キリムは温かみと幾何学柄の芸術性が魅力で、憧れている方が多い絨毯です。クッションカバーなど、小さいものでも1つあるだけでお部屋のセンスが上がる不思議な魅力があります。
今回は、似ているギャッペとの違いからどんな風に合わせられるか?実例をご紹介します。
ギャッペとキリムの違い
ギャッペとは?
全ての工程をハンドメイドで作っている、アーティスティックな絨毯の事を言います。イランの部族によって織られ、ウールを使って草木染めで装飾されています。
ハンドメイドなので、1つ1つ違った味わいがあります。ウールなので保温性があり、通気性も良く温度を調整する働きもある為オールシーズン使えます。
カラフルなものだけでなく、シックな色合いのものもあります。
キリムとは?
ギャッペと似ていますが、こちらはトルコのアジア側の半島の部族によって作られる絨毯です。素材の特徴や、アーティスティックな絨毯なのは同じ。キリムの方は幾何学模様が特徴的で、より独創的な色使いやデザインになります。
幾何学のモチーフは様々な意味を持ち、芸術性の高さから年齢問わず憧れている方が多いです。北欧インテリアは、ギャッペを合わせている方もいますが、幾何学柄のキリムの方が、北欧モダンに合います。
北欧ファブリックやデザイナーズ照明、北欧家具など、デザイン性の高いアイテムとキリムを合わせるとよりハイセンスな仕上がりとなります。
ニューキリム
織られてから、10~15年の新しいキリムの事を言います。
オールドキリムでは見つけにくいデザインを、リプロダクト品として、リーズナブルな値段で手に入れることが出来ます。
販売・輸出用として作られているので、使いやすいサイズが揃っているのが特徴です。
オールドキリム
織られてから、100年未満のキリムのことを指します。
色・デザイン・目の細かさなど、今つくられているキリムでは見られない、伝統的な技術で織られた貴重なものです。
芸術性の高さから、高価なお値段になりますが、お部屋に使うだけでグレード感が上がります。
ギャッペのある空間
ヤコブソンランプ、マリメッコのウニッコ柄のプレーンシェードのある北欧インテリアのリビング。
チェストの上にミニサイズのギャッペを飾り、タペストリー代わりにした例です。
マリメッコに柄のインパクトがある為、キリムよりもシンプルなギャッペの方が合いますね。
アースカラーで木や人、動物のモチーフが描かれており温かみを感じます。
落ち着いた色味が基調の北欧インテリア。
こちらのリビングではシンプルなギャッペを、小さいものはタペストリー、大きいものはラグとして使っています。
無地が中心のお部屋にさりげない柄を入れ、インテリアノアクセントに。
キリムのある空間
家具とカーテンをダークカラーで揃えている、シックなベッドルーム。
キリムに憧れているけど、高くて難しい場合は、小さいサイズから取り入れてみてはいかがでしょうか?
ギャッペの項目で紹介したように、タペストリーで使う他、ベッドの足元に置いてみるのもおすすめです。
モノを置かないミニマムなベッドルームは、殺風景に見えがち。小さくてもキリム1枚あるだけで、華やかになります。
北欧ヴィンテージ家具のあるリビングの例です。
思い切ってリビングにキリムを取り入れる時、チャレンジしやすいのは家具と同系色を選んで馴染ませること。
こちらはベージュ系のソファーに合わせ、ベージュを基調としたキリムを合わせています。
同系色でありながら、キリムの中のダークグレーでメリハリがつき、お部屋が賑やかな雰囲気に。
こちらは、北欧インテリアに、エキゾチックなアイテムを組み合わせたお部屋。
黒のチェア&スツールに黒のキリムを合わせると重くなりがちなところを、上手く組み合わせています。
チェアはメッシュ状で抜け感があり、合わせるキリムもモノトーンの幾何学柄なので、メリハリが出ています。
その為、暗い色同士でも軽快な印象になります。
キリムは、ソファーのダークブラウンと、アームチェアの黒の2色を使っています。
壁がダークグレーで、フローリングもダークブラウンの為、そのままキリムを敷くと重たい印象に。
キリムの下にオフホワイトのカウハイドラグを重ねて敷くことで明るさをプラスし、キリムの存在感も際立たせています。
こちらはモノトーンの空間に、ナチュラル色の天板を合わせたお部屋。空間の中で使っていないダークレッドのキリムを合わせてアクセントにしています。
鮮やかな赤ではなくダークトーンを選ぶことで、シックな雰囲気を壊さず華やかに彩りを加えることが出来ます。
こちらも、同じ要領でダイニングに取り入れた例です。
インパクトのある細かい幾何学柄でも、落ち着いたトーンの色味の為うるさくなり過ぎません。大人っぽい北欧モダンのイメージに。
ナチュラル色のほっこり和み系の食器棚がある、北欧風ダイニングです。
白い壁に、ナチュラル色のフローリングと家具を合わせた明るい空間には、鮮やかなブルーのキリムで楽しい雰囲気に。
この場合は、ダークカラーよりも鮮やかな青が映えます。
ミナペルホネンのタンバリン柄の1人掛けソファーに、幾何学柄のキリムを合わせた、柄on柄の組合せ。
うるさく見えがちなのにしっくりはまっているのは、柄と柄の間に木のアームや脚でセパレートされているから。
よく見ると、ダークブラウンのキリムはソファー横のチェストと同じ色。チェストの前の小さいラグは、ミナペルホネンの張地と同じ、ライトグレー。
同じ空間の中で、色を合わせているので馴染みます。
まとめ
いかがでしたか?北欧インテリアと相性が良いのは、どちらも、自然素材やモチーフを基調としていること。温かみがある、という共通点があります。
無地で空間をまとめるのも素敵ですが、キリムで柄を加えるともっとインテリアのグレードが上がるのです。
小さくても主役級の存在感を持つキリム。ぜひ、北欧インテリアのお部屋にプラスしてみませんか?
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