iDeCo(イデコ)とつみたてNISAの違いや使い分け、併用まで分かりやすく解説!

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ただ、つみたてNISAは2018年から始まったばかりで、その内容が広まっていないのも事実です。 本記事では、iDeCo(イデコ)とつみたてNISAの違いについて、分かりやすく解説します。

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iDeCo(イデコ)とつみたてNISAの違いや使い分け、併用まで分かりやすく解説!

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iDeCo(イデコ)とつみたてNISAという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ただ、つみたてNISAは2018年から始まったばかりで、その内容が広まっていないのも事実です。

本記事では、iDeCo(イデコ)とつみたてNISAの違いについて、分かりやすく解説します。

 

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAの違いを分かりやすく解説!

共通しているところは「積み立て投資」

まず、iDeCo(イデコ)とつみたてNISAに共通しているところから見ていきます。

それは「積み立て投資」です。

積み立て投資とは:一般的に毎月、一定の日に一定の金額で、あらかじめ決めておいた金融商品を購入すること

 

積み立て投資のメリット

  • 売買タイミングを読まないので、自然に資産形成ができやすい
  • 一般的に積み立て投資をした方が、売買タイミングを読むよりも良い成績になることがデータとして出ている
  • 金融危機時など、本来の安い時期にも恐怖心に負けることなく合理的な投資ができる

あまり知られていませんが、多くの人にとっての投資で一番上手な運用方法は「ほぼ何もしないで、積み立て投資に徹すること」です。データとして、頻繁に売買をすればするほど、運用成績が悪化することが出ています。

ちなみに、男性の方が女性よりも頻繁に売買をする傾向にあり、数値としてはっきりと(統計的に)「女性の方が、男性より投資が上手い」と出ています。これは、男性は自信過剰気味なので売買を頻繁に行い、女性は何もしない人が多いからです。

自信過剰(オーバーコンフィデンス):行動経済学の用語・本来、株価などの値動きはランダム・ウォーカー(法則がない)なので誰も値動き予想・売買については自信がないのが自然なのに、不思議と自信がある不自然な状態。しかし誰もが陥りがち。

 

積み立て投資のデメリット

  • 高い時期にも買ってしまう(しかし、それでも売買タイミングを読むよりは良い成績になりやすい)
  • 金融商品選びで「マシでないもの(一例:コストが異常に高い)」を買った場合、そのまま放置してしまいがち

というものがあります。特に後者の「マシでないモノ」を選んでしまうと、資産形成に大きなブレーキがかかりますので、要注意です。

金融商品の選び方が分からない方はこちらの関連記事をご覧ください。

超簡単!iDeCo(イデコ)おすすめ商品を見抜く2つのポイント!

 

iDeCo(イデコ)とは?

まず、iDeCo(イデコ)とは、原則として20歳から60歳までのおよそすべての人が加入できる、老後のための資産形成・運用の制度です。通常の証券会社で積み立て投資を行うよりも、税制面で優遇されています。

  1. 運用益が非課税で自動再投資
  2. 掛金が全額所得控除
  3. 受け取り時にも各種控除

出せるお金(掛け金・拠出金)は、その人の働き方によって変わります。※原則として60歳になるまで、解約できません。

iDeCo(イデコ)とは?わかりやすく簡単に解説!知って得する税制優遇制度!

 

つみたてNISAとは?

一方のつみたてNISAも、やはり税制面で優遇されています。特徴は以下となります。

  1. 運用益が非課税
  2. 非課税期間は最長20年間
  3. 非課税投資枠は毎年40万円(非課税枠は最大800万円)
  4. 口座開設する年の1月1日時点で20歳以上の国内居住者は利用できる(※60歳以上でも利用可能
  5. 解約はいつでもできます。

つみたてNISA表

投資初心者にも簡単でおススメできる「つみたてNISA」とは?

 

ちなみに、iDeCo(イデコ)厚生労働省管轄、つみたてNISAは金融庁管轄と管轄が違います。

 

iDeCo(イデコ)とつみたてNISA 両方したい!併用できる?

気になるのが、iDeCo(イデコ)とつみたてNISAが併用できるのか?というところですが、基本的に併用できます。

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAは併用できる

 

専業主婦・主夫でもiDeCo(イデコ)とつみたてNISAを併用できる?併用できるのはこんな人

基本的につみたてNISAは20歳以上の方なら加入できます。つまり、専業主婦・主夫でも加入できます。iDeCo(イデコ)もおよそすべての人が加入できますが、条件がありますので、ご自分が加入できるかどうかはイデコ公式HPの「カンタン加入診断」で確認できます。

イデコ公式HP「カンタン加入診断」

上記の診断結果で加入可能であれば、基本的にiDeCo(イデコ)とつみたてNISAを併用できます。

 

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAどっちが有利?使い分ける?

それでは、iDeCo(イデコ)とつみたてNISAはどちらが有利なのでしょうか?

よくある誤解として、iDeCo(イデコ)・つみたてNISA・普通の証券会社など、どこで投資をしても、投資対象が同じであれば、運用成績は変わりません。基本的にコストの高い・低い、税金のかかる・かからないによって、押し下げられる幅(率)が異なるだけです。

当然ながら、コストが低く、税金がかからない(優遇されている)方で行うのが得策です。

その点を考えますと、普通の証券会社よりは、つみたてNISAの方がお得であり、さらにそれよりもiDeCo(イデコ)の方が税制面でより優遇されていますので、より有利と考えられます。

税制面上】普通の証券会社 < つみたてNISA < iDeCo(イデコ)

なぜiDeCo(イデコ)の方が優れているかと言いますと、理由の一つに所得税の控除があるからです。人によっては、一生で数百万円もお得(払った税金が帰ってくる)になることがあります。所得控除やシミュレーションについての記事はこちらをご覧ください。

iDeCo(イデコ)節税メリット3点を検証!毎月5,000円の掛け金でも合計152万円も節税に?

ただ、iDeCo(イデコ)とつみたてNISAのどちらも普通の証券会社の課税口座で行うよりは税制上有利なので、できるだけ利用したいところです。

 

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAだけでなく、普通の証券会社の口座(課税口座)でも積立投資すべき?

先ほども触れましたが、ロボアドでもラップファンドでも、投資対象が同じなら、運用成績は変わりません。極端な話を言えば、道を歩いている「誰か」に任せても、投資対象が同じなら、基本的な運用成績は変わらないのです。任せたコスト分や課税される分だけ、運用成績が押し下げられるのが現実です。

コストをかければ良い結果が出るのであれば、とっくに年金問題などは解決しています。

そのため、iDeCo(イデコ)とつみたてNISAには、ロボアドやファンドラップは基本的にありません。ただ、iDeCo(イデコ)の方は基準が甘く、コストが明らかに高いものがありますので、注意しましょう。コストが高くても、理論上良いことは起こりません。

実に多い誤解として「誰かに任せたら、平均よりも良い成績になる」気がするものですが、現実は、私たち一人一人が賢い投資家として、積み立て投資に徹して、自分で管理し、変なこと(一例:安い時に慌てて売る)をしないことです。まあ、変なことをしてしまうのが人間なのですが。

  • コスト・税金の分だけ、運用成績が下がるのが現実
  • コストをかければ、平均より高いリターンが得られる、というのは理論上間違い

実質運用成績=運用成績 – コストや税金

 

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAの中身(運用商品)の違い

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAでは、中身である運用商品が少し異なっています。結論から言いますと、理論上、合理的なモノが多いのは、iDeCo(イデコ)よりもつみたてNISAであると考えられます。

 

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAは同じ商品じゃない?

iDeCo(イデコ)とつみたてNISA、両方とも、投資信託と呼ばれる運用商品がメインです。もちろん、iDeCo(イデコ)の方は、元本保証タイプの預貯金に相当するものがあります。

投資信託とは、大きな風呂敷袋の中にたくさんの金融商品が入ったような投資商品。分散投資に優れている。誰でも容易に世界に分散投資を行うことが可能。ただし、世の中の9割以上の投資信託は理論上「マシではない」のが現実。

iDeCo(イデコ)の場合は、金融機関によって品ぞろえが違いますので、先にもご紹介した見極め方法の記事を参考にして選ぶことが理論上は、合理的です。興味のある方はご覧ください。

超簡単!iDeCo(イデコ)おすすめ商品を見抜く2つのポイント!

 

一方、つみたてNISAには、厳しい基準が設けられており、いわゆる「マシでない」投資信託がと考えられます。一言で言うと、コストが安いインデックス型投資信託が多いのです。

インデックス型投資信託:いわゆる「平均」に連動することだけを目標とする投資信託。実は投資の世界では「平均」こそがもっとも効率的な存在であると考えられる。そのためつみたてNISAのラインナップの9割はインデックス型投資信託に設定されている(2018年1月時点)

また、つみたてNISAには以下のものがありません

 

つみたてNISAは株式が主体の投資信託

つみたてNISAにないものは、これらです。

  • 元本保証の預貯金タイプがない
  • 債券主体の投資信託がない(債券が一部入ったバランス型はある)

投資初心者の人からすると「元本保証タイプもないし、リスクの低いと言われる債券主体の投資信託もないし、ナニこれ?こんなの全然合理的じゃない!」と思われるかもしれません。

そう、つみたてNISAはハイリスク・ハイリターン株式主体インデックス型投資信託が基本なのです。これはそのまま長期分散投資の肝です。

 

iDeCo(イデコ)では、株式主体以外の投資信託も「買えてしまう」

筆者は、金融庁がこのつみたてNISAにハイリスク・ハイリターン株式主体インデックス型投資信託を基本にしたことに、大いに尊敬・称賛・賛同いたします。

じつは、投資ではリスクとリターンがおおむね比例する、と理論上考えられますので、コストを考慮するとある程度のリスクとリターンを背負わないと効率が悪いとみることもできます(大変口の悪い言い方をしますと、高いコストで期待リターンの低いものを選んでいるとカモの状態です)。

投資のリスクとリターンはおおむね比例すると考えられる(いつもそうなるわけではなく、理論上のお話)

ところが、iDeCo(イデコ)では、預貯金も債券も選べるようになっているので(必要な人ももちろんいますが)多くの人は、無意識にも預貯金・債券をメインにしてしまっています。これでは、多くの人の資産はローリスク・ローリターンなので、老後に必要なだけお金が大きくならない可能性があるのです。

もちろん、投資は自己責任で自己判断の世界ですので、誰にも強制できません。何かしら「合理的な投資を促す仕組み」が必要だと筆者は常々感じています。

そこで、かどうかは筆者の推測ですが、金融庁のつみたてNISAでは、預貯金と債券をばっさりと切り捨てました。個人的に、実に理論上素晴らしい仕組みだと思います。

ただ、値動きは激しいので、急落時などに慌てて安い時に売らないようにするという、金融知識が必要です。急落時は長期で見ると「安くたくさん買えて、儲かる」時期ですので、積み立て投資を継続することが大切です。

要約すると「何もしないで積み立てるのが正解」となり、冒頭の積み立て投資の説明につながります。

株式主体の投資信託:金融危機時には半分以上価格が下がる可能性があり、ハイリスク。しかし、それゆえにリターンが付いてくると考えられ、長期分散投資においては重要な存在

 

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAのポートフォリオ(アセットアロケーション)は異なる?

このように、品ぞろえが異なるため、iDeCo(イデコ)とつみたてNISAではポートフォリオ(またはアセットアロケーション)が異なることがあります。

ポートフォリオ:金融商品の組み合わせを指すことが一般的

アセットアロケーション:資産クラスの組み合わせを指すことが一般的

ここで重要なのはシンプルさです。

大切なのは、投資家自身が、自分のポートフォリオ(毎月積み立てている金融商品の割合)が全体として、どのくらいの期待リターンとリスクを表しているのか・目指しているのかが、スッと分かるかどうかです。ここのポイントに関しましては、また別記事で詳しくご紹介できれば、と思います。

 

まとめ:iDeCo(イデコ)もつみたてNISAも老後の資産形成を念頭に

  • 基本的にiDeCo(イデコ)とつみたてNISAは両方使える、併用できる
  • iDeCo(イデコ)とつみたてNISAでは、税制上はiDeCo(イデコ)の方がつみたてNISAより有利
  • iDeCo(イデコ)とつみたてNISAでは同じタイプの金融商品も買えるが、買えないものもある(後者は株式主体の投資信託)

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAのどちらも、税制上優遇されています。また、老後の資産形成・運用にとても適しています。毎月の掛け金に余裕のある方は、併用を考慮してみるのも良いかもしれません。

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