リビングが散らかるのは、片付けが下手だから?
自分は片付けが下手……と悩んでいませんか?子供が生まれると、おもちゃや子供用品など驚くほど物が増えます。
その結果、リビングが物で溢れてうまく片づけができなくなります。その状態を”リビング崩壊”といいます。
このリビングがうまく片付かない”リビング崩壊”ですが、片付けが得意ではないという個人の性格が理由ではなく、実は家の間取りに原因があります。
散らかるリビング……こんな間取りは要注意!
こちらの間取りは都内マンションのものです。”LD10畳”となっていますが、この間取りには、最初からお部屋に用意された収納が全くありません。
そのため、物の収納場所がなく散らかり放題のお部屋となっているのです。
なぜ、このお部屋の間取りには収納スペースがないのでしょうか?収納スペースをつくると、そのスペースだけお部屋が狭くなります。
例えば収納スペースが0.5畳をつくってしまうと、その0.5畳だけお部屋が狭くなりますので、”LD9.5畳”となり、狭いお部屋に見えてしまいます。
そのため、設計サイドとしては、お部屋を少しでも広く印象付けたいため収納スペースを省いてしまいます。
しかし、この0.5畳のスペースでも収納として確保していればリビングが片づくようになります。
収納がない場合は、あとから簡単につくることができる
先ほどの間取りに、0.5畳ほどのリビング収納をつくってみました。間取りは”LD10畳”から”LD9.5畳”に小さくなります。
しかし、このリビング収納があることで物の収納場所が確保でき、お部屋が片づくようになります。
また”LD10畳”から”LD9.5畳”に変わったとしても、お部屋の広さはほぼ変わりません。
では、0.5畳ほどのリビング収納がある場合とない場合を立体パースでくらべてみましょう
ビフォーアフター
0.5畳のリビング収納がない状態の、お部屋の様子です。
ダイニングテーブルの上やその周りに書類や雑誌・携帯など、家族のものが集まってしまってお部屋が散らかり放題の状態です。
リビング収納を、壁側につくってみました。カバンや雑誌、家族各自の整理ボックスがあることで、物の収納場所ができ、お部屋が片づくようになります。
お部屋の隅から見たビフォーの様子です。柱とパイプシャフトのデッドスペースの空間がもったいないですね。
同じ角度から見た、アフターの様子です。
この柱とパイプシャフトの間のもったいない空間(デッドスペース)に、リビング収納をつくりました。
圧迫感もなく、お部屋の狭さを感じさせないリビング収納ができます。
お部屋の上から見たビフォーの様子です。
同じ角度から見た、アフターの様子です。
リビング収納を壁側のデッドスペースにつくったことで、お部屋がすっきり片づく空間になります。
このリビング収納ですが、高さを利用した造り付け家具が無駄がなく理想的です。
しかし賃貸などの場合は、上のパースような突っ張り棚やラブリコなどを利用して作成するものでも構いません。
リビングに収納をつくって、片づけやすいお部屋に!
オンライン授業やテレワークが今後ますます進むと、リビングなど家族が集まる空間がさらに散らかりやすくなります。
この機会に、リビング収納を設置して片づけやすいリビングに取り組んでみてください。
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