人気スタイリストが伝授!一人暮らしの部屋にグリーンをおしゃれに置くには?(後編)
グッとお部屋の印象をアップしてくれる観葉植物を、素敵なインテリアにする方法を紹介する特集。前編では、グリーンを置くメリットやおしゃれに見せるコツについて、雑誌や広告など幅広い分野で活躍中のインテリアスタイリスト・遠藤慎也さんに教えていただいた。
続く後編では、より具体的にグリーンの置き方のテクニックや世話の仕方などについて、遠藤さんに解説してもらおう。
▶︎遠藤慎也さんの記事
人気スタイリストが伝授!一人暮らしの部屋にグリーンをおしゃれに置くには?(前編)
おしゃれな置き方テクニック
インテリアの仕事でも、よくグリーンを使って演出しているという遠藤さんに、ほかとちょっと差がつくグリーンの置き方のテクニックを聞いた。
流木とセットで置く
「ただ植物を単体で置くよりも、植物と流木を組み合わせることで、ネイチャー感のようなものが増します」
風景写真と組み合わせる
ちょっとした風景写真をフォトフレームに入れ、植物とセットで飾るテクニック。
「これも流木と同じで、“外感”やストーリーが生まれ、ちょっとしゃれた見え方になります」
テラリウムに入れる
テラリウムとは、植物をガラス容器などに入れて生育・鑑賞する手法だ。
「植物と土だけのテラリウムもおしゃれですが、こんな風にオブジェと組み合わせると、よりエッジーな印象になりますね。これは『ハイキングに出掛けたら帽子が風に飛ばされて、それを追っていったら熊に出会った』という設定です(笑)」
鉢ではない物を鉢代わりにする
「こんな風に、空き缶を切って鉢や鉢カバーにするのもアリです。ほかにも、例えばペンキの容器やペン立て、マグカップなど、鉢に転用できる物は結構ありますよ」
ハンギングする
ハンギングとは、植物を壁や天井から吊るすこと。
「普通とは違うイレギュラーな置き方が目を惹きますし、床に置くスペースのない場所にもグリーンを飾れます。
特にリプサリスやアイビーなど、垂れ下がる系の植物と相性抜群です。ハンギングには、インテリアショップや植物屋さんに売っている『プラントハンガー』を使います」
植物のオブジェと合わせる
「最近、自分の中で流行っているのが、本物の植物と、植物モチーフのオブジェを混ぜて置くことです。『あれ、こっちはホンモノじゃないんだ!?』という、ちょっとした違和感を生み出します」
グリーンを世話する際のポイント
もちろんグリーンは生き物なので、世話も大切。より長く元気に生きてもらうことが、おしゃれな部屋を維持することに直結する。
水やりのコツ
「鉢カバーに入れているグリーンは、中身の鉢をベランダや風呂場に持っていき、そこで水をあげてください。鉢から水が漏れ出さなくなったら、鉢カバーに入れ直して元の位置に戻します。
また、動かしづらい大きな植物は、その場で鉢カバーや受け皿に水が少しだけ漏れる程度に水をあげましょう。いずれにせよ鉢カバーや鉢受け皿に水が溜まると根腐れの原因となるので、長い時間溜まらないようにしてください」
では、水やりの頻度はどれくらいがベストなのだろうか?
「外木に関しては毎日水をあげたほうがいいですが、屋内のほとんどの植物は毎日水やりをする必要はありません。
土を触ってみて乾いていたら水をやり、ちょっとでも湿っていたら水はやらない、というのが基本になります。
個人的な感覚ですが、水をあげずに枯らすより、水をあげすぎて根腐れさせて枯らしている人が圧倒的に多いんです。
なので、水やりは気持ち控えめにするくらいがちょうどいいかもしれません。
また、エアプランツは、週1回くらい、水を溜めたバケツにポンと入れ、30分ほど浸けます。水から上げて、水が切れれば元の位置に戻してOK。たまに霧吹きで水を吹き付けるのでもいいですよ」
日当たりについて
常に日をあてなければならない植物というのは、実は一部なのだという。
「玄関など日当たりの良くない場所でも、置いておいちゃいけないということはありません。その代わり、水をあげるときや休みの日に、ベランダや窓際に置いて定期的に日をあててあげましょう」
一方で、冬の時期は植物の置き場所に気を使ったほうがいい模様。
「植物によっては、日本の冬が苦手な植物もあります。そのため、いつも屋外に置いている植物も、冬は部屋の中に入れたほうがいい場合もあるので、調べてみてください。部屋置きの植物も、冬に弱いといわれている物は窓際から離すなど、少し置き場所を工夫しましょう」
グリーンはどこで手に入れる?
最後に、グリーンを手に入れられる場所について教えてもらった。
インテリアショップ、植物専門店
インテリアショップや植物専門店でグリーンを買うのも手だ。
「インテリアショップであれば、形のきれいなグリーンが手に入ります。ACTUSなど大型のインテリアショップによくグリーンが置いてあります。そして、種類が断然多いのが、やはり植物専門店です。中でもGREEN FINGERSやSOLSO FARMなどは、インテリア映えするグリーンを多く取り揃えています」
ホームセンター
「僕がよく利用するのはホームセンターです。意外にも植物がたくさん売っていて、街の花屋などでは手に入れづらい植物…それこそ塊根植物なんかも売っていたりするんですよ。また、ホームセンターはインテリアショップより値段が安いのがうれしいところです。
その分、形が整っていなかったり、インテリア映えしないプラスチックの鉢に入っていたりするので、買う植物を吟味すること、置き方を工夫することが重要になってきます」
自分の感性にぴったりのグリーンを見つけ、自身の部屋を素敵にアップデートしよう。
【プロフィール】
インテリアスタイリスト 遠藤慎也さん
大学と専門学校を卒業後、インテリアスタイリスト・窪川勝哉氏のアシスタントを経て独立。雑誌、テレビ、広告、カタログ、店舗や展示会のディスプレイなど、幅広い分野でインテリアのスタイリングを手掛ける。グリーンやDIYアイテムを積極的に取り入れるスタイルにも定評がある。
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