが特徴のコットンフラワー。冬の時期に多く出回り、クリスマスリースや冬のスワッグなどにもよく使われます。
ブラウンベースのものもありますよ。
こちらも枝物なので、パンパスグラスのように、高さや重みのあるフラワーベースで飾ってみてください。
土と風の植物園
スワッグ・ドライフラワーのある暮らしを提案するオンラインショップ。倉敷市の中心部から少し離れた緑豊かな小さなアトリエで制作したドライフラワーを販売。
厳選したドライフラワーや道具、動画を見ながら作れるスワッグ手作りキットなど、各種取り揃えています。
HP:https://tsuchikaze.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/tsuchikaze_official/?hl=ja
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