エスカレーターマニアの部屋

写真家・ライターの大山顕さんに、ちょっとおもしろい撮り方で、無垢床リノベーション「TOMOS」のお部屋と住んでいる人の「平面図」を撮ってもらうシリーズ。 今回は、TOMOSに引越したのは大山さんに写真を撮ってもらうためだった。と言っても過言ではない。編集スタッフである私自身の部屋を、撮っていただきました。

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エスカレーターマニアの部屋
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エスカレーターマニアのお部屋を拝見

 


 

写真家・ライターの大山顕さんに、ちょっとおもしろい撮り方で、無垢床リノベーション「TOMOS」のお部屋と住んでいる人の「平面図」を撮ってもらうシリーズ。

今回は、TOMOSに引越したのは大山さんに写真を撮ってもらうためだった。と言っても過言ではない。編集スタッフである私自身の部屋を、撮っていただきました。

文中にあるとおり、ちょっと普通じゃない趣味を持つ私……どんなふうに写真に、そして大山さんの目に写るのだろう? と興味津々でしたが、完成した写真を見て感激!

すごくオシャレなわけじゃないんですけど、自分にとっては一番居心地の良い部屋。なんだか一層愛おしくなっちゃいました。
(編集部)

 

 

裏切られた!

今回はいわば総集編だ。といっても最終回とかそういうわけではないのでご安心を。この連載は、大人気というわけではないけれど一部に根強いファンがいるのだ。

「この連載もっと話題になってもいいとおもうんだけどー」とは編集・田村さんの言。今回は彼女の部屋をご紹介だ。田村さんはさいきんTOMOSの部屋に引っ越したのだ。自社のリノベ物件に住んでいるわけだ。えらい。

そうだよねー、「平面図写真」とか「集めているものを並べる」とか「寝っ転がってポートレイト」とかかなりおもしろいと思うんだけど。とふたりで自画自賛から始まった今回の取材。

どうする? ふたりの対談風にする? とも考えたけれど、今まで通りの同じフォーマットで紹介することにしました。

さて、まず田村さんの部屋を訪れて感じたのは「裏切られた!」ということだ。

毎回すてきな部屋をふたりで訪れるたびに「それにくらべてうちときたら……」と反省合戦をしていたのだが、このおしゃれっぷりはどうだ。きみはぼくの仲間じゃなかったのか。

中学生の時マラソン大会で「一緒に走ろうな」と言っていた友達が、いざ走り始めたらどんどん先に行っちゃったあのときを思い出した。

 

すてきな部屋を真似

玄関ドア入って正面の様子。すてきじゃないか!


 

「いままで見てきた部屋で『いいな』と思った部分を真似した」という田村さん。玄関の壁は志摩さんの部屋の壁を真似したそうだ。

確かに読み返してみると「これ真似しよう!」と言っている。ただ「やってみたけどなんか違う」とのこと。

まあたしかになんか違う気もするけれど(玄関だし)、じゅうぶんすてきだ。だけど、ドクロのキャンドルは志摩さんとはだいぶ方向性が異なるぞ。

 

「石井さんの部屋にあった『見せる棚』がいいな、と思って。さすがに自作まではできなかったけど」


 

リビングの棚は石井さんの部屋にあった自作の棚に憧れて設置したそうだ。写真集やグリーンがいい具合に置いてあってなかなかいいじゃないか!

ぼくだったらここにぎゅうぎゅうともの入れちゃうだろう。ただ、見せるための本がなぜ「AKIRA」なんだ。ぼくは好きだけど。

 

「このエアプランツはMさんご夫妻の真似」


 

「Mさんのお家では、キッチンに大きいテーブルあるのっていいな、とも思って大きめのワゴン置いた」

たしかにあれはすてきだった。でもあそこまで大きなものはなかなか置けないよねえ。


 

 


 

「MさんとIさんの部屋にあったリンゴ箱もさっそく買った!」

「あと、寺田さんがプロジェクターで壁に映してたのも真似しようと思って、壁は空けてある」とのこと。

「やっぱり真似しようと思っても思い通りにはならないんだよねー」とはいえ、結局じゅうぶんすてきな部屋だし、真似しようとするだけですごい。

ほんとぼくの部屋と来たら。マラソン最後尾だよ。


 

ぼくはぼくでこのグリーンを天井から吊す、っていうのを真似したいな、と思った。


 

実はぼくらふたりは

ふたりでちょっと悩んだのは、恒例の「集めているものを並べる」写真だ。

「いざ自分の身のことになってみるとけっこう難しいってことがわかる」と言っていたが、ぼくらの頭の中には「結局あれしかないな」というものがあった。それはエスカレーターグッズだ。

 

エスカレーターが登場するマンガや小説、そして自作のポスターと、なんと本物の手すり! なんでそんなものを持っているんだ!


 

 

実はこの連載が始まるずっと前から、田村さんとぼくは友人なのだ。

ぼくは「団地マニア」「工場萌え」、彼女は「エスカレーター鑑賞家」というそれぞれなかなか世間にはご理解いただけない趣味を持つ人間同士で仲良くやってきた間柄だ。

冒頭で「この連載、もっと話題になってもいい」と自画自賛を繰り広げたのは「平面図写真」をはじめこの「ものを並べる」などの見せ方の形式がぼくら好みだからなのだ。

 

ぼくらにとって神様である「同じものを並べて撮る写真」の巨匠・ベッヒャーのポスターもちゃんと(?)ある。


 

ということで、やはりここはエスカレーター関係のものを並べるのが素直というものだろう。

 

業務用のパンフレット。エスカレーターのパンフレットを見たことある人少ないと思う。おもしろいよ、これ。


 

そして田村さん作のエスカレーター同人写真集。もちろんぼくも持ってます。


 

エスカレーターに貼ってある注意を促すシールやメーカーカタログ。

デパートのフロアガイドも集めている(デパートとエスカレーターは切っても切り離せない)。もちろん、これらはごく一部。


 

さすがにこれらのグッズは「見せる用の棚」には置かれておらず、収納の中に入っていた。そりゃそうだよねえ。いつか我々に匹敵するぐらいのマニアックな趣味を持つ方々の部屋を訪れてみたいものだ。

 

部屋は人を映す

「予想していたより色々な方を取材できておもしろいよね」と田村さんも言っていたが、今までの連載を振り返ると確かにメリハリがきいている。

なんとなく、すてきな部屋に住んでいる人はみんな同じような雰囲気の方なのではないか、と思っていたけれど(今思えばこの思い込みは何なんだ)、まったくそんなことはない。

田村さんがみんなの部屋を真似しようとして「けっきょく真似しきれなかった」というのは、その裏返しだと思う。

間取りや広さが同じようなものであっても、置かれている家具や持っているものが似たものであっても、部屋というのは人がそれぞれみんな違う個人であるように、どうしようもなく違ってきてしまうものなのだ。

ありきたりな表現になってしまうが、やはり部屋は人を映すのだな、とあらためて思った。

 

いつもと同じように、寝っ転がってポートレイト。これからも我々ふたりですてきな部屋におじゃましていきますよ!


 

(最後にもう一度編集部から)
グッドルームのオリジナルリノベーション「TOMOS」のお部屋は、東京・大阪・名古屋・福岡で、毎月10~20部屋登場します。

社員も気に入って住んでいる者が多い、無垢フローリングの居心地のよい空間を体験してみてくださいね。

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