なるべく物を持たないミニマリズムの流れから、隠す収納が主流となっていましたが、棚を使って見られることを意識したディスプレイをしてみてはいかがでしょうか。ごちゃごちゃして見えないように工夫が必要ですが、そこは腕のみせどころ。色々な例を参考に、見せる収納術を一緒に見ていきましょう。
魅せる!計算されたディスプレイ
プロの技に学ぼう
こちらはカフェのカウンターです。食材や調味料、器等が配色やバランスを計算したうえで、お客様の目を意識してディスプレイされています。
ここを眺めているだけでも何だか楽しい気分に。
プロの手によるショールームのような空間をお家でも再現できたら嬉しいですよね。
壁の一面全体に棚をあしらい、絵画や写真を展示し、美術館のような『見せる壁』になっています。
ただ所狭しと好きな物を配置したのではぐちゃぐちゃになってしまうので、注意が必要ですね。
本棚上部のスペースもさることながら、余す所なく並べられた何冊もの本のブロックも、これ自体がまるでアートのようです。
背表紙の色が統一されていて、本棚上部に飾られた絵画とも調和がとれています。
こんなユニークな迷路のような棚もあるのですね!バランスを考えながら、パズルのようにどこに何を置こうか考えるのも楽しそうです。
飾り棚にお花を飾れば目の保養にも。他にもナチュラルな小物をディスプレイしています。
棚一つで広がる可能性
こちらは無印良品の壁にくっつけるだけの棚です。壁の素材等を調べる必要もあるかもしれませんが、プッシュピンで留めるだけのものや、ねじ等を一切使わずただ組み立てるだけで簡単にできてしまう棚やラックもあります。
ぜひ目的に合わせて探してみてください。
このように、小さな棚を一つ取り付けてみるだけでデッドスペースが見違えました。夜に電飾を灯せばさらに素敵な空間に。
棚やシェルフは、人気の無印良品やセリアなどでも手に入ります。棚に色を塗ってみたり、お洒落な形のシェルフと組み合わせたりして、オリジナルの棚にアレンジすることも可能です。
こちらも誰でも簡単に取り付けられる白い棚。自由に段差を調節することもできます。お洒落な小物でアート感を。
3つの木箱を並べて棚のようにして、キャンドルやドライフラワーをおしゃれにディスプレイされています。
こちらは、取り付けるだけの棚に植物を置いてグリーンスペースを作っています。壁紙の色との相性もバッチリ。ちょっとした癒しのスペースです。
旅で訪れた国々のお土産や絵葉書などを棚に並べてみるのも素敵です。ここを眺めて思い出にふけったり、次の旅のプランなど考えてみるのも良いものです。
キッチンのディスプレイ棚の工夫
以前、なるべく作業場には物を置かないという考えが主流になりました。特に物がたくさんあるキッチンなどは、いかにして効率よく物を手の届くところに収納するかが重要なポイントでした。その流れも引き継ぎつつ、物を置くことでそこにいるのが楽しくなる空間づくりが、今回のねらいです。
壁に小さな板を2枚取り付け、上段に鍋、下段に調味料を並べています。その下にバーを取り付け、調理器具をぶら下げています。調味料を入れる容器や、調理器具の素材や色を同じようにまとめてあるので、すっきりまとまった感じがします。
白い板が黒っぽい色の壁のアクセントにも。
こちらも壁に小さな棚を取り付け、食器類や湯呑みを並べています。決して広い空間ではないですが、小さなスペースを効率よく使用しています。
こちらは網棚を取り付けた例。水切りも良いので少々湿った食器を戻しても、木の棚のように傷んでしまう心配がありません。
こういった棚も、DIYショップ等でお値打ちに手に入れることができます。
まるでお洒落なバーのカウンターのようですね。お酒のガラス瓶をディスプレイとして利用。
飲み終わった後捨てるのがもったいないようなガラス瓶は、インテリアとして置いてみるのも一つの方法です。
ちょっとした工夫でおしゃれに
こちらは、右側の家具の側面にDIYしたマガジンラックを取り付けて雑誌をディスプレイされています。
こちらはマガジンラック。素敵なデザインの雑誌や本があったらバランス良く並べて見せてしまうのも一つの手。
あまりにも統一感が無いと、ただごちゃごちゃと見えてしまうので注意は必要です。
こちらは等間隔に鉢植えの植物を置いています。窓際のアクセントにもなっていますし、訪ねて来るお客様の目も楽しませてくれそうですね。
まとめ
家族やお客様にも楽しんで頂けるような、棚を使った見せる収納例をご紹介させて頂きました。
まずは先入観を捨て、簡単なことから一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。