【朝顔(アサガオ)の花言葉】朝の美人の顔と言われる花の意味を解説

朝顔の花言葉とは?小学一年生になると朝顔を育てる授業があるので、日本人には馴染み深い花ですよね。朝顔の代表的な花言葉は、「はかない恋」。美しくも短い時間しか咲くことができない朝顔にぴったりな花言葉ですよね。このほかにも花の色や種類によって様々な花言葉がある朝顔。今回はそんな朝顔について調べてみました。

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【朝顔(アサガオ)の花言葉】朝の美人の顔と言われる花の意味を解説

朝顔の花言葉とは?夏の朝に美しく涼し気な花を咲かせ、午後にはしぼんでしまう朝顔の花。

小学一年生になると朝顔を育てる授業があるので、日本人には馴染み深い花ですよね。

朝顔の代表的な花言葉は、「はかない恋」。美しくも短い時間しか咲くことができない朝顔にぴったりな花言葉ですよね。

このほかにも花の色や種類によって様々な花言葉がある朝顔。今回はそんな朝顔について調べてみました。

朝顔について


 

日本の夏の風物詩ともいえる朝顔の花。

ヒルガオ科サツマイモ属の植物で、原産国は熱帯アジア、別名を牽牛子(ケンゴシ)、英名はMorning gloryといいます。

日本に朝顔が伝わったのは奈良時代末期。遣唐使によって中国から伝わりました。

朝顔の種には、下剤や利尿剤としての効果があり、中国では薬草として重宝されていました。

当時の朝顔は花の色が薄く鑑賞用に栽培されることはありませんでしたが、江戸時代に品種改良も進み、観賞用植物となりました。

 

 

朝顔の名前の由来

朝顔の由来は、朝に花が咲く「朝の顔」と思われる人が多いようですが、実際は「朝の容花」の意味があります。

容花とは、容姿の美しい花のことで、「朝の美人」の意味になります。

また、別名の牽牛子(ケンゴシ)は、中国で牛と交換されるほど高価だったことから名がついたといわれています。


 

朝顔の特徴


 

つる性の一年草である朝顔。つるは左巻きで3つに分かれたような形の葉をつけ、花は円錐型でラッパのような形をしています。

朝顔の花は、7月~9月ごろの早朝に咲いて昼過ぎにはもうしおれてしまうというのが特徴。

1つの花は一度しか咲くことができませんが、毎日新しい花が次々に咲き、しおれてしまった後に実がつきます。

実の中には種があり、熟すと下部が裂け、種が散布される仕組みになっています。

 

朝顔の花言葉

朝顔全般の花言葉は、「はかない恋」。こちらは、朝に咲いて昼過ぎにはしぼんでしまう朝顔の習性からついたものと思われます。

ほかにも「愛情」「約束」「明日も爽やかに」といった朝顔の花の美しさやはかなさを表した花言葉が並んでいます。

このほか、朝顔の細くて長いつるを思い起こさせる「固い絆」といった花言葉もあります。

英語の花言葉も「love in vain(はかない恋)」「affection(愛情)」と日本語と同じ意味が並んでいます。


 

朝顔には少し怖い花言葉も

「固い絆」だけならいいのですが、つるをイメージしたような花言葉が「執着」「私はあなたに絡みつく」。

つるがどこまでも絡みつくようなちょっと怖い花言葉です。


 

朝顔の色別の花言葉

青い朝顔の花言葉は、全般の意味と同じ「はかない恋」「短い愛」です。

なぜ青い朝顔にこの花言葉が使われるのかいくつかの理由があるようですが、なかでも有名なものを2つご紹介します。


 

ギリシャ神話の青い朝顔

それは、神の血を引く美青年クロッカスと婚約者のいる若い娘リーズの悲恋のお話。

婚約者がいることでリーズの母親に二人の仲を引き裂かれたクロッカスは、美と愛の女神アフロディーテに心情を打ち明け、アフロディーテは母親の元へ1羽のハトを使者として送りました。

しかし母親はハトに矢を向け、射抜いた矢がハトだけではなくリーズの命も奪ってしまいます。

クロッカスの方もその様子に激高したリーズの婚約者に殺されてしまうのですが、アフロディーテは2人の死を哀れみ、クロッカスを春に咲くその名の花に、リーズを夏に咲く青色の朝顔の花に変えたそうです。

違う季節の花になった二人はその後も一緒になることが叶わなかったという悲しいお話は、クロッカス花言葉である「愛の後悔」の由来といわれていますが、青い朝顔の「はかない恋」「短い愛」にも通じるものを感じます。

 

七夕の青い朝顔

奈良時代に初めて日本に伝わった朝顔は、薄い青色をしていたそうです。

朝顔が咲くのは7~8月の七夕の時期。朝顔の咲いた日は、織姫と彦星が出会えた日というお話が広まり、青い朝顔の花言葉が「はかない恋」になったといわれます。

 

紫の朝顔の花言葉は、「冷静」「平静」。

これは、かつての日本で紫色が、高貴な人が身に着ける色とされていたことに由来するようです。

人の上に立つものは冷静沈着ではならないという心の表れともいえますね。


 

ピンク

ピンクの朝顔の花言葉は、「安らぎに満ち足りた気分」です。ピンクといえば柔らかく女性らしいイメージ。

ピンク色には興奮や攻撃性を押さえる効果があるともいわれています。


 

白い朝顔の花言葉は、「固い絆」「あふれる喜び」です。

固い絆は、支柱にしっかりと絡まるつるから連想された花言葉。

また、江戸時代に品種改良が進み、白い朝顔が登場し始めたことから「あふれる喜び」の花言葉ができたのではないかといわれています。


 

朝顔の種類別の花言葉

アメリカアサガオ

鑑賞用として育てられることの多いアメリカアサガオ。西洋アサガオとも呼ばれ、日本でもポピュラーな品種です。

繁殖力があるので、荒れ地や茂み、道ばたなどでも成長し、蔓の長さは1~2メートルになります。

アメリカアサガオの花言葉は、「思いやり」「活力」「快晴」です。

 

マメアサガオ

北アメリカ原産のマメアサガオ。

1955年に東京近郊での帰化が報告されていて、現在では関東地方以西で道ばたなどに普通に生えているところが見られます。

マメアサガオの花言葉は、「見つけたら幸せ」です。

 

曜白アサガオ

1975年ごろ日本でマルバアサガオとアサガオの種間交雑して生まれた曜白(ようじろ)アサガオ。

名前の由来は、 白い縁が花弁の中央部である「曜」まで伸びていることにだそうです。

曜白アサガオの花言葉は、「健康」。目上の人への夏のプレゼントにしても喜ばれそうな花言葉ですね。

 

朝顔が登場する物語

『源氏物語』の朝顔


 

『源氏物語』にも朝顔の名を持つ女性が登場します。

源氏物語といえば、主人公である光源氏と彼をとりまくたくさんの女性との恋愛模様が描かれていますが、朝顔は物語の中で源氏の求愛を最後まで拒絶したという珍しい存在です。

光源氏にとって従姉妹にあたる朝顔は、源氏が17歳の頃から彼に目を掛けられ文通を始めるのですが、源氏からの激しい求愛の手紙をさらりとかわし、決してなびこうとはしませんでした。

それは、源氏と恋仲になったほかの女性の悲しんでいる姿を見て、彼女たちのようにはなりたくないと決意していたからです。

とはいえ拒まれれば拒まれるほど燃え上がるのが源氏の恋心。

朝顔を諦められない源氏は長年に渡り彼女に慕情を募らせるのですが、朝顔は源氏の思いを受け入れることなく、最後には出家してしまいます。

恋焦がれても手に入らない朝顔を思う源氏の心は、朝顔の花言葉である「はかない恋」に通じるものを感じますね。

 

歌舞伎『生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)』

『朝顔日記」ともよばれ、歌舞伎や浄瑠璃で上演されている『生写朝顔話』。

日向の國(宮崎県)の城主、秋月弓之助の娘、深雪と宮城阿曾次郎との情話で、恋仲であった二人ですが、国許の騒動で二人の仲は引き裂かれてしまいます。

失意の深雪は家出の末、悲しみの涙で盲目に。深雪は盲目の門付芸人となって、阿曽次郎に教わった朝顔の唄をうたいながら放浪します。

のちに二人は、島田の宿で再会しますが、盲目の深雪には阿曽次郎がわかりません。

その後、阿曽次郎が訪れた事実を知った深雪は半狂乱となって駒沢の後を追って大井川の岸まで行きますが、川止めで渡ることも出来ずに泣き崩れたのです。

絶望した深雪は自害を図りますが助けられ、最後には目も回復し阿曽次郎と結ばれます。

朝顔を見事に表現した歌が効果的に使われているこちらの演目。

ふたりのもどかしい様子を見ていると、「はかない恋」と「固い絆」といった花言葉を思い出します。

 

朝顔の花言葉まとめ

いかがですか?朝顔の花や花言葉についてまとめてみました。

緑の茎からつるをのばし、夏の早朝に涼し気で美しい花を咲かせる朝顔。

その様子を表すような素敵な花言葉がたくさんありましたね。

古典文学にも登場する朝顔は、日本でも古くから親しまれている花のひとつです。

みなさんも素敵な花言葉を持つあさがおを育ててみてはいかがですか?

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