初心者さんでも大丈夫!盆栽作家さんに聞く盆栽の基本の育て方

自由に外出が出来ない中、少しでも自然を感じたい!という方におすすめなのが「盆栽」。最近では海外でも「BONSAI」で通じるほど人気が高まっています。そこで今回は、盆栽の選び方や基本的な育て方をご紹介します。

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初心者さんでも大丈夫!盆栽作家さんに聞く盆栽の基本の育て方
Creema

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専門家ライター

アクセサリーやバッグなどのファッションアイテムからインテリア、アート、キッチン、フード…あらゆるジャンルのクリエイター作品1,000万点以上が集まる、日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」。 一つひとつ想いを込めて作られたオリジナリティ溢れるアイテムは、自分へのご褒美はもちろん、大切な方へのプレゼントにもぴったりです。"自分だけのお気に入り"が、きっと見つかります。

初心者さんでも大丈夫!盆栽作家さんに聞く盆栽の基本の育て方


今年もなかなか自由に外出が出来ない中、少しでも自然を感じたい!という方におすすめしたいのが「盆栽」。

育て方やお手入れが難しそうに見える盆栽ですが、焦らずゆっくりお世話していくことで心を穏やかにしてくれます。

最近では海外でも「BONSAI」で通じるほどじわじわと人気が高まっています。

日々の暮らしに癒しを与えてくれる植物は、お手入れをする時間でさえも愛おしいひと時ですよ。

そこで今回は盆栽作家のSekibokkaさんに、盆栽の選び方や基本的な育て方を教えてもらいました。

 

 

盆栽とは


盆栽やすさんの黒松。黒松は寒暖差に強く、害虫もつきにくいので、はじめての方でも育てやすいと言われています。

「盆栽」と聞くと、ちょっぴり初心者にはハードルが高いイメージであまり身近に感じない方も多いのではないでしょうか。しかし一目見るとその美しく凛々しい姿に圧倒され、心を奪われます。

そんな盆栽の始まりは鎌倉・室町時代からとも言われています。初期は上層階級の間で楽しまれてきていましたが、江戸後期頃には、市井の人々の間でも親しまれるようになったそう。

実は、盆栽には細かな仕立てのルールはあるものの、生け花のような流派などはありません。

日常の中にほっと一息、心休まる時間がほしいな……。

そんな時、盆栽を手に取ってみてはいかがでしょうか。いつもの机に飾ってみたり、ダイニングテーブルに飾ってみたり。そこに盆栽があるだけで心が少し潤うような感覚にさせてくれます。

そして、長く育てるほどに愛着も沸いて、あなたの小さな相棒のような存在になってくれますよ。

黒松 no.131はこちら

 


今回、お話を伺ったのはSekibokkaさん。

日本の素晴らしい伝統文化である「盆栽」を より身近に、より自然に、現代の暮らしの中で楽しんでいただきたい。そんな思いを込めて2003年より、石木花(せきぼっか)という名前で自然豊かな山形を拠点に制作活動をスタートしました。

実は、最初から「盆栽をやろう」という明確なビジョンがあったわけではなく、どちらかというと「自然の良さ、美しさを表現する活動がしたい」という思いが強かったというSekibokkaさん。

特に代表の後藤さんは、自然を深く愛しており、石木花設立までも、山歩きや山菜採集、釣りであったりと、ライフワークとして人里離れた山や川・海へよく足を運んでいたそうです。

どんな活動・表現がマッチするのかを模索したところ、「自然そのもの」を楽しむ盆栽という表現にたどり着き、現在の作家活動に。

しかし後々よく話を聞いてみると、代表の後藤さんは小学校3年生のころには園芸好きのお母さまの影響で盆栽を種から育てていたそうです。きっと小さいころから盆栽とのご縁があったのかもしれませんね。

そんな自然をこよなく愛するSekibokkaさんに、初心者さんにおすすめの盆栽の種類や基本の育て方を聞いてみました。

白鳥花のミニ盆栽|白いうつわはこちら

 

初心者さんはまずはこれ!作家さんに聞いたおすすめな種類や育て方

盆栽の種類には、育てる環境によって向き・不向きがあるので、シチュエーションや魅力ごとにご紹介します!

ぜひ自分のお家の環境や、置きたい場所にあわせて選んでみてくださいね。

 

①四季を身近に楽しみたい


▲ヤマモミジ

夏には爽やかな緑色の葉、秋には鮮やかな紅葉、冬の寒樹姿など、四季折々の姿を楽しめます。秋には室内で紅葉狩りも出来ますよ。

ヤマモミジ/ケヤキ/トウカエデ

春には芽吹き、夏には涼やかな葉が茂り、秋には紅葉し、冬には落葉する。鉢の中で巡る四季折々の変化が美しい木々達です。

また落葉樹と呼ばれる種類は日本らしい、わびさびの美しさが楽しみやすい種類です。

そして北向きのお部屋など、日当りがあまりよくないという所でも元気に育成しやすい種類も多いのが特徴。そうした環境で育てたい方にもおすすめですよ。

ヤマモミジのミニ盆栽|氷青のうつわはこちら

 

②ぱっと咲き誇るお花を楽しみたい


▲長寿梅

縁起植物としても人気の長寿梅。四季咲きなので春と秋に花を咲かせます。

桜/コメツツジ/長寿梅/白鳥花

観葉植物などに比べて、お花が楽しめる木が沢山あるのも盆栽の特徴。様々な人から愛される桜の木は、花だけでなく葉桜や秋の紅葉も楽しめます。

また、長寿梅や白鳥花は四季咲きと言って、春と秋の年2回花を楽しめます。日々お世話している木が立派に花を咲かせると、喜びも大きいですよ◎

【自作鉢】小品盆栽 長寿梅(白花) no.30 育てかた付きはこちら

 

③ぽつんと成る実を楽しみたい


▲カマツカコケモモ

枝先に可愛らしい実をいっぱいにつけるカマツカコケモモ。とても実つきのいい樹木で、耐暑性・耐寒性もあり、育てやすい樹木と言われています。

カマツカコケモモ/シロシタン/トキワサンザシ

秋~冬にかけてまっ赤な実をつける木々です。実を付けるので、同時にお花も楽しめる木でもあります。

そしてお花の後には緑色の小さな実が成り、少しずつ膨らんで色づく過程も楽しめるので変化が楽しい木々達です。植物の変化を身近で楽しむことができますよ。

カマツカコケモモのミニ盆栽|淡藤のうつわはこちら

 

④ずっと屋内で育てたい


▲姫クチナシ

葉に入った白い斑が特徴の姫クチナシ。うまく育成すると、初夏に香りのいい純白の花を咲かせてくれます。

白鳥花/香丁木/姫クチナシ

ずっと室内で育てるというのは、盆栽にとっては少しハードルが高いのですが、そういう環境に適応できる木もあるのだとか。

基本的に「冬も比較的暖かい屋内で冬を越せる」種類は、室内でも育てやすい傾向があります。こうした種類は、ベランダがないお部屋の方も育てやすいですよ。

姫クチナシのミニ盆栽|氷青のうつわはこちら

 

盆栽の基本の育て方

盆栽をお迎えしたい!と思っても、「どうやって育てればいいんだろう……」「お手入れが難しそう」と思う方もいるかもしれません。

そこで盆栽の基本の育て方をご紹介いたします。Sekibokkaさんの素敵な言葉の表現にも注目してみてくださいね。

 

◯お家に盆栽がやって来た。

お家に盆栽がやってきたら、届くまでの間に少し乾燥している場合があります。まずはたっぷり水をあげてください。


雲間草|若草色のうつわはこちら

 

◯育てる場所

盆栽を育てていくのに適した場所は、日当りが良く風通しの良い所。例えば、バルコニーやベランダ、窓辺などが最適です。しかし種類によって日当りが好きな木や、日陰が好きな木があります。できるだけその木の性格に合った場所で育てるよう心がけてくださいね。

 

NGな置き場所

ベランダやバルコニーの室外機の前は、熱風が吹き付けて枯れる原因となるので避けるようにしましょう。また、エアコンや暖房の風があたる場所も過度に乾燥して傷んでしまいますので避けてくださいね。

 

◯水やり

盆栽のお世話で最も大切なのは水やりです。水やりの基本は「乾いてきたら、たっぷり与えること」。乾きを知るには、苔の乾き具合を見たり、手に取ったときの重さだったり、色々な情報があります。

しばらく育てるうちに身についてきますが、よく分からないうちは春と秋は1~2日に1回、夏は1日1回、冬は3~4日に1回を目安にしましょう。

 

ポイント

苔は湿っていると深い緑色でしっとりしています。そういう状態のときは、無理にお水をあげなくて◎

また、屋内・屋外でも乾き方は全く違いますので、日々挨拶(観察)するようにしましょう。とくに朝チェックし、お水をあげると良いですよ。

 

◯長期外出時の水やり

お出かけで2~3日ほど水の管理が出来ない時は、腰水(こしみず)という方法が効果的です。

腰水とは、水を張った容器に鉢の1/3くらい漬けておく方法。なお、腰水を行うときは、盆栽を日陰などに移動させて、蒸れないように注意しましょう。


 

◯植え替え

鉢植えの植物は鉢の中いっぱいになった根を整理することで何十年も健康的に育成できます。少し大きな鉢への植え替えや、根っこを減らしてまた同じ鉢に植える方法があります。2~3年に1回を目安に、植え替えしてくださいね。

 

盆栽を育てるうえで気を付けること

人も植物も「一緒」だということ

植物は喋ってくれないので、いまいち状態が分かり難いと感じるかもしれません。そんな時は「植物も人も、同じ感覚を持っている」という事を意識してみて下さい。

例えば、春の陽気の気持ちいい季節は、たっぷり日差しを浴びたくなりますが、夏のカンカン照りの日差しは何としても避けたいと思うはず。意外とそういうところは、植物も一緒です。

人が心地良いと思う日差し・気温の時は積極的に日に当てて、夏は日陰の涼しいところに移動してあげてくださいね。

 

雨は天然のシャワー。

植物にとって雨は最高のリフレッシュになります。寒い時期や冬は別ですが、春~秋にかけて、たまには優しい雨に当ててあげましょう。

きっと雨上がりには葉は青々として、瑞々しい姿を見せてくれますよ。


 

肩ひじをはらずに。

盆栽というワードを聞くと身構えてしまう気もしますが、実際にはプロフェッショナルな技術がなくても十二分に楽しめるのが盆栽です。

「日々お世話をしながら、少しづつ色々なお世話の方法を覚えていこう」というくらいの気持ちで、気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

自然が身近にある暮らしをしよう

(Sekibokkaさん)
石木花の思う盆栽は、自然そのもの。手のひらの中の“小さな自然”は、四季折々に美しい表情を見せてくれます。暮らしの中に盆栽を取り入れ、静かな潤いに満ちたひと時をお楽しみいただけましたら幸いです。

盆栽と聞くと「お手入れが難しそう」「どうやって育てるのか分からない」など、すこし敷居が高く感じられるかもしれませんが、基本の育て方を押さえればじっくりとお楽しみいただけます。

また最近では、育てる環境によって盆栽の種類を選ぶことで、自分のライフスタイルに合わせて育てることが出来ます。この機会に、世界中で愛される盆栽を生活の中に取り入れてみてくださいね。

 

Sekibokkaさん プロフィール

「暮らしの中に自然を取り込み、愛で、美を感じる」

日本の素晴らしい伝統文化である”盆栽”を より身近に、より自然に、現代の暮らしの中で楽しんでいただきたい。そんな思いを込めてものづくりをしています。石木花と出会ったお客様が、暮らしの中に自然を取り入れることで潤いに満ちた日々をお過ごしいただけますと幸いです。

 

【植物について】

植物は種まきや挿し木から、愛情を持って育成しています。植栽するまでには数年かかり、長いものでは10年以上管理した苗もあります。植物の声に耳を傾け、その個性を生かせるよう日々努力しております。

 

【鉢について】

植物に合わせる鉢は「すべて手作りの一点物」です。
ひとつひとつ手捻りという技法で成形します。既存の概念にとらわれない、石木花らしい鉢を求め、現在は「Palm(パルム)」シリーズを主軸にラインナップを展開し、制作しています。

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